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-Black Swan- by Darren Aronofsky
気がついたら、ここ1年くらい劇場へ足を運ぶことがなかったかも知れないです...。特に忙しい、と言うわけでもないのですが、なかなかタイミングを合わせられなくて(それを忙しい、とも言う)。
ハイビジョンの液晶テレビ&ブルーレイレコーダーを購入したことも理由の1つになるかも知れませんね。何しろ、録りためた映画等がすぐにHDDいっぱいになってしまうので、暇さえあれば、それを消化するのに必死という感じです。そういうわけで、いつの間にか劇場から足が遠のいていたわけですが、そんな中、「どーしても、これは観たいっ!」という作品がありまして、公開初日の昨日、しかも仕事帰りにシネコンへ走りました。タイミングを外したら、結局ズルズル先延ばしにして、上映期間が終わってしまうと思いましたので。

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『ブラックスワン』(Black Swan) 2010 アメリカ
監督 ダレン・アロノフスキー
出演 ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス


名作『レオン』の少女役から17年。心が壊れていく孤独なプリマドンナという難役に挑み、ついにオスカー女優の地位を手にしたポートマン。ダンサー役があまりにもハマり過ぎてて、ヒロインはポートマン自身そのものではないかと錯覚してしまうほどのリアリティに鳥肌たちました。

主人公ニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨーク・シティ・バレエ・カンパニーに所属して4年目を迎えるダンサー。元バレリーナである母の厳格な監視のもと、バレエ一筋に生きてきた優等生タイプのニナは気品と才能に溢れ、プリマドンナとしての力量は充分。しかし、そんな彼女にも欠けているものがありました。
劇場に向かういつもの朝、ニナはメトロの中で、ある女性の後ろ姿に目をとめます。どこか自分に似たような背格好の彼女にニナは自分と重ね合わせてしまいますが、それでいて、向こうは自分とは決定的に違う雰囲気を持っている。影の部分を象徴しているような、もう一人の隠れた裏の自分が姿を見せたかのような奇妙な錯覚。ニナはその女性が気になってしかたありませんでしたが、女性は雑踏の中に消えてしまう。しかし、すぐに、その謎の女性が現実の存在としてニナの前に立ちはだかることになるのです。

芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、かつては花形であったが、今や下り坂にさしかかりつつあるベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しいシリーズの『白鳥の湖』公演を決定。新しいキャストを迎えての新生『白鳥の湖』はこれまでとは劇的に異なる野心作であり、大胆な解釈と構想でより難解でスキャンダラスな作品になると宣言。
長年の憧れで心から尊敬していたベスの降板は残念ですが、新シリーズの『白鳥の湖』で是非ともクィーン役を勝ち取りたい、とニナは望みます。しかし、思わぬところで彼女の前に立ちはだかる壁。
オーディションの席でトーマスはニナに向かって言う。「白鳥だけなら、迷わず採用なんだが」。
新シリーズ『白鳥の湖』の画期的なところは何と言っても"ブラックスワン"の存在。無垢で善良な白鳥の影の部分に潜む、したたかで邪悪な性質を持つブラックスワン。その妖艶さ、危うさが出現し、白鳥の存在を覆してしまうのが見所になっており、出演者はジキルとハイドのように二極性を持つヒロインを演じ分けなければならないのです。
ニナにはブラックスワンの部分が決定的に欠けていました。幼い頃から母親の過剰な監視のもと、何の疑問もなくストイックにバレエの世界を極めてきたニナ。お行儀の良い、天使のような白鳥なら天下一品ですが、悩ましく官能的で人を翻弄するブラックスワンをどう踊ったらいいのかわからない。
楽団にはニナほど優雅に踊れるダンサーはいませんが、奔放さ、大胆さ、色気で、ニナよりブラックスワンに近いライバルはいる。しかし、これまでのバレリーナ人生を賭けてークィーン役は絶対に誰にもとられたくない。その為なら、色仕掛けでトーマスに取り入ることも辞さない、とばかりに濃い化粧をして、トーマスの部屋に乗り込むニナ。かつての自分なら、そんな事はあり得なかったのに。
また、最近のニナは自分の中で度々現れる現象に悩んでいました。何か自分の中にうごめく怪物がいて、時々、自分の皮膚を突き破って出てこようとしているかのような違和感。血まみれの手にぎょっとして、指の皮を剥がすのに躍起となっている自分がいる。
めでたく、クィーン役を勝ち取り、本格的なレッスンが始まると、その傾向はますます、はっきり顕著になっていき、ニナは次第に現実と妄想の境目を見失って行くのですが、いろんな意味で八方塞がりになっていた彼女は誰にも打ち明けることなく、暗い孤独のトンネルをひたすら突き進むのです。
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ヨーロッパ随一の美女、モニカ・ベルッチ旦那で知られる(失礼?)、ヴァンサン・カッセル。久々にお姿を拝見しましたが、最初の印象で「老けたな~」。時の流れを感じました。ポートマン演じるニナに対するセクハラ的発言&態度もなかなか板についてました。まぁ、この場合、セクハラとか芸術世界の裏側、言うより、ウブなヒロインが芸域を広げるためには必要な試練、って解釈もできますねぇ。色恋沙汰があった方が演技にも艶が出ますから。劇中でヒロインは冷感症女呼ばわりされてますし、監督者として、ヒロインの才能を開花させてやるためにも、そこも面倒みてやらにゃ、みたいな。うわ、なんか、自分でこれ書いてて嫌になってきた。
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そして、自分とは正反対のタイプのダンサー仲間とお遊びに行く、というニナの健気っぷり。ミラ・クニス演じるニナのライバルはかなり蓮っ葉キャラでナンパして来た男の子とハッパやったり、およそバレリーナとはほど遠いイメージ。そこの場面でニナがいかに俗世間から外れた生き方をして来たかが浮き彫りになるのですが、ニナはバレリーナである私から抜け出すことができない。バレエは彼女の人生そのものだけど、男の子達にとって、バレエは自分の一生に縁があるかないか、程度のもの。そんな温度差の狭間みたいなところをクニス演じる女の子は実に巧みに泳いでいて、技量の点ではニナに及ばないながらも、古典的なバレリーナのイメージを覆すような奔放さ、ワイルドさ、自由さがあって、これは遅かれ早かれ自分の存在をおびやかすことになると、ニナは確信します。
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ジャンル的にはサイコ・サスペンスに括られるのでしょうが、いろんな解釈がされる要素とか暗示がふんだんに盛り込まれていて興味深いストーリーになっています。母親の過剰な干渉と支配、セクシュアリティーの目覚め、食うか食われるかの世界で生きるアスリートとしての孤独。そう、この底なしの孤独感と言うのがね、少女時代から順調に女優としてのキャリアを重ねて来たポートマン自身と重なっているかも、と思わせちゃうわけです。ほんとにこういう人かも知れない、と。
もっとも、素のポートマンがどういう人かは知る由もありません。ニナと違って友達が多いかも知れないし、品行方正のイメージとは違い、かなり恋多き女性らしいので、どちらかというとブラックスワン寄りかも知れない。とにかく、バレリーナ役というのが、ほんとにポートマンの雰囲気にマッチし過ぎて、この役の為に女優業を続けて来たのではないか、と思うほどでした。
役者本人の人生に役が重なる、と言えば、「更年期障害ダンサー」呼ばわりされていたベス役を演じたウィノナ・ライダー。あまりの没落っぷり、そのやさぐれ加減がリアル過ぎて痛々しかったです。顔をフォークか何かで刺しまくるホラーな場面も強烈でしたね。かつての透明感ある、清潔なお色気はどこへ?世界中の女性が恋するジョニー・デップの彼女として輝いていた時期もあったのに。この怪演を機に是非とも『屋敷女』のベアトリス・ダル路線で大復活を遂げてもらいたいところです。

腕に黒い翼が生えるシーン。ここは圧巻でした。
心と体がボロボロになりながらも、最後には見事大役をやりこなし、人々の拍手喝采を浴びるニナ。ついにダンサーとして一つの頂点に立つこの場面、体重を9キロも落とし、毎日8時間もバレエのレッスンをこなし、途中、映画制作が暗礁に乗り上げたりもしながらも、女優魂の炎を燃やし続け、ついにオスカー女優の座に昇りつめたポートマン自身とやはり被ってしまいます。
まさにニナはポートマン、ポートマンはニナ、なのです。
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by marikzio | 2011-05-26 16:54 | Movie | Comments(0)

