カサ・バトリョ
カタルーニャが産んだ偉大な建築家アントニ・ガウディ。
モデルニスモ(アール・ヌーヴォー)期建築の騎手として、サグラダ・ファミリア教会などの宗教施設や公園の装飾などに携わり、バルセロナを中心に地域に大きく貢献しましたが、個人邸宅や高級アパートメントなど、住居の世界にもその無類の才能を発揮しました。

そのうちの一つがカサ・バトリョ。
ブランド店が立ち並ぶ、バルセロナ随一のおハイソなスポット、グラシア通り。そこの一角にどどん!と位置するバトリョ様の豪邸。
まるで絵本の世界から飛び出して来たような、その外観が当然周囲にとけ込むはずなく異彩を放っております。
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お隣のお宅もほら、こんなにエレガントで素敵なのにぃ~。

b0069502_19353647.jpgここもまた、サグラダ・ファミリアに負けず劣らずの人気スポットなので、朝一で、サンドイッチ片手に出かけて行きました。
バトリョ前に着いたのは開館30分前。当然開いているはずがなく、1階ガラス張りの売店はまるで高級ブティックのショーウィンドウみたい。おばさんがせっせせっせとお掃除しています。
目の前にベンチがあったので取りあえず腰掛けてここで朝食。開館待ちの客は私以外に一人か二人。
受付入り口らしいドアの向こうにも職員らしき若い男性達が何人かいて、熱心に窓磨きをしています。スペイン人って時間にルーズでマイペース、ってイメージがあるけど、こうして見ると彼らもなかなかの働きものです。
カサ・バトリョはごく当たり前に通りに面しているので、その前を人が通ります。なので、開館時間以外は当然、看板や人を並ばせる為のロープ等は貼られておらず、職員は開館直前になって、受付を作るのです。若いイケメンの職員が什器をゴロゴロ何本も出して来て並ばせ、看板を立てました。きっと終わったら終わったで、みんな手作業で片付けるんだろうな。

b0069502_19362366.jpg開館時刻となり、観光客もポツポツと集まって来て、オープン。
入館料が1*ユーロ(忘れた)とちょっと高いなと思ったものの、オーディオガイド付きと言うことで、日本語版をお願いしました。
エントランスを抜けると、すぐにこんな階段になっていて、オーディオガイドの説明を聞きながら優雅に階段を上り...、という風に行きたかったのですが、このガイドの使い勝手が最初わからなくて戸惑いました。それにしても、皆さん忙しそうです。片手でオーディオガイド機を携帯のように耳に当てながら、もう一方の手で写真撮影。自分自身を写してもらうときでさえ、片時も携帯が手放せないキャリア・ウーマン風。自分はとてもそんな煩わしい芸当は出来ないと思ったので、ひと通りゆっくり楽しんでから廻り直して撮影することにしました。
カサ・バトリョは1887年に建築された、大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの個人邸宅。ガウディはバトリョ氏から増改築を依頼され、1904年から1906年にかけて工事を施行。
いったい、もとはどんな家だったのでしょうか?


カサ・バトリョはその外観から「骨の家」と渾名されましたが、設計者ガウディ自身のコンセプトは海あるいは深海だったのでは?とされています。
このサロンなんて、まさに海の底にいるようですね!
随所に見受けられる曲線もおよそ建物らしくありません。ガウディは曲線を取り入れることによって、自然に近づき、家の中というより大自然の中で暮らしているふうな錯覚を狙っていたのかも知れません。
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この家の特徴の一つとして、にふんだんに使われているタイル。
これは、廃棄された瀬戸物を砕いて再利用しているとかで、現在のエコの精神にかなっています。
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ガウディがこの家で特に拘ったのが採光と換気システム。
吹き抜けの壁のタイルの色味が上に行くほど濃いのは、光が強い上部と弱い下部、どちらも同じ明るさに感じるように計算されたものなのだそうです。
換気システムもごく簡単なものですが、当時としては他の建築家にはなかった発想で、現代建築にも十分通用する理念であり、ガウディの作品は一見奇をてらったようでも、非常に理にかなって実用的なアイディア、デザインが随所に盛り込まれているそうです。

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ここが、屋上でござい~。
一見無意味な形の煙突(オブジェ)も、ちゃんと実用的な意味というか機能があって、無駄がないように作られているそうです。もちろん、人の目を楽しませるということも大きな目的にはなっていると思います。

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それにしても、こんなお家で寝起きする生活って想像出来るでしょうか?
こんな突拍子もない家を造らせたバルティ家って、途方もないお金持ちだったのでしょうね。
実は2002年まで、このカサ・バトリョは外観のみの見学で内部は公開されていなかったそうです。これ見応えある観光資源を勿体ない!個人住宅だから、という理由もあるみたいで、現にガウディ作の住居は他にも点々と存在しますが、住居ということで中には入れません。
内部を公開するようになったのは、建物を維持する費用稼ぎの目的もあるのでしょうね。
今もバトリョはアパートとして人が住んだり、事務所として使われているそうです。

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by marikzio | 2012-08-16 12:14 | 絶賛☆Barcelona | Comments(0)
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