こわれやすい男
昨日、青森のローカル・ニュース番組で津軽出身の作家、大宰治の話題がチラッと出てました。
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私も途中から見たので、詳しいことはよくわからないのですが、映画を創るためにフランスの方々がやって来て、斜陽館を撮影したり、五所川原市長のところを訪問したり。
何でも、大宰治の生き様+現代日本をテーマにした映画を製作するつもりだそうで、今回の来日・来青はそのパイロット版の撮影のためだったのです。
パイロット版とは「こんな感じの作品になります」みたいなサンプル映像みたいなもので、これでスポンサーになってくれる人がいたら、映画はめでたくクランクインの運び、となるそうな。

映画のタイトルは『L'homme fragile(こわれやすい男)』
大宰本人のようにこわれやすい企画となりませんように!


大宰治繋がり、と言うことでNHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』についてちょっと書こうと思います。
このドラマの原案は津島佑子の谷崎潤一郎賞受賞作である「火の山-山猿記」。
津島佑子は大宰治の次女であります。

『純情きらり』は戦前戦後の岡崎を舞台に有森家の3人姉妹(弟もいるが)の生き様を描く青春ストーリーらしいのですが、ヒロイン桜子に大きな影響を与える人物として青年画家、杉冬吾なる人物が登場します。
知人のもとを渡り歩き、何処からか現れては、いつの間にか居なくなってしまうような風来坊の冬吾。青森県出身で、前衛的な画家である、ということ以外は桜子も彼女の周囲の者たちも知らない。複雑怪奇な津軽弁を喋る、つかみどころのないキャラクターなのに、なぜか彼のところには女たちが集まってくる...。コレって、いかにも大宰治を彷彿とさせません?
冬吾はオリジナルなのか、ドラマのためにわざわざ登場させたキャラクターなのか、私は原作を読んでないのでわかりません。
謎のヴェールに包まれていた冬吾のもとに、突然、彼の許嫁だという女がやって来ます。
冬吾に婚約者!?
ここでついに冬吾の正体が明らかに ?しかも、その冬吾の津軽弁丸出しの許嫁役というのが光浦靖子さんなのです。

光浦と津軽弁!!!これは見逃せないっ!

※ (注
私は勤め人なので、朝のリアルタイムでは見ていません。
毎週土曜9時30分から、BSで一週間分まとめての再放送を見ています。



親同士の意向で無理矢理お見合いさせられた、という冬吾としま子。
しかし冬吾は津軽独特の閉鎖的な風潮や昔ながらのしきたりに嫌気がさして、家を飛び出してしまいました。そんな彼を追って東京までやって来たしま子は、ついに冬吾の居場所を突き止めますが、見つかってしまった冬吾は「ここにはもういられない」とばかりに逃げ出し、姿を消してしまうのです。
冬吾は岡崎に帰省していた桜子のところにやって来て居候となり、長女の笛子といい雰囲気になって来たところに、しま子が有森家を訪ねて来ます。
「それじゃ、さよならだ」また逃げ出してしまう冬吾。
桜子の友人が調べたところによると、冬吾としま子は許嫁だっただけでなく、心中未遂まで起こしていたことが発覚します。これまた、心中マニアの大宰っぽい。
心中未遂したというのは、実は、しま子が冬吾をつかんで川に飛び込んだから。一度見合いしただけで、しま子は冬吾に一目惚れしてしまい、二人は結ばれる運命にあるのだから、自分も東京に連れて行って欲しいと彼に迫ります。
「一緒にはなれない」と却下する冬吾に、「それじゃ自分は死んだほうがまし。このまま誰にも愛されず生きて行くぐらいなら。」と食い下がり、しま子の自殺か彼女との結婚か、冬吾はいきなり究極の選択を迫られます。
そして、一心不乱になったしま子にしがみつかれ、一緒に川に落ちてしまうのですが、通行人に助けられ、しま子が寝ているうちに、冬吾は脱出して東京へと向かったのです...。

痛い...、痛過ぎる。
こんな思い込みの激しい女性なんて、そうそういるもんじゃないでしょうに。いかにも、ドラマに興を添えるために設定されたペルソナージュ、という感じがします。それとも原作にも出て来たのでしょうか?
しま子を演じる光浦さんは、いかにも津軽のお婆さん風ほっかむり姿がハマり過ぎでした。彼女が口にする津軽弁も、絶対に若い人が言わないような口調なのです。彼女の世代よりも一回りも二回りも上の世代の人の言葉では?でも、よく考えたら、このドラマの設定が戦前戦後なので、当時の若い女性はこんな風な喋り方だったのかも知れません。時代考証がちゃんとできてる、ってことで正しいのかな?

しかし、しま子のエピソードよりも私が興味深いと思ったのは寺島しのぶ演じる笛子と冬吾の関係なのです。
亡くなった母親代わりをずっと務めて来た長女は、妹弟が一人前になるまでは、と結婚に目もくれない。事あるごとに桜子と対立する実直な性格の笛子でしたが、桜子の下宿先で冬吾と出会います。
「モデルになってくれないか?」と初対面の相手にいきなり切り出す冬吾。「いい"でこぼこ"しとる。」
でこぼこ!?なんていやらしい!!!
予想通り、笛子は過剰反応して、冬吾が有森家に押しかけて来た時も一時は彼を追い出してしまったりするんですが、結局二人は好き合うようになってしまうのですね。

これって、映画1本できてしまうようなエピソードだと私は思うのです。それも、朝のNHKなんかじゃ放映できないような、エロくて濃ゆい内容の。なんてったって、寺島しのぶだし。
恋に震える女の役をやらせたら、やっぱり巧いな〜、と彼女の演技に関心したりしてます。

そうそう、寺島さん、今、恋愛真っ只中なんですよね。
それもフランス人男性と。どうりで演技に艶が出るわけだ。うらやましひ...。
今日の投稿は話があっちこっちに飛んでしまいました。(^^ゞ
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by marikzio | 2006-06-21 20:28 | Television | Comments(0)
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