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Nathalie Cardonne

これ、今は廃盤になっているし、コピーして頂いたものを聞いたのもほぼ1年くらい前なのですが、ミレーヌ繋がりということで、ご紹介させて頂きたいと思います。

Nathalie Cardonne_b0069502_21585072.jpgNathalie Cardonne
"Nathalie Cardonne"(1999)


1. Hasta Siempre
2. ...Mon Ange
3. Antonio
4. Je Donne Donc Je Suis
5. Libre
6. Populaire
7. G.Stories
8. Baila Si
9. Flower Power
10. L' Homme Qui Saura Pleurer
11.Frederick
12.Les Hommes De Ma Vie

プロデュースはミレーヌ・ファルメールの曲を担当しているローラン・ブトナ。
ブトナはミレーヌと組んでアリゼを世に送り出したり、最近はアニメの主題歌を11歳の少女に歌わせたりなど、プライベートとしての関係は破綻しても、仕事上では相変わらずの絶妙プロジェクトを進めています。
しかし、このナタリー・カルドンヌについては、ミレーヌは絡んでおらず、ブトナは自分の曲をスペイン語で歌ってくれるシンガーを捜していて、ナタリーに白羽の矢が立ったらしい。

Nathalie Cardonne_b0069502_22175221.jpgナタリーは1967年5月29日生まれ。幼い頃から子役として映画などに出演していたようです。
出演作はエマニュエル・ベアール主演の『地獄』やエマニュエル・セニェの『オディールの夏』など日本でも知られている作品があります。
美人女優と言うよりも個性的な演技派という感じでしょうか?彼女のHPの中で「生まれた時は中国人の赤ん坊みたいだった」とご本人が書いてるので、ちょっとエキゾチックなタイプなのかも知れません。女優としてそこそこ順調に行っていたかと思われるのに、1997年の"La colère d'une mère"以降、出演作がないみたいです。
そして1999年、衝撃の歌手デビュー。全曲、ロラン・ブトナのプロデュース、そしてビデオ・クリップも短編映画風でミレーヌ並みにゴージャス。


Nathalie Cardone - Hasta Siempre



このビデオの中のナタリーはまるで女レジスタンスのような役どころ。歌詞はスペイン語だし、ロケは南米っぽいし、轟くような銃弾に倒れた革命家風の男の死から始まります。
"Hasta Siempre" はアルゼンチン人の革命家、チェ・ゲバラに捧げた楽曲であり、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブが歌っていた曲を現代的アレンジでナタリーがカバー。オリジナルはもっとスローで哀愁漂う歌ですね。(ひょっとして、これもオリジナルじゃないのかも。You Tube で見かけただけなので)

Nathalie Cardonne_b0069502_2213842.jpgチェ・ゲバラは本名、エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)。キューバのゲリラ指導者として今も語り継がれる伝説の男。
写真で見ると、ご覧の通りすごい色男だし、カリスマ的な存在感で彼について多くの本が書かれているらしいです。

チェ・ゲバラ-Wikipedia

チェ・ゲバラについて、私は全然知らなかったのですが、美輪さんの番組『オーラの泉』で、鈴木紗理奈さんが出演していた時に、この人のことが話題に出ました。紗理奈さんはこの人の生き様に憧れて、彼について書かれた本はみんな読破して、南米まで足を運んだとか。「絶大な影響力を持っていた人よ」と美輪さんも語られていました。


このビデオは初期のミレーヌのクリップそのまんまですね。
退廃的な月夜、半裸の男女たち。ナタリーも頑張ってセクシー・ビジュアルに挑戦してます。

Nathalie Cardone - Baila Si



このクリップを最初見た時、「まさにミレーヌのバッタもんじゃん」って私は思いました。このデビュー・アルバムがどれだけヒットしたかはわかりませんが、これに続く第2弾も出ておらず、音楽活動もされてないので、結局、ミレーヌのコピーを作ってみたいというブトナの実験的お遊びで終わっちゃったのかな、と。
このアルバムの存在は知ってましたが、実際に手にして聴いたことはなかったんですね。昨年11月のオフ会の時に、これのコピー盤を-N-さんから頂き、ようやく拝聴することが出来ました。この場を借りて-N-さんに御礼申し上げます。019.gif
全体的にミレーヌほどの派手さはないものの、さすがはブトナ・ブランド、エキゾチックあり、必殺バラードあり、ハードロック調ありとかなりバラエティーに富んでます。メロディーの美しさはもちろんですが、女優でもあり歌手でもある、ナタリー・カルドンヌの世界をちゃんと大切にしてます。元々女優さんなので歌唱も情緒的だし、ビデオの中の表情もちゃんと見せ方がわかっているというか。"Populaire はアメリカっぽいロックで最初は違和感があったのですが、ナタリーのシャウトするボーカル、ギター・サウンドが結構サマになってます。ブトナはミレーヌとは違うことをやりたかったのかも知れません。 これを見たミレーヌの心境って一体どういうもんだったんでしょうね。後にコンビで手がけることになるアリゼちゃんほど美形でもないし、若くもないし、彼女の立位置ってちょっと独特だったと思います。

その後のナタリーさんの動向はわかりませんが、ある香水のイメージ・キャラクターを努めてたりもしてたみたいですね。これ、割と最近みたいなんですが。
なかなかセクスィ~ではありませんか。
Nathalie Cardonne_b0069502_2242350.jpg


一応、公式サイトなるものも存在しますが、2007年以降更新されてないようです。
でも、ニュース・トピックを見ると、チェ・ゲバラ関連のイベントに参加していたらしい。ナタリーさん、ゲバラ信奉者なんでしょうか??

Site Officiel De Nathalie Cardonne
Commented by Rimbeau at 2008-08-29 06:41 x
marikzioさん、こんにちは。

10年ぐらい前に大阪のあるレコード屋で「ミレーヌが地声で歌った風・・・」
という触れ込みで宣伝されてました。
ちょうどミレーヌにはまった頃でしたので、即買いましたよ!

で、その頃たまたま手にしたフランスのミーハー雑誌で
彼女の事が書かれてたんですけど
女優をしてたけど、ある時突然世界放浪の旅をしたらしく
その後にブトナに会って歌手デビュー!!したらしいです。

オディール・・・では精神的にちょっと・・・なセクシィなお姉さん
地獄ではベアール先生のお友達の役か何かしてました。
どちらも見ましたが、10年くらい前でおぼろげ・・・・。

あ、ちなみに彼女、シャルロットとも共演してますよ~。
(前にお話しましたっけ・・・?)
Commented by marikzio at 2008-08-29 09:37
Rimbeauさん、こんにちは。
かな~り前にRimbeauさんがナタリーさんのことを紹介されてましたよね。この記事を書くにあたり、もう一度読ませてもらおうと思ったのですが、埋没してしまってるので断念しました。
そうそう「女優業をある日突然、『あ~らよっと』と投げ出して放浪の旅に出た」ようなことを書いてあったような。
「オディールの夏」、観たかったのに青森では公開されませんでした。「地獄」はWOWOWで観たけど、その時はナタリーさんの予備知識もなかったしおぼろげどころか全然憶えてまっせん。

シャルロット共演は子役の時では?
これはブログに書かれてましたね。
by marikzio | 2008-08-27 22:13 | French Music | Comments(2)

marikzio=mahのブログにようこそ。私の好きな音楽や映画を紹介しています。


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