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-SEX AND THE CITY- by Michael Patric King

コレ、世界中の女の子がずーっと待っていたのではないでしょうか?
『Sex And The City』映画版。
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超人気TVシリーズが終了したのが2004年。以来、何度か映画化の計画が持ち上がっていたものの、諸事情(出演者の不仲説、加齢や契約上の問題など)により、何度か頓挫・延期していましたが、ついに今年5月、全米で公開され大ヒット。日本上陸も果たし、いよいよ8月23日から公開となっていましたが、それさえも待ち切れなかった私は16日の先行上映に行って来てしまいました。
東京とかだったら立ち見が出来るほどの騒ぎになってると思いますが、青森コロナ・シネマワールドでは、数える程度しか入っておりませんでした。ちと寂しい...。
一般的にドラマで大成功した作品が映画化されても今ひとつであるパターンが多いのですが、映画版『SEX AND THE CITY』は「あれから5年後」という設定で、キャリー始め4人のヒロインはもちろん、彼女達を取り巻いていた、懐かしのキャラたちが勢揃いし、まさに同窓会状態。そのうえ何年もキャリーとくっついたり離れたりしていた優柔不断男"ビック"との関係がついに...!?という伏線つき。6年間続いたドラマの集大成というか本当の意味での最終回的な内容らしいので、これはWOWOW放映中、1回たりとも見逃さなかったSATC中毒者としては見ないわけにはいかないでしょう。
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まだ一般公開にすらなっていないので、詳細を語るのは控えますが、前半はこれでもか、というぐらい華やかでゴージャス。キャリーが謎の男、ビックとついに法律的にも結ばれることになり、高級アパートの物件を見て廻ったり、雑誌「ヴォーグ」で花嫁姿になったり、まさにシンデレラ・ストーリーを地で行ってます。そして本を返しに立ち寄ったNY公立図書館で式が出来ることを知ったキャリー は早速そこを式場に決定。この図書館、というのが何とも由緒ある格式ある佇まいなのですね。公立図書館で挙式出来ることすら知らないニューヨーカーもいっぱいいるのではないでしょうか。
ところが、直前になって、お相手のビックはマリッジ・ブルーになってしまいます。実はこれが彼にとって3度目の結婚。(二度目の結婚はキャリーと不倫関係になって壊れてしまうのですが)
最初は75人だけだった招待客もいつの間にか201人に増殖。ヴィヴィアン・ウエストウッドからドレスを寄贈されたキャリー、新聞にも広告が載ったり、まさに頭の中は式のことで一杯。長年住んだアパートも引き払い、超ウキウキで高級ホテルで結婚前夜祭を迎えるのですが....。

上映時間は2時間15分。
映画の中盤はドラマの中で何年も繰り返してきたようなことをまたやってる、という感じでした。ミランダは相変わらずヒステリックだし、サマンサは恋人をハリウッドに売り出すため、ロスで一緒に生活しているが、やはり何かが物足りない。隣の部屋ではセクシーで頭の軽いラテン男がいて、毎日女を取っ替え引っ替えしている姿に思わず溜飲を下したり...。新婚旅行ならぬ傷心旅行で4人でメキシコに出かけるところなんて、昔のヴァカンスそのまんまだし。
ま、人生なんて、所詮、同じことの繰り返しねんですよね。それでも、同じことの繰り返しの毎日の中にも少しずつ変化が起こっていて、振り返って見ると永遠に続くと思っていた彼女たちの日々はもうすでに過去のものになっていて、新しい変化を自然に受け入れている...、という感じでしょうか?ラストはめでたし、めでたし、なんですが、この映画には、もう一つサプライズがあります。

キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーはあれから4年の月日が経ったとは思えないほど若々しいですね。WOWOWではずっと吹き替え版で見てたので彼女の地声をあまり聞いたことがなかったのですが、自分がイメージしてたよりずっと可愛らしい声で甘えたような口調で喋るのが印象的でした。相変わらず奇抜なファッションで出歩いてるし、新しいアパートメントに特注でウォークイン・クローゼットを作らせたのも彼女らしいエピソード。でも、あの部屋は結局、どうなったのでしょうか?
クリスティン・デイヴィス演じるシャーロットの相変わらずのお嬢様ぶりもキュート。エレガントだけどどこか天然入ってるのが絶妙。キャリーにひどい仕打ちをしたビッグに、もし遭遇した時に備えて相手にぶつけてやる台詞を考えておいた、というのもまた傑作。
ミランダの我の強さ、カッとなってしまったら、手心加えず、相手を追い込んでしまうところは相変わらずですね。ドラマの時も始終ヒヤヒヤしてましたが、今回の映画でそれを思い出しました。これでよく男が愛想つかさないもんですねぇ。この徹底した強気がニューヨークの女なんでしょうか。
で、幸せ余ってストレスで見事に肥えてしまったサマンサ。これは映画の設定としてわざと太ったのか、それとも体型の自然な変化なのかはわかりませんが、映画の中でも50歳を迎えます。4人の中で唯一ライフスタイルを変えなかった彼女、50代になっても、このままサマンサ道を貫くのでしょうか。
一部の噂によると、サマンサ役のキム・キャトラルは主役サラ・ジェシカと仲が悪くて、撮影中も仲間はずれにされたり、その仕打ちに耐えられない、ということで映画出演を却下したとか、それに見合うギャラをつり上げたりして、なかなか折り合いがつかず映画化が難航した、と言われています。そう言えば、SATCドラマ化の話が来た時も、キムはその役を何度か断っていましたが、制作者にどうしても、と拝み倒されてキャスティングされたとか。キムの存在なしには誕生しなかったSATC。本当の意味での主人公はサマンサ!?
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「NYで生きる、そうそう若くはないキャリア・ウーマンの本音」というテーマで一世を風靡したSATC。現実の30代独身女性が果たしてこれほど過激でめくるめくロマンスの数々に明け暮れているかは疑問だったけれど、キャリーの生き様に共感できたわけではないけれど、どぎついエピソードも皮肉もお洒落スポットも何もかもがキラキラ目映くて、まさに宝石箱のようだった作品。これを見てるだけで何となく元気をもらった気分になったものです。自分がパリに次いでNYに惹かれるのも、まさにSATCの影響です。

