焼け野原と死の舞踏
2006年 05月 30日
"そうです"と言うのは、私は当日、会場に入るのが遅くなったので、そのフィルムを見ていないのです。この事は帰国後、Rimbeauさんのブログで知りました。
どんな映画か、と言うと「遠い夏の日の広島に原爆が投下されるところから始まり、被爆する少年と平安時代と思われる女性がシンクロして現れたり、焼け野原が出てきたりする、"死"をテーマにしたイメージ・フィルム」らしくて、Rimbeauさん曰く「とーっても怖い映像だった」そうなのです。
映画が始まる前、会場に「自分がこれを見て感じた思いを皆と分かち合いたいから」というミレーヌのメッセージが流れたそうで、そうとも知らず私は会場入り口を間違えたり、やっと入場しても「コンサートの前におトイレ♪」などどゆっくり用事を足したりしていたものだから、自分が席につく瞬間に「モニターで何かが流れている」のを見たのですが、ちょうど終了した時のようで、モニターはパッと消えてしまったのです。
う〜ん、口惜しい...。あの場にいたのに、そんな興味深い映画を見逃してしまうなんて、一生の不覚。え〜ん、見たかったよぅ、『浮世物語』。
コンサート中、背景に映し出されるイメージがとても個性的で不思議な映像だなぁ、と思っていたのですが、それもこの人の作品なのだそうです。
Alain Escalle
1967年、南仏はアーゲル・シュール・メール生まれ。フランス人なのでしょうが、東洋人みたいな顔してますね。
知る人ぞ知る、世界的に有名な映像作家。件の『浮世物語』も各国で非常に評価が高く、いろんな賞を獲得したという話題作。
実は、この人、日本のCMを結構作ってます。彼の名前を知らなくても、「あ、この映像見たことある」と感じる人もいるでしょう。エスカルの創る異次元テイストのイメージって、案外、日本人のツボにハマってるのかも知れません。
参考ページ アラン・エスカル プロフィール
つい先日(5月26日)、東京で彼の作品集の上映会が開催されたそうです。もちろん、marikzioは行ってはいませんが、日本版DVDが発売されていることを知りました。
購入するには販売元のミストラル・ジャパンに直接、郵便振り込みで入金しなくちゃならないみたいだし、amazonとかでネット通販慣れしている者にとっては不便に感じます。しかも、定価6,300円って、う〜ん...。
ちょっと迷ったものの、ずっと気になってたので、勢いで"エイヤッ"とばかりに買ってしまいました。『浮世物語』だけでなく、その他の収録作品も見てみたいし、と太っ腹なワタクシ。
だけどねぇ、彼の公式サイトをよく見てみたら、『浮世物語』、全編見れるのですよ!!! こちらも太っ腹!
でも、ネットじゃ、小さい画面で画質も粗く、作品の命である映像美が堪能できないので、やっぱりDVDで楽しみたいと思います。
LE CONTE DU MONDE FLOTTANT の Voir la video をクリック。
決して暗がりでは見ないでください(←『サスペリア』風)
そして、ミレーヌ・コンサートのバックに流れていたイメージ映像もメドレーで見ることができます。
MYLÈNE FARMER AVANT QUE L'OMBRE... BERCY 2006 の Voir la video medley をクリック♪
ヴィデオには2種類のヴァージョンがあって、Version2は"Avant Que L'Ombre..."がBGMになっています。
"あの日"が蘇りますよ。(嬉涙)
画像元 公式サイト Alain Escalle Homepage
彼が手がけた日本のCMなど、いろいろ見れます。