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Depeche Mode "Tour of the Universe : Barcelona"

またまた、彼らに呼ばれてしまったのでしょうか?
一昔前、それはそれは熱狂的にのめり込んでいた、かつての我が偶像、Depeche Mode。それがいつの間にか遠ざかってしまい、長らく聴いていなかったのが、2001年にリリースされたDVD"One Night in Paris"をきっかけにデペ熱が再燃。そのつかの間の復活愛も静まって、また10年近い月日が経ってしまいましたが、ここへ来て再々度の覚醒。これは、もう逃れられない運命なのかも知れません。(笑)

デペッシュ・モードは、UKを拠点に長年活動しているエレクトロニック・ミュージックの大御所中の大御所。キャリア30年を超える中、本国はもちろん、フランスやドイツなど欧州での人気が依然高く、ロシア、そしてアメリカや南米でも精力的にツアーを続ける、まさにワールド・ワイドな怪物バンドなのです。
12枚目のスタジオアルバム"Sound of the Universe"のリリース後、2009年、10年、と世界的規模で敢行されたツアー、"Tour of the Universe"。このビデオは2009年11月にバルセロナのパラウ・サン・ジョルディで収録されたもの。
「折角だから綺麗な画面で」と思い、ブルーレイ盤を購入。

Depeche Mode \"Tour of the Universe : Barcelona\" _b0069502_15355643.jpg
DVD 1 - Main Concert
1."In Chains"
2."Wrong"
3."Hole to Feed"
4."Walking in My Shoes"
5."It's No Good"
6."A Question of Time"
7."Precious"
8."Fly on the Windscreen"
9."Jezebel" Song performed by Martin Gore
10."Home" Song performed by Martin Gore
11."Come Back"
12."Policy of Truth"
13."In Your Room"
14."I Feel You"
15."Enjoy the Silence"
16."Never Let Me Down Again"
17."Dressed in Black" Song performed by Martin Gore
18."Stripped"
19."Behind the Wheel"
20."Personal Jesus"
21."Waiting for the Night"
[edit] Bonus tracks1."World in My Eyes"
2."Sister of Night" Song performed by Martin Gore
3."Miles Away/The Truth Is"
4."One Caress" Song performed by Martin Gore

DVD2 - Special features
1."'Most people just worry about hitting the right note.' Inside the Universe" – A tour documentary (length 35:28) featuring subtitles in English, German, French, Italian, Spanish, Portuguese, Japanese, Hungarian and Czech.
2.Tour Of The Universe – Screens
"In Chains"
"Walking In My Shoes"
"Precious"
"Come Back"
"Enjoy the Silence"
"Personal Jesus"
"Policy of Truth"
3.Tour Of The Universe – Rehearsals
"Wrong"
"Walking In My Shoes"
4."Hole to Feed" (Live Screen Montage)
5."Behind The Wheel" (Barcelona Montage)
6."Never Let Me Down Again" (Live Screen Montage)
7."Insight" (Live) (filmed in Birmingham on December 13, 2009)
8.Sounds of the Universe – Videos
"Wrong"
"Peace"
"Hole to Feed"
"Fragile Tension"




