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Carla Bruni "NO PROMISES"
前作"Quelqu'un m'a dit "の大ヒットから4年。
官能的なハスキー・ボイスでフランス音楽界に衝撃を与えた元スーパー・モデルの新作がついにリリースされました。
前作同様、アコースティックなフォーク路線であるものの、全11曲すべて英語で歌ってます。
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英語で歌ってるのは、ワールド・ワイドな成功を狙ってるのかなと思ったのですが、ドロシー・ペイカー、ウィリアム・バトラー・イェイツ、ウォルター・デ・ラ・メア、エミリー・ディキンソンという4人の詩人の作品にカルラ自作のメロディーに乗せて歌うという試みによるものでした。
それにしても、今度はパッケージが豪華!クリスタルケースではなく、恐らく初回限定仕様のデジパック。開くと、こんな風にきれいな写真が現れて、ブックレットも素敵です。
前回はシンプルなクリスタル・ケースだったので、レコード・レーベルの力の入れようが違います。
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バブルの名残がまだちらついていた90年代、"カーラ・ブルーニ"の名は、雑誌を開けば必ずと言っていいほど登場しました。サラサラのロング・ヘア、人間離れしたスレンダー・ボディのカーラはデコラティブなドレスに身を包んでいたり、半裸姿だったり。あるファッション雑誌でインタビュー記事を読んだことがあるのですが、「彼女が身につけているシンプルなカーディガンはグッチ」とわざわざ書かれているのを見て、"だから、それで?"と突っ込みたくなってしまいました。見るからに高級品っぽかったし、泣く子も黙るセレブなんだから、当たり前でしょ。
着ても脱いでもゴージャスなセレブが突然、ギター片手に自然体な歌声で歌ったりしたものだから、世間はこれまた度肝を抜かれてしまいました。華やかなイメージを持つ彼女の音楽が思いのほか素朴で、かつ情感に溢れているサウンドだったから。
彼女の音楽的才能は血筋だったのですね。

カルラ・ブルーニの家系はイタリア北部の貴族。両親は供に音楽家、姉は女優のヴァレリア・ブルーニ・デデスキ。
血統も育ちも申し分のない彼女は、若さと美貌を武器に成り上がったロシアとかの移民娘とは品格が違います。めちゃくちゃ努力してなくても、際立ってしまう美貌と存在感。だから、彼女の作る音楽だって、「これがワタシの世界なのよ〜」というギラギラしたものなんかなくって、ありのままの彼女の内面が滲み出てしまうようなものだったので、これまた世界はこの絶世の美女に魅了されてしまったのです。もう、嫉妬さえわかないほどの完璧さ。
もちろん、セレブにはセレブにしかわからないような苦悩とは悲哀とかもあるのでしょうが、神に祝福された希有な存在であることは間違いありません。

さて、肝心の中身というか出来映えについては、可もなく不可もなく、というところでしょうか。
相変わらず洗練された美メロ。やっぱり声がいい。いわゆる"声に頼らない歌手"と言われるようなひどい歌唱力ではなく、丁寧に歌い込んでいます。歌声だけで感じちゃうんですよ、"この人、最高にいいオンナだ"ということが。
最初の1、2回は、素敵なフレーズにうっとり。でも、引っ掛かりがなくてあっという間に終ってしまうのです。3回目に聴いた時は、なんか飽きてしまいました。
これって、前作とどう違うの???
シャルロット・ゲンズブールの方がずっと個性的に思います。

この人の音楽はじっと耳を傾けて聴くような音楽ではなくて、例えば勉強とか他の作業とか、またはドライブのBGMとかに向いています。人の思考や会話を邪魔しない音楽。
世のオサレ・ピーポーはこういう音楽を欲しがるものなんですよ。トレンディ(死語)な人々は、個性的な音楽を好まない傾向があると思います。音楽はあくまでも脇役であって、主役になってはいけないのです。なぜなら、彼らの生活はただでさえ波乱万丈で起伏に富んでいるので、濃い音楽やディープな内容の映画なんか見たりしたら、自分の精神が休まる暇がありません。彼らに必要なのはソフトな音楽や物語で、それによって心のバランスを取っているのです。カルラもまた、追い回される一方だった人生だったからこそ、気持ちの休まる音楽を作りたかったのかも知れません。
オサレ・ピーポーでもなければ、刺激に溢れた生活とは真逆な環境の中にあるmarikzioにとって、カルラの音楽は理性的にはいいと思っても、どこか物足りなくなってしまう気がします。
でも、日本人の好みにはハマると思うので、今度も話題になると思います。ちなみに本国フランスでは発売前から予約が殺到し、初登場でチャート1位を記録していました。
カルラはアルディやバーキンのようになれるでしょうか?その真価が問われるのはこれからだと思います。
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by marikzio | 2007-01-30 22:50 | French Music | Comments(0)

