朝の挨拶
2005年 12月 12日
おじさんの、この"おはようごぜえます"を聞く度に、私の心は時代劇だか、大正ロマンだかの世界にた〜いむ・すりっぷ!!!
何とも言えないレトロ感というか素朴さを噛みしめていたものでした。
ある日、当時の職場で一緒に働いていた女性Kさんに(私の職業は異動が多いのですが、その女性は地元の方だったので、採用されてから、ず〜っとここで働いています)、「○○さん(おぢさんのこと)って、朝、挨拶する時に『おはようごぜえます』って言うよね」と話して見ると、心優しいKさんは「もう、marikzioさんったら、また、そんないぢわるな事言ってっ!○○さんはちゃぁんと『おはようございます』って言ってるわよっ!」
そこへ、別の同僚女性がやって来ました。
「ねぇ」と女性同僚に話しかけるKさん。「○○さんは"おはようごぜえます"なんて言ってないよねぇ。」
「え?言ってるよ。」とあっさり答える彼女。「"おはようごぜえます"って、言ってるじゃん。」
「そうそう、あたしもそう思ってた。」とこれは、また別な同僚女性。
Kさんは長年ずっと○○さんの"おはようごぜえます"に気づかなかったのです。それは彼女がぼんやりしているのではなく、ひとえに優しさのせい。
「marikzioさんは、そういう人の滑稽なところを見つけるのが早いよね。」とKさんは言います。
いや、決してそんなことはない。
話のついでに、と言っては何ですが、その同じ職場に当時まだ30代なのに、非常に訛っている男性職員がおりまして、彼と話しているとまるで、おじいさんと会話しているような気分になったものです。
その人が朝の打ち合わせ会議で、「以前お渡しした資料は内容が変更となったので、新しいものを印刷しました。と、言うわけで"ふるしい"ものは破棄して下さい。」
「ふるしい」
私と私の向かいに座っていた女性が思わず反応しました。
"ふるしい"
それは"古い"を意味するものであることに他ならないけれど、"ふるしい"って津軽弁の中でも非常に古典的なもので、今ではお年寄りしか使わないものなのです。
やっぱり、おぢいちゃんだ。
そう言えば、最近、このテの笑いに遭遇していないなぁ。