Official site Sex And The City
Commented by miharu at 2008-08-21 23:11 x
コメントはじめて書かさせていただきます。
イタリア某歌手様の検索でこのHPを知ってから 日記を読むのを楽しみにしてます。
今回この映画のことが書いてあり ついコメントしたくなりました。
私も先週先行上映を見てきました。
都内は混んでいるし 宣伝ポスターがガンガン貼ってあるので
地元さいたまでみたのですが。。
がらがら。。。でも 何人かが おもいっきり 本当のフアンなら解かるところで 笑っていたので がらがらながら 人の目を気にせずもりあがれました。
>本当の意味での主人公はサマンサ!?

私もそう思います☆
Commented by marikzio at 2008-08-21 23:50
miharuさん、初めまして☆
ブログ読んで下さってありがとうございます。
イタリア某歌手様というのはあのお方のことですね♪

miharuさんも待ちきれず先行上映でご覧になったのですね。

SATCって、自分的にはかなりエグ味が強くてスパイシーなドラマだと思ってたのですが、「映画版は現実離れし過ぎて、男の側から見ると有り得ない話だ」という意見もあるようで、それを聞いて初めて、極めて女性的な作品であったことに気づかされました。

サマンサについての事、共感してくれる人がいてうれしいです。
Commented by hiro at 2008-08-23 22:14 x
marikzioさん、こんにちは。

WOWOWの一挙放送をまだ消化できていないので、映画を見る前に少し参考になりました。ドラマも少々過激かと思いましたが、見慣れるとシーズンが進むにつれて見入ってしまいました。キャリーを筆頭に恋愛至上主義のニューヨークライフを楽しむ4人も、結婚を機に人並みの問題を抱えながら普通の生活におちつき、最後はサマンサだけが生き方を貫いていたように思います。
この映画って、まさに今の時代を生きる女性たち(一部ですが)を収めた記録映画。ジュリア・ロバーツが主演した『モナリザ・スマイル』で描かれた50年前では考えられなかった生き方、価値観ばかり。しかしまた50年経てば、今の価値観も塗り替えられると思うと、貴重な映画かもしれません。
『プラダを着た悪魔』を見る前は、こういうジャンルの映画はスルーしてたけど、ブランドを見下すアンディに向かってナイジェルが「普段身につけるものだからこそ偉大だ」と語りかけた時に、ブランド=消費される現代の芸術品という見方をすれば、流行に終われていずれ消えて行く服やアクセサリーの数々も、デザイナーに敬意を払ってシルエットの美しさを見て楽しむという考え方に変わりました。
Commented by marikzio at 2008-08-24 22:16
hiroさん、こんばんは!
一挙放送ともなると膨大な量になるSATC、楽しんで頂けてるようですね。ドラマのスタート当初は、過激さが全面に出て、ヒロインがもうちょっと軽薄だったような気がします。回を重ねるごとに彼女たちの個性が巧く出て来て、どんどん面白くなって行きました。ある意味、21世紀の女性史に残る貴重な作品として語り継がれて行くかも知れません。
『モナリザ』はまだ見てないんですよ。hiroさんのブログを拝見させて頂くと、映画もたくさんご覧になっていて、造詣が深そうですね。
ブランドにはほとんど疎い私ですが、刹那的に輝く芸術としての文化を愛でる、というhiroさんのコメント、素晴らしいですね。
興味深いご意見、ありがとうございました。
Commented by miharu at 2008-08-25 00:14 x
mari様
コメントありがとうございます。
>イタリア某歌手様というのはあのお方のことですね♪
そうです☆ あの方です♪
大好きです~

昨日サッカー観戦にいっていたのですが
この映画について語れる男性を発見☆
この方は最後には涙し
どうして 周囲が泣いていないのか驚いたとのことです
(50歳 妻子持ち)
こんな男性もいますので
ご報告まで

by marikzio | 2008-08-17 21:39 | Movie | Comments(5)

marikzio=mahのブログにようこそ。私の好きな音楽や映画を紹介しています。


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