-Bitter Moon- by Roman Polanski
これは、10年以上も前に観た映画なのですが、ポランスキー作品の中で自分が一番好きな映画だったので、ブログに残すことにしました。

豪華客船で若い夫婦が出会った、一組の奇妙なカップル。車椅子の初老紳士と若くて妖艶な美女。初老紳士は、一方的に語り始める。欲望のおもむくまま、女と一緒に溺れて行った性愛の日々を。愛が憎悪に変わる時、そこに待ち受ける悲劇とは...。
これは極限のラブ・ストーリー。"どんなに歪んでも、愛"
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『赤い航路』 1992年
監督 ロマン・ポランスキー
出演 ピーター・コヨーテ、エマニュエル・セイナー、ヒュー・グラント

b0069502_11264125.jpg地中海を航海中の豪華客船。
イギリス人夫婦のナイジェル(ヒュー・グラント)と妻のフィオナ(クリスティン・スコット・トーマス)はイスタンブールに向かっていました。この旅行は互いの愛を確かめ合うのが目的の旅。

フィオナはトイレの中で船酔いしている一人の女性を助けることになります。
その若い女性は艶めかしい風貌でいかにも奔放そうに見える。
「あなた、美人なのね。」と女はフィオナに言う。それが、2組のカップルが顔見知りになるきっかけとなるのです。
女はフランス人でミミ(エマニュエル・セイナー)といい、連れがいました。夫はアメリカ人で作家のオスカー(ピーター・コヨーテ)。彼は半身不随の障害者で、派手なミミとは不釣り合いに見えました。

どういう流れでそうなったのかは忘れましたが、ナイジェルはオスカーの部屋に呼ばれ、しばし、二人きりで時間を過ごすことになります。
「うちの妻をどう思うかね?」
「美しい奥様ですね。」
「ミミと寝てみたいと思わないかね?」
オスカーはミミに向けられるナイジェルの視線を看破していたのです。セクシーなミミの姿に心を動かされない男はいない。そして、自分は今、こんな体なので、彼女を抱くこともできない。
「自分も昔はこんな風じゃなかった」言葉を続けるオスカー。
そして、自分とミミとの出会いを語り始めるのです。

祖国アメリカを捨て、パリにやって来たオスカー。
肩書きは作家でしたが、ろくに作品も書かず、親が残した遺産で気ままな生活を続ける彼は、この都でも、数々のアヴァンチュールにうつつを抜かしていました。
そんなある日、バスの中で、一人のワンピース姿の女性に目が止まります。その美しさに目を見張るオスカー。幼さの中に滲み出るセクシャリティー。オスカーはその時、直感めいたものを嗅ぎ取ったのかも知れません。
やがてバスの車掌が切符をチェックしにやって来ました。その女性は自分の切符をなくしたらしく、あわててポケットやバックの中を探っています。オスカーは彼女に自分の切符を差し出しました。驚く彼女。オスカーは切符不所持ということで、その停留所でバスを降りることになりました。後ろの窓から、オスカーを見つめる長い髪の彼女。
彼は再び、その女性に会いたくなって、毎日のように同じ路線、同じ時刻のバスを捜すようになります。そう、彼は恋をしてしまったのです。しかし、なかなか、その女性に会うことはできない。
ある日、街で引っ掛けた女性と食堂に入った時、彼は注文を取りに来たウェイトレスに目が釘付けになりました。あの彼女だったのです。
「君は、いつかバスの中の...」思わず話しかけるオスカー。なんと彼女もオスカーのことを憶えていてくれました。食堂の同僚が彼女のことを"ミミ"と呼んだので、ミミはその場を立ち去らなければならなかったのですが、彼女は勤務終了後、オスカーと落ち合う約束をしました。