Ysa Ferrer "ULTRA LIVE À BOBIN'O (DVD)" 来月リリース!
Ysa Ferrer のライブ盤CD"ULTRA LIVE"が1ヶ月ほど前にリリース済みなのは知っていましたが、どうせなら映像で観たい!と思い、ビデオ盤がリリースされるのを待っていた私。
ついに、来る6月14日にDVD"ULTRA LIVE À BOBIN'O"に発売!と、公式TwitterやFacebookでアナウンスが出ました。
2010年10月、パリ、BOBIN'O(キャバレー?ライブハウス?)で収録されたもの。
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ちなみに、これは、"ULTRA TOUR"のテスターですが、リールやリヨンでの模様が入ってるので、DVD本編の予告編ではないみたいですね。でも、前回ツアーのDVDより、更にゴージャス、いい意味でのイカガワシサが満ち溢れてるので期待大ですー。



コレクター版は La Boutique Officiel で先行予約出来ます。一応、Japanも受付リストにはあるみたいです。
さて、このコレクター版、本編DVDの他に12ページのブックレット、そして、fourreau exclusifがセットになっているようなのですが、この『fourreau』なるものが一体ナンなのか私にはわかりません。電子辞書で引いてみても、ネットで検索してみても、細長い袋というか、例えば刀を収める鞘とか、銃を保護するケース的なものしか出てこないので。
ちなみに、fourreau 付きは一般の通販とか店頭にはない、公式サイト限定のものだそうで。
私的には、Ysa さんに関しては限定モノに拘るほどでもないし、どうせならブルーレイで見たいと思ってるので、もうしばらく様子を見ます。BD盤は費用がかかるのでリリースされないかも?だけど。

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私の自信作だかんね~♪期待しててちょ!


それでもって、アルバム"ULTRA FERRER"から3枚目のシングル、"Je Vois"のビデオクリップも流れています。この曲、何となく可愛らしくて好きだったんですが、こんなストーリー性のある、濃ゆい映像になってるとは!
"French kiss"も"Hands up"もイメージもので似たりよったりだったので、これだけ手が込んだ大作は嬉しいですね。男奴隷、という発想がちと、GAGA様っぽい?




そうそう、ガガと言えば、いよいよ来週、新作アルバムが解禁ですよね。
こちらも楽しみぃ~053.gif
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by marikzio | 2011-05-20 09:55 | French Music | Comments(0)

Scissor Sisters "Night Work"
東日本大震災があってからというもの、被災者でもないのに、全体的に気分が下降気味↓になってしまい、ミレーヌの新作クリップすらチェックする気が起きませんでした....。
Zazie の7枚組アルバムとか、Nolwen Leory のえらく気合いの入った新作"Bretonne"もお取り寄せして見たものの、今の私にはなんかボリューミーで、お腹にもたれそうな気がして食指が動きません。かと言って、他の音楽を新規開拓する意欲も沸かず、でも、通勤中の車の中では、やっぱり何か音楽が必要!ということで、震災後しばらく私が聞いていたものは.....。

Scissor Sisters "Night Work"
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Night Work
Whole New Way
Fire With Fire
Any Which Way
Harder You Get
Running Out
Something Like This
Skin This Cat
Skin Tight
Sex and Violence
Night Life
Invisible Light


