2006年 05月 28日 ( 1 )

-THE DA VINCHI CODE - by Ron Howard
ダン・ブラウンの世界的ベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」の映画化作品。
原作はまだ読んでいないけれど、映画の方はとても気になっていたので、私にしては珍しく公開初日に出かけて行きました。このレビューを書いているのはそれから1週間以上たってしまったけれど...。
カンヌ映画祭オープニング作品でもある本作、反応は?と言うと賛美両論、というか失笑までかっていたらしいです。と、言うのも生涯独身だったはずのジーザス・クライストは子孫を残していた、という突拍子もない憶測のもとに展開されていく問題作だったから。
私としては娯楽物としても知的なものとしても十分楽しめる内容でしたけれど。

b0069502_1749427.jpg閉館後のルーブル美術館。謎の男、シラス(ポール・ベタニー)が館長のジャック・ソ二エールを銃撃。
その後、任務を果たしたシラスがホテルの一室で鎖のベルトを自分の大腿に食い込ませ、傷だらけの背中を鞭打つ場面が登場するのですが、その痛々しさにギョッとします。自分で自分の肉体に鞭する、この有名な荒行は映画『薔薇の名前』で初めて見て、「何の意味があるんだろう?」と思ったものです。昔のある宗派の修行僧は、こういう修業をほんとにしていたのかも知れませんね。


b0069502_18342699.jpg講演のため、パリを訪れていた、ハーヴァード大学教授のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)。
ソ二エール館長と会う約束をしていたのですが、サイン会の最中にフランス司法警察のベズ・ファーシュ警部(ジャン・レノ)が現れ、館長が殺されたことを知らされます。
ファーシュとともに真夜中のルーブルを訪れるラングドン。彼を待っていたソ二エールはダ・ヴィンチの有名な「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていました。

その場所に姿を現した暗号解読官のソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)。
彼女はラングドンに「危険が迫っているわ。」とメッセージを送ります。ソ二エールが残していた暗号の中にラングドンの名前があったことから、館長殺害の第1級容疑者になっている彼をソフィーは救いに来たのです。彼女はラングドンが無実なことも、そしてソ二エールの残した暗号は実は自分に向けられているものであることをも知っていました。ソ二エールは実は自分の祖父でしたが、ソフィーはあることをきっかけに長いこと絶遠状態になっていました。祖父が殺されることになったその日、彼は何度もソフィーに電話して来ていたのです。自分の命が狙われている、と。
二人はソ二エールが持っていた、ある秘密結社の紋章が刻まれた鍵を持って、ルーブルを逃走。

ソ二エールが所属していた秘密結社とは?
4歳の時に両親と兄弟を事故で失ったソフィーのルーツの謎とは?
そして、秘密結社が保持していた、世界をゆるがすような重大な秘密とは?
ヒントはダ・ヴィンチの絵画の中にあるという、とてもエンターティメント性の高い内容。彼らの前に現れる人物たちが一見味方のようで、罠をしかけていたり、展開が二転三転して目が離せません。特に、イギリス人の宗教史学者、リー・ティービング(イアン・マッケラン)がダ・ヴィンチの絵画とキリスト教の秘密について解説するシーンは見所。この物語の謎の中核に迫る場面とも言えます。
男性のシンボルが三角形でそれを逆さまにしたのが女性を意味するという説。その逆三角形は器のかたちでもあり、子宮の姿にも似ている。三角形と逆三角形を重ねるとユダヤ教の星形になる、という意味があるなんて大発見でした。

劇中でイエスの子どもを産んでいたとされているのが、マクダラのマリア。
キリストをテーマに扱った映画は過去にも何本かあって、彼女の名前はよく登場するので、知っている人も多いと思います。ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」にも、その女性の存在がありましたよね。彼女って新訳聖書の中では売春行為をして、街の人々に石を投げつけられて殺されそうになっているところをイエス様に助けられた人じゃなかったかな?(ちゃんと調べていたわけじゃないので、間違っていたらゴメンナサイ)

これまた有名なダ・ヴィンチ作の『最後の晩餐』。イエスの隣にちょっと離れて座っている使徒は一般的には男性だと思われているけれど、よくよく見たら女性に見えないこともない。この人物こそがマクダラのマリアでイエスが磔刑にされた時、彼の子どもを身ごもっていたマリアは自分と子どもの身を守るべく、フランスへと逃走し、女児を出産しました。イエスとマリアの血を引く子孫は、現在は、あるフランス貴族になっている、というところまで謎か解明されて行きます。
マリアの遺体は彼女を保護する集団の者たちの手によって天使の像が刻まれた棺の中に収められ、今もある場所に安置されており、その安置場所は秘密文書の中に明かされているのです。そのマリアが眠る場所とはいかに....?
そして、今もどこかで生きていると思われるイエスの直系は...?
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観客は原作を読んでいることを前提にされているのか、上下2巻という長さの内容を2時間半程度の映画に収めるのは無理があるからなのか、省略されている部分が多くて「あの人って何だったの?」と思わされるところもありました。例えば、マヌエル・アンガローサ司教。物語の中では重要な位置にあるはずなのに、ちょっと端よっちゃってる気がして、鈍い私にはもう少し説明が欲しかったです。シラスだって、子ども時代のエピソードとか、謎の秘密結社に入った経緯とか、あるらしいのですが、そこの描き方が中途半端になっています。
これって、ちゃんと原作を読め、ってことなのかなぁ?
あと、クライマックスの方で、イエスの直系はソフィーだったことが明かされる場面があるのですが、ソレって映画を見てる人にとっては予想がついてたことですよね。途中あたりで、バレバレだったと思うので、何を今さら?って白々しく感じちゃったんですが。

初老のラングドン教授にトム・ハンクス、ってキャスティング、ちょっと微妙です。あまり重みがないように感じられたんですが、彼もそういう歳になったということなのでしょうか?警部役のジャン・レノは添え物的という域を出ていない印象でした。
オドレイちゃんの演じたヒロインは良かったです。今までのキャラよりオトナの女性、って印象だし、自分のルーツを明かされないまま謎を抱えて生きて来た、というところがミステリアスです。それに彼女ってすごく美人〜。やっぱりフランス女優って、アメリカ女優にはないメランコリーさがあっていいですね。

Sony Pictures 「ダ・ヴィンチ・コード」
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by marikzio | 2006-05-28 18:34 | Movie | Comments(2)


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