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Sohie Auster "Sophie Auster"

Sohie Auster  \"Sophie Auster\"_b0069502_8391735.jpgSofia Essaidiに続く、『ジャケ買いシリーズ』。
2005年秋にフランスの独立レーベル、Naiveから仏デビューした18歳の新人、ソフィー・オースター。"オースター"と聞いて、ピンと来た人もいるかも知れませんが、アメリカの人気作家Paul Austerの娘さんなのです。
2002年、カルラ・ブルーニのデビューCDが大成功したNaiveは出版社ACTES SUDの同系列。ACTES SUDはフランスでも人気のオースター作品の版元であり、そういう父親の絡みもあって、愛娘ソフィーのCDリリースが実現したようです。


Sohie Auster  \"Sophie Auster\"_b0069502_8493427.jpgPaul Auster
アメリカの小説家、詩人、エッセイスト。1947年、ニュージャージー州はニュー・アーク生まれ。1970年にコロンビア大学卒業後、フランスへ渡り、フランスの出版物の翻訳やアメリカの新聞に自分の記事を発表するなどの活動。
数カ国を放浪した後、1974年に帰米。詩の創作や翻訳、エッセイ、編集者として活動した後、「シティ・オブ・グラス」(1985)、「幽霊たち」(1986)、「鍵のかかった部屋」(1986)という、日本でもよく知られている『ニューヨーク三部作』を発表。これが反響を呼び、新世代アメリカ文学の担い手の一人として目されるようになります。
その後も次々と話題作を発表し、最近では映画の脚本・監督も手がけるという精力的な活躍ぶり。彼の作った映画は「The Music Of The Chance」、「Smoke」、「Blue In The Face 」、「Lulu On The Bridge」があります。
女性ファンが非常に多いことでも有名なオースター。このビジュアルを見れば、説明なんて無用ですよね。私も大学時代に一作だけ彼の本を読んだことがありますが、特別面白いとは思いませんでした。ミステリアスで新感覚と言われればそうなんですけど...。

こんな俳優ルックスなお父っつあんを持ったソフィー嬢もこれまたすんごく可愛い。有名な作家の娘でこのルックスですから、デビュー直後はいろんな雑誌に載ったりしたようです。
写真の雰囲気とジャズ好きの父のイメージで、ジャジーな内容を予想していたのですが、いたってシンプルなフォーク・ミュージック。ネオ・フォーク、という言いかたもあるようですが。
アメリカ娘のフォーク系ミュージックって、おセンチなメロディーを甘ったるい声で歌うイメージがありますが、彼女の歌はどこか詩的で時にワイルド、時に昔的なフレンチ風味。シンプルな中に時々ハッとさせる変化球フレーズが仕込まれていたりして、単調にまとまってないのがいい。透明感のある声質、歌唱力もなかなかのもの。今どきのお嬢さんにしては珍しくきれいな発音でハキハキと歌ってます。彼女自身の作詞によるものや、父が英訳したフランスの詩、そして彼自身の作品を歌っています。個人的には"The Word Heat"、"The Door"、そしてギョーム・アポリネールの詩をそのままオリジナル言語(仏語)で挑戦した"Le Pont Mirabeau"が好きです。
リリース当時は17歳。かなり早熟的なものを感じさせる内容であります。

しかし、ねぇ、やっぱりねぇ。同じナイーブのレーベル、同じアコースティック・フォークというとカルラ・ブルーニとついつい比較しちゃうわけですよ。残念ながら、ソフィーちゃんにはカルラ姉さんのような色香というか雰囲気はないですね。もちろん、年齢、個性の問題もありますけど、第2のCarla Bruniって、なかなか出て来ないもんですね。
Sohie Auster  \"Sophie Auster\"_b0069502_9203339.jpg

公式サイト SOPHIE AUSTER
ポール・オースターのファンページ Paul Auster The Definitive Site
by marikzio | 2006-05-02 09:29 | Other Music | Comments(0)

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by marikzio
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