震災が起こる数ヶ月前に購入してたんですけどね。車のナビのHDDに録音して、何度か聴いたりしてたんですが、いつの間にか聴かなくなってました。
「とりあえず、何も考えなくて元気が出るもの」と思い、再び聴き始めたんですが、それが聞き込むごとにジワジワと半中毒状態になって来て...。
これ、過去記事 でも取り上げたことあります。ベストヒットUSAでインタビューを受け、ビデオクリップも紹介されているのを見て気に入ってしまい、その勢いでCDを買いました。
私は英語圏の音楽をほとんど聴かないので、彼らの存在をずっと知らなかったのですが、日本でも人気、ってことで何度か来日を果たし、フジロックフェスティバルでも演奏しているほどメジャー。なので、ご存知の方もたくさんいますよね。
Scissor Sisters はNYを拠点に活動するインディーズ系出身バンド。クラブやダンスフロアなど一部のアンダーグラウンドなシーンでコアな人気を集めていましたが、9.11の影響で彼らが活動していた場所が次々に閉鎖。ロンドン公演をしたところ、これが思わぬ幸運を呼び、イギリスの大手レーベルとの契約を果たします。今や本国より、本国よりイギリスで超人気であることで有名。
ビージーズを思わせる70年代風サウンドとルックス、そして大胆なセクシャルさに満ちあふれた芸風、それでいてニューヨーカーらしい先端を行くセンスが見事にハマり、サブカルチャー側から一気に第一線のメジャーシーンへと踊り出た彼ら。
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彼らのスタイルというのがまた、ハードゲイっぽかったり、ドラッグクィーン風だったりと、1歩間違うと明らかに違う域に行ってしまう、というかなりギリギリの危ういものであるのもかかわらず、絶妙なバランスを保ってます。そのさじ加減、その魅力が、もう何ともたまらなくて。
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それにしても、このバンドの最大の特徴はフロントのお二人の個性に尽きるでしょう。
リードボーカルのJake ShearsとAna Matronic。彼と彼女のハンパない色香と言ったら、それはもう、ホントに...。二人はとあるハロウィン・パーティで出会ったそうですが、その瞬間、お互いのコスプレっぷりに惚れ込んでしまい、一緒に音楽をやることになったそうです。
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ジェイクは、元男性ストリッパー。かなり早くからゲイであることをオープンにしており、欧米のアングラなクラブに出没する、まさに「世界のゲイシーンを股にかける男」。端正なお顔立ちに加え、鍛え抜かれた見事なボディーを惜しげもなくさらしてパフォーマンスする、まさに"魅せゲイ"の達人(笑)。アルバム"Night Work"のジャケになってる扇情的なお尻のアップはご本人のモノかと思いきや、写真家の巨匠、故ロバート・メイプルソープの作品なのだとか。このお尻の持ち主はバレエダンサー(だったかな?)。
この写真を使うことを周囲に反対されたそうですが、この作品が好きで好きでたまらなかったジェイクはそれを押し切っての英断。この写真はアルバムのコンセプトだけでなく、Scissor Sisters というバンドの存在そのものを見事に象徴していますよね。これ見ただけで、彼らが、彼らの音楽がどんな性質のものなのか一目でわかってしまうような。
ちなみに、Jake Shears は、ミレーヌ・ファルメールに曲を提供するかも!?という噂 が一時流れたことがありましたが、結局噂の域を出ないで終わりましたね。どちらもゲイ層の支持率が高いミュージシャンなので、ファンの願望も強かったのでしょう。私も期待してたんですが。

一方、相方(?)のAna Matronic は匂い立つような妖艶美女で、ジェィクに負けず劣らず欠かすことのできない存在。
Scissor Sisters はゲイとバイセクシャルが集まったバンド、と最初聞いたので、じゃあ、アナさんはどちらも愛せる人なんだな、と思ったのですが、『元男性』という話も聞こえて来まして、「ええっ、トランスセクシュアルなの!?う~ん、この完璧すぎる美しさは天然モノであって欲しかったな。どこ見ても女性そのものなのに、惜しいな~」と思いました。そしたらば、アナの父親はゲイだけど、彼女自体はストレートでご結婚もされてる、とのこと。ゲイクラブに入り浸り、自らもその筋のクラブを経営したりなど、その世界に身を置くようになったのは、疎遠になってしまった父親の存在に少しでも近づきたい、という切ない娘心から、というのだから何とも複雑。
自らドラッグ・クィーン顔負けの完璧なメイク、完璧な衣装で究極の女装(?)を実現。確かに、あのスタイルって、一般女性にはないものですよね。入れ墨入りのむちっとした立派な二の腕、豊満なお胸も、ドラッグ・クイーン的好みだし。女でありながら、女に化けることに徹し、その結果、アンドロジナス的存在になってしまうことがジェンダー概念を覆してしまっている。まさに、生きるパラドックス、それがアナ・マトロニックなのです。
ちなみに、他メンバー2人は実はストレート、という噂もあり、そうなると、メンバーの中でゲイはジェイクだけ、ってこと!?
ちなみにバンド名のScissor Sisters は"レズビアン"という意味があったり、そういう名前の体位があったりするそうな(随分アクロバティックなんでせうね)。


2006年のシングル『ときめきダンシン』。
このビデオクリップ、テレビでも流れてて、面白い!と思いましたが、敢えて追求しませんでした。当時は英語圏のヒット曲について行けなかったし(今でも)、あまりにもキンキン・ギラギラし過ぎて(今でも)、ビージーズのテイスト丸出しのサウンドだったので(今でも)、「最初のインパクトだけで自分はすぐに飽きちゃうかな~」と思ってしまいました。
この頃のジェィク、濃すぎますよね。今も充分濃ゆいですが、現在の方がスッキリしてて若く見えます。



"Any Which Way"のクリップが大好きなのですが、それは過去記事で紹介済なので、"Invisible Light"をば。
これも、ウルトラかっこ良い曲です!ジェイクのエロエロなボーカルにしびれます。



日本の公式サイト見たら、ななななんと2月に来日してライブやってたみたいですね。知らなかった...(涙)。しかも、ジェイクのこんな写真集まで出て、サイン会までやってたって話だ。
むぅ、きっとまた来るわ。そん時は逃がさないわよ~。