ミミはダンサーを夢見るパリジェンヌ。ダンス留学のため、ニューヨークに渡ったこともある。彼女は財布の中に、オスカーから手渡された切符を大事に持っていました。彼女もまた、彼にまた会えることを望んでいたのです。無邪気で魅力に溢れるミミにオスカーはすっかり夢中になってしまいます。
二人はその日のうちにベッドイン。そして、次の日から片時も離れられないようになっていました。一日中、外出もせず、貪欲なまでに愛の行為に耽る二人。純情可憐だったミミの中に官能性が目覚め、急激にそれは開花していくのです。
二人は、思いつく限りの秘義を実行し、お互いの体にのめり込んで行く。特にミミはオスカー以外の誰も目に入らないようだ。カミソリで髭をそっている彼にねだって、自分が髭をそってやろうとしたが、彼の顔に傷をつけてしまう。男の血を思わず舐めるミミ。ここは今後の展開を暗示しているように思えます。
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しかし、このカップルにもマンネリ化が訪れ、さほど強い興奮を得られないようになります。この状況を打破すべく、彼らは偶然にも新境地を見出すことになりました。それはSMや放○プレイなどのアブノーマル路線。ここに来て、オスカーの描写は露骨で醜悪なものとなって行きます。
「もう、たくさんだ。」変態男にナイジェルは激しい嫌悪を禁じえない。
「お前は女を崇拝したことがあるか?女の前に膝まづき仰ぎ見たことは?」
「もう失礼する」
「私の話は終っていない」
オスカー達の部屋を出たナイジェル。目の前には変態妻ミミの姿が。思わせぶりな態度を見せるミミにナイジェルは心を揺さぶられます。オスカーの話は不快きわまりなかったが、ミミの吸引力は半端じゃありません。結局、激しい好奇心に突き動かされて、ナイジェルは次の日もオスカーの話を聞きに行ってしまうのです。

ミミにさほど情熱を持てなくなって来ると、オスカーは彼女と一緒にいることに息苦しさを覚えるようになります。自分は気が多くて浮気者。自分はもっと外に出て、いろんな人に会いたい。いろんな女を抱きたい。
しかし、嫉妬深くて気性の激しいミミはますます彼を独占したがり、常に欲情に身を火照らせ、彼を求める。二人の間に険悪な空気が流れ、言い争いが増えて行く。
ミミに嫌気が差したオスカーは、公然と他の女達を引き連れ、恋人に精神的苦痛を与えるようになるのです。ストレスで顔に吹き出物が出始めたミミを女達の前で笑い物にするオスカーの非道な仕打ち。
「お前、最近ダンスはやらないのか?」と嫌みを言うオスカーに対し、「ダンスは心よ。」とミミは答えます。「私の心はもうボロボロ。」

一度は別れを決意し、彼の元を去って行ったミミですが、次の日には再びアパートの前に姿を現します。
「愛してくれなくていい」オスカーの足元に崩おれるミミ。「あなたの傍にいさせて」
しかし、彼女にいい加減飽き飽きしていたオスカーは結局、捨ててしまうんですね。それもかなり非情なやり方で。実は妊娠していたミミ。しかし、精神的ショックがもとで彼の子を流産してしまい、そのせいで子供の産めない体になってしまうのです。

以前の独身貴族のような生活に戻ったオスカー。美女をとっかえひっかえ、朝まで飲み明かす、というような自堕落生活を再び謳歌。しかし、因果応報というか、朝帰りした日、泥酔していた彼は家の前で車に跳ねられてしまうのです。
幸い手術は成功して、何日かすれば以前の生活に戻れると言われていた彼の病室をなんと、ミミが見舞うのでした。
「自分は君にあんなことをしたのに、なんて優しい女なんだ。」
久しぶりに会う元カノは輝くばかりの美しさを取り戻していました。こんな風に手を握りあっていると、遠い昔、恋に落ちたばかりの時を思い出します。
「こんな風に手をつないだこともあったよな。」
しかし、ミミはオスカーの手を離そうとはしませんでした。彼の手を引っ張って、ベットから床に落としてしまったのです。
「あの恨みは一生忘れるもんですか」
この事故がもとで、彼は二度と立てない体になってしまいました。そして、車椅子生活の体になった彼をミミが付き添うことになったのです。