彼らのキャリアほどではありませんが、私のデペ歴もそれなりに長い(苦笑)。日本の歌謡ポップスには目もくれず、ひたすら当時の英米ポップスにどっぷり浸かっていた私の高校時代。全ての始まりはFrankie Goes To Hollywood だったけれど、深夜テレビで初めてDepeche Mode のビデオ・クリップを見た時に受けた衝撃も未だに鮮明に覚えてます。その日は朝までほとんど眠れなかった。そして、一日ずっと体が宙に浮いてるような浮遊感。彼らの顔、声、そして音楽がずっと耳から離れない。うわぁ、この感じ、何と言ったらいいんだろう?「あなたが求めていたものって、コレでしょ?」と差し出されたように、自分のツボにすっぽりハマって、そこから根が生えて動けなくなってしまったみたいな。もちろん、あの時代は英米ポップミュージックの黄金期で、魅力的かつ個性的なアーチストは他にもわんさかいましたが、自分にとってデペッシュ・モードはその中でも別格な存在だったのです。
彼らの何がそんなに好きなのか?と聞かれたら、暗くて美しい、神秘的なメロディー・ライン、性倒錯・同性愛を思わせるような意味深なリリック、ストイックで乾いたディヴ・ガーンのボーカル、そして一度見たら忘れられないマーティン・リー・ゴアの特異な風貌とボンテージ・ルックス。そして他のメンバーも端正な顔立ちで、女子的にも何一つとして嫌いな要素がない!(笑)
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私のお気に入りは、なんっつぅううてもMartin。オリジナルメンバーの一人で、曲作り担当だったヴィンス・クラークが脱退し(後にErasureとして活動)、しかたなくMartinがその後釜を勤めることになりましたが、そこで思いがけなく彼の才能が開花。その見た目とは裏腹な、ミステリアスで文学的で混沌としたマーティンの世界観、曖昧なセクシャリティーが発する妖しい煌めきが、ヴィンス時代にはない重厚さを加え、これがまたディヴの声に絶妙に絡んで、新生Depeche Modeが誕生することとなりました。マーティンが作る音楽が暗めなのは、「世間で疎外感や孤独感を感じながら生きている奴は結構いる。自分はそういう人々の心を浄化し、カタルシスへと導くような音楽を作りたかった」という思いがあるみたいだし、一説によると彼の父親は黒人だった、という噂もあるので、それなりに複雑な背景を背負っているらしいです。
彼の雰囲気って、可愛くて癒されますしね、KARAのギュリちゃんが「美の女神」担当なら、マーティンはDepecheの中で、ビジュアル担当、セクシャル担当、癒し担当、ってところかなぁ?
もちろん、ボーカルでパフォーマンス担当のディヴのファンでもありましたよ。私は彼の優しそうな目が好きで、好青年というイメージ持ってました。まさか、その後、長髪ヒゲ顔、ドラック中毒、自殺未遂、とダーティ路線を辿ることになるとは思ってもいませんでした。しかし、それを乗り越えた後の彼には妖艶な魅力が出て来ましたね。"101 Tour"の頃の彼には色気がありませんでしたから。私もディヴにはエロを求めてなかったんです。
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ルックスも売りの一つだった彼らも、もう50歳。さすがに年齢を重ねた感じが隠せない。年齢不詳キャラだったマーティンでさえ。しかも、カイル・マクラクラン風味の正統派美形担当だった(笑)、アラン・ワイルダーは1995年に脱退してるし。フレッチに関してはもう...、ただのおじ様みたいになってしまってるし(涙)。
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パリ、ベルシー体育館で収録された"One Night in Paris"を見た時も最初、「あああ、老けちゃったなぁ」と思いました。彼らもさすがに40代の中年世代に入りましたから。でも、ディヴのパワフルなパフォーマンスは相変わらず健在だし、鍛え抜かれたボディと背中の大きなタトゥを晒した見事な脱ぎっぷり。20代、30代の頃にはない色香が出てて、「やっぱり、格好いいなぁ」と惚れ直しました。マーティンも昔はステージの後ろで地味にキーボード弾いてたのに、ギターリストとして前へ。ディヴと遜色ないくらい魅せるパフォーマーとして変身してて、これまた狂喜。

Depeche Mode \"Tour of the Universe : Barcelona\" _b0069502_15385164.jpgさて、それからほぼ10年後の"Tour of the Universe"。彼らの加齢が、またどれくらい進んでるのか、見るまで怖かったんですが、確かにそれなりに老けてましたが、結論としては「やっぱりDMはカッコええのぅ」でした。ディヴはジョニー・デップばりの濃いアイメイクと艶のあるボーカルで更に妖艶。アラ50とは思えない、キレのある動きとしなやかな肢体。カリスマ性が増してて凄いです。マーティンも昔のようなボンテージとは行きませんが、個性的でセクシーなファッションで、相変わらずゴージャスでした。しかし、一番ショックだったのは、キーボードのアンドリュー・フレッチャーですかね。"One night..."の時も「おじさん化進んでるな」と思ってましたが、今回は「え、この人誰?」でした。最初、メンバーではないミュージシャンかなー?と。お腹もそうですが、お顔のたるみ具合がかなりやばいです。元はそこそこカッコ良かった人なので、他の二人を見習って、もう少しアンチエイジングに励んで欲しいところ。あっ、もしかして体調が悪いのかなー?ディヴも今回のツアーが始まった途端、膀胱ガンがあることがわかって、急遽、腫瘍の摘出手術。ツアーの一部がキャンセルになっています。  