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by marikzio | 2011-05-11 11:18 | Other Music | Comments(0)

地震のこと、原発のこと
2011年3月11日、14時46分に北日本、特に北陸沿岸地域を襲った東北地方太平洋沖地震から早2ヶ月が経とうとしています。
日本国内観測史上最大とも言われる地震の規模に加え、町ごと呑み込んで民家を押し流す津波の地獄絵図のような光景、そして、未だに収束を見ない福島第一原発での爆発事故...。
多くの方々が命を奪われ、多くの人々が家や家族や友人やペットや愛するものを失い、未だに先が見えない状況。真っ暗闇のトンネルの中を手探り状態で進むしかない状況には心が痛みますが、今の自分に何ができるでしょうか?
地震直後、東北地方で大地震が起こった、ということで、「marikzioさんのところは大丈夫ですか?」というメールを何件か頂きました。心配してくださって、有り難いことです。
ツィッターを通して、ちょこちょこ報告はしていたものの、ブログとしては、何をどう書いたらいいのかわからず、しばらく放置状態にしてしまいました...。
地震があってから、1ヶ月くらいは私の気持ちもふさぎ込んで、あらゆる面で停滞していたような気がします。GWを迎えた時期になって、ようやく以前のペースが戻りつつあるような。
しかし、時間が経っても災害が残した爪痕は未だに生々しく、海岸に残る瓦礫の山を取り除くのに、3年はかかりそうだとも言われています。それどころか、風評被害や経済の停滞など、地震の被害がさほど大きくなかった地域にも影響を及ぼし続けています。現に、青森では災害の余波で地元の百貨店が突如、閉店に追い込まれました。
地震と津波に続く、今回の原発事故。一部では水素爆発ではなく、核爆発だったのでは?という声もありますが、放射性物質という目には見えない存在のものが、じわじわと我々国民を脅かし続けています。
結局は、「もう以前のような平和で豊かな日本には戻れないのかも?」そういう思いを日々実感している毎日です。
この大地震、津波で尊い命を犠牲にされた方、ほんとうに怖かっただろうし、無念だったろうと思います。一時も早くその魂が癒されますように。
また、今も物資が充分とは言えない環境で避難生活を続けている被災者の方々、健康を損なうことなく、1日も早く笑顔と生活を取り戻すことができますように、祈り続けたいと思います。そして、可能な範囲での義援金寄付にも御協力させて頂きます。


地震発生時、私は職場にいました。職場の建物はかなりしっかり目に耐震構造になっているので、身の危険を感じるほどの揺れはなかったのですが、メダカの水槽の水が結構激しく揺れていたし、時間も長かったです。しかし、その場ですぐに停電。停電なので、テレビもつけられないし、インターネットのサーバーも止まってしまったので、何が起こったのか確認も出来ません。すぐ母に電話してみましたが、回線が混み合ってつながらない。
結局、仕事にならない、ということで定時より早い帰宅となりましたが、車の中のワンセグテレビは事の深刻さを伝えるレポーターや、映画の特撮シーンみたいな津波の映像が流れっぱなし。
「今、この国ではとんでもない事が起こってるんだなぁ」と思いつつも、「今夜は寒くて真っ暗闇の中で過ごさなければいけない」という事以外は、非常事態が起こっている、という実感が沸きませんでした。

幸い、停電は次の日の夕方前には回復しましたが、ガソリンスタンドがどこ行ってもクローズしている状況には参りました。停電した日、自分の愛車には半分ほどガソリンが入っていたし、停電も長くは続かないだろうから、そんな慌てることもないだろう、という認識は後で泣かされました。
電気は回復しても、道路が破壊されてしまったので、ガソリンやその他の物資が運ばれるルートが全てシャットアウト。運良く営業してるスタンドを見つけても、そこは万里の長城並みの長蛇の列で(並んでるから営業していることがわかる)、何十分も待たされても売ってくれるのは10リットル。それでも、10リットル入っただけで、2、3日は持つんですから、充分有り難かったです。10リットルでも、20リットルでも、とその1週間はガソリン補充に奔走しました。とある場所で2時間近く待って、満タンでいいですよ、と言われた時は従業員さんが天使に見えました!


震災以来、備蓄を意識するようになったのは言うまでもありません。
食糧も生活用品も、これまではほとんど買い置きはしませんでしたが、パスタ、レトルト、インスタントラーメン、缶詰、ミネラルウォーターの2リットル、トイレットペーパーや生理用品などは、毎回少しずつ買い足してやや多めにストックするようにしています。(買い占めは迷惑なので)
今まで飲んだことすらなかった青汁まで取り寄せてしまいました。野菜や果物は備蓄が効かないし、また何かあって手に入りずらくなった時に、青汁があれば、食物繊維とビタミンを補給することができます。
ガソリンも、半分くらいになったら、早めに入れるようにしてます。


地震直後の政府の発表では、「原発関連の施設では、特に事故の報告はないのでご安心ください」と言っていたのに、ほどなくして福島第一原発で爆発があったことが発覚。衝撃で外壁がなくなるほどの大事故で、世界中のメディアが「チェルノブイリ並みの原発事故か?」と報道。
しかし、日本政府は暫定評価をレベル4と発表。しかし、原子炉内で漏水など様々なトラブルが発生し、放射性物質で汚染された水を海外諸国の許可も得ずに勝手に海水に流し、国際的にも顰蹙を買いました。そして、1ヶ月ほど経ってから「実は最悪のレベル7だった」と発表。
事故が起こった直後に米国や仏国の専門的な技術機関から救いの手がさしのべられたのに、日本はそれを拒否。「原発を辞めること」が交換条件として出されたから、今の段階では即決出来なかった、というのが理由みたいになっていましたが、事故がかなり重篤であったのがバレバレになってしまうのを避けたかったのでしょうか?

六カ所の原然、下北の東通原発、そして現在建設中の大間原発と、県内に3つも原発関連施設を構えている青森県にいながら、私は原子力について全くの無知で、今の今まで関心すら持ったことがありませんでした、恥ずかしながら。もちろん、原子力がいかに危険なものかは百も承知ですし、20数年前、核然が導入されることになった時は反対派でした。
でも、どんなに県民が反対運動を展開したって、地元の村民が結局受け入れてしまった。なんで???と思いましたよ。当時、私も幼かったので、大人の事情はわかりませんでした。
原然が来れば、地域の雇用促進になるし、かなりの額の補助金が入ること。町がそれで潤うこと。しかも、テレビには原子力がいかにクリーンで効率のいいエネルギーか、我々は絶対的に安全を約束します、というPRキャンペーンが流れだし、「確かに怖いけど、頑丈に守られている以上、自分達にふりかかってくる事はないし、それに日本は資源がないし、石油石炭は限りがあるし、地球温暖化のことを考えたら、これはこれで仕方がないんだろうなぁ」ぐらいに思うようになりました。結局、原子力は必要不可欠、と洗脳されて行ったのだと思います。
もちろん、『原然』、『原発』と聞けば、心にモヤモヤしたものがよぎります。でも、そのモヤモヤを直視しようとはしなかった。それは、「癌に罹ってるかもしれないけど、精密検査を受けて宣告されるのが怖いから、ずっと放置している」人のような心境に似ています。真実を知るのが怖かったんでしょうね、心のどこかで。

福島原発の事故直後、このサイトを紹介しているところがあって、初めて、原発がどういうものなのかを知れました。私はとてもショックでした。
皆さんの中には、もう読まれた方もいらっしゃるかも知れませんし、今回の事で、もう何十年にもわたって隠蔽されていたことが徐々に明るみになっているので、今更驚かれないかも知れません。
この手記は20年間に渡って原発現場で働いて来た元技術者さんが、10年以上も前に書かれたものです。古いものと言えど、現状は今もさほど変わっていなかったかも知れません。この方は97年に癌で他界されています。


『原発がどんなものか知って欲しい』

「原発のことはよくわからんから、専門家におまかせしよう」
私もそう考えて来たうちの一人です。でも、原発関係者や電力会社、そして政府はあまりにも多くのことを隠して来て、「日本の技術は高いから絶対に安全」と国民を思いこませて来ました。
過剰に不安を抱いて恐れたりするのもよくないですが、はっきり言って、政府やマスコミの言うことはあまり鵜呑みにできないなぁ、というのが私の今の認識です。


私はこのブログを毎日チェックしています。

武田邦彦(中部大学)さんのブログ


そうそう、体内に取り込んでしまった放射性物質の毒素をなるべく早く体外に出してあげるには、玄米、豆、豆製品、味噌、コンブなどの海草類、塩などが言いそうですよ。あと、麹とか。
お砂糖はダメだそうですので、甘いものは控えてくださいね~。
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by marikzio | 2011-05-06 11:58 | Comments(4)


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