私が何となく彼らから離れていた頃、デペッシュは新たな境地を開拓すると同時に混迷の時代にあったらしい。ディヴが髪を伸ばし、無精ヒゲを生やし、ヒッピーと言うか、堕ちたジーザス・クライストみたいな風貌になりました。私は未だにこの頃の彼のルックスが受け入れられません。そして、周辺にいかがわしい人物がうろつき始め、彼はドラックの世界へ。そして、自殺未遂の報道。ほんとに死にかけたとか。マーティンもアルコール中毒に苦しんだり、メンバーの一人だったアラン・ワイルダーの脱退など、「このバンドはもうダメだろう」と言われたりしました。

それでも彼らは度重なる困難を乗り越えて、見事に復活し、未だに第一線で活躍しています。自分にとっては「昔は好きだったけど、今はあまり聴かない」という過去の人的存在でありましたが、欧州やアメリカで絶大な人気を誇り、世界中でビックセールスを続けています。
私はディヴの優しそうな目がほんとに好きで「心の真っ直ぐな人」と思っていましたが、いろいろあった今の彼でも相変わらず目は綺麗です。アイドル時代にはない、カリスマ性、艶めかしい雰囲気の備わった現在のディヴはジーザス時代がターニングポイントだったのかなぁ。あの頃のルックス、やっぱり苦手ですけど、あの時代がなければ今の彼とはまた違っていたでしょうね。いや、ドラッグとか自殺未遂とか、そんなの経験しないに超したことありませんけどね。

個人的に残念だなぁ、と思うのはブルーレイのセットリストの中に、私が大好きな"Strange Love"が入っていないこと。私的にはデペの曲ではこれが1番!って思っております。でも、これまでのコンサートでもあまり演奏されてないみたいなので、彼らやファンにとってはそんなに重要ではないのかなぁ、と思っていたら、北米・南米ツアーではプレイされていたみたいです。

これは、ヴェガスでのコンサートの時のもの。やっぱり鳥肌が立つくらいに名曲。
ちょっとだけ見ることが出来て嬉しかったです。





Depeche Mode official site

デペッシュ・モード 日本公式サイト
Commented by kiyo at 2011-03-05 22:33 x
私の好きなアーティストたちの多くがDMに影響を強く受けています。
だから、聴いてみようと思っていたときにこの記事がアップされていたのでためになりました(^^)v

いいですね(^^)
こういう感じ大好きです。
もうルックスに左右される年齢ではないので、彼らの音楽性重視で聴いていこうと思います。
HURTSって知ってますか?
去年、かなり話題になった英国出身の男性2人組です。
DMな感じでかっこいいですよ。
よかったら、HURTSもチェックしてみてください!
Commented by marikzio at 2011-03-06 18:12
kiyoさん、コメントありがとうございます♪
おおお、まさにグッドタイミングだったのですね。ちょっと嬉しいです。確かに容貌は衰えましたが(涙)、でも、この年代にしては充分イケてると思います。音楽もいいです。

HURTS、ミレーヌとコラボするとかしないとかでちょっと噂になってました。日本のDMファンの掲示板でも話題にしてた人がいたので、やっぱりどこかでリンクしてるもんですね。
早速、YOU TUBEとiTunes store でチェックしてみました。購入するかどうかはまだ検討中です。

kiyoさんの音楽情報も外しがないので、ありがたいです。
余談ですが、マハンドラ・デルフィノ、今年の末には新作出すかも、です。ご本人のツィッターで発言されてました。 
Commented by kiyo at 2011-03-07 19:48 x
HURTSとMYLENEがコラボするかもしれなかったんですか!?
あ~、いいかも!!
KYLIE MINOGUEとコラボした曲がとてもよかったんです。
コラボしてほしいな~(>_<)

おぉ、MAJANDRA DELFINO♪
情報ありがとうございました~!!
Commented by marikzio at 2011-03-08 17:58
このコラボの噂って何処から来るんでせうね?ファンの願望&妄想もあるのでしょうね。
でも、何だかんだ言ってもミレーヌはブトナと組むのが一番だな、と改めて思う、今日この頃。
マハンドラもナジュアも新作が待ち遠しいです。
by marikzio | 2011-03-03 15:39 | Other Music | Comments(4)

marikzio=mahのブログにようこそ。私の好きな音楽や映画を紹介しています。


by marikzio
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