再びともに暮らすことになった二人。しかし、以前の生活とはあまりにもかけ離れているものでした。ミミは無力なオスカーを動物並みに扱い、侮辱するようになります。しかし、自分は、かつてそれ以上の苦痛を彼女に与えたので、文句を言うことはできない。
若さと魅力を取り戻したミミは、知らない男を部屋に連れ込んでは、オスカーの前であてつけにファ**すらして見せるのです。
オスカーは悟りました。ここまで愛も憎しみも共有できる相手はこの女以外にいない、と。そして、二人は夫婦となったのです。

ミミに翻弄され、心を奪われつつあったナイジェルは妻フィオナのことがどうでもよくなってしまう。二人の愛を確かめ、深めあうはずの旅で、逆に迎えることになった夫婦の危機。もはや、ナイジェルの頭はミミで一杯。
しかし、イギリス男の心を弄んだミミが、ベットに誘ったのは、なんと彼の妻だったのです。
「ごらん、美しいと思わないかね。」
ベットの中で疲れて眠るミミとフィオナを指差し、ナイジェルに訊ねるオスカー。
「でも、もうこんな関係はたくさんだ。」そう口にした瞬間、オスカーは拳銃でミミの頭部を打ち抜くのです。
銃声で飛び上がるフィオナ。隣には血まみれの女。そして、オスカーはその拳銃を口にくわえ、もう一度引き金を引いたのでした。

原作はパスカル・ブルックナーの同名小説。
小説も読みましたが、オスカーは医師、ミミ(違う名前だったような)は美容師、という設定。そしてラストは映画のようなドラマチックなものではなく、男が愛した女の顔に熱湯をかけて火傷を負わせる、というものでした。道行く人が振り返る美貌を奪われた女は、しかし、男を恨むことなく、二人で老夫婦のように心静かに暮らして行く、という終わり方でした。
彼女は男に復讐している時も、彼のことを愛していたのではないでしょうか?
このストーリーに「女はコワイ」と思った男性も多いでしょうが、私は彼女の直情的なキャラクターに人間味を感じて、切ない話だなぁ、と思ったものです。

ミミ役のエマニュエル・セイナーはポランスキー夫人で当時26歳。彼女の色香と体当たり演技には圧倒されました。親子ほどの年の差カップル、というのにもビックリなのに、本編は過激なシーンが多くて、「ポランスキーは自分の奥さんにこんな事をやらせるなんて、普通じゃない。やっぱりこの男は変態だ!」と思ったものです。
ポランスキーは本国アメリカで公序良俗に関わる事件を起こして、ヨーロッパに逃亡して以来、祖国の地を踏んでないんですよね。アメリカ入りしたら、逮捕されちゃうんでしたっけ?
オスカーはパリのアメリカ人。そこがまた自分の人生と重なるところもあるのかな。とんでもない映画だったけれど、ポランスキー夫人の妖しい美しさが一際輝いた作品。それが妻に対する愛情表現だったのかも知れませんね。

You Tube 『赤い航路』予告編

赤い航路
ピーター・コヨーテ / / ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B0001E3CM8
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by marikzio | 2007-01-25 11:39 | Movie | Comments(0)

2006年、フレンチ・ミュージック界の長者番付
1月22日付けフィガロ誌による、2006年のフランスのミュージャンで高収入だった人々。

1. ジョニー・アリデイ(8.75百万ユーロ)

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2. ミレーヌ・ファルメール(3.28百万ユーロ)

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3. ディアムス(2.66百万ユーロ)

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4.ベナバール(2.18百万ユーロ)

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5. ルノー (2.02百万ユーロ)

6. アナイス(1.50百万ユーロ)

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7.オリヴィア・ルイーズ(1.40百万ユーロ)

8.ヤニック・ノア(1.16百万ユーロ)

9. -M- (1.13百万ユーロ)

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10. マルク・ラヴォワーヌ(1.06百万ユーロ)

情報元
Welcome to O'french club! depeche
LE FIGARO Argent des chanteurs, le palmarès 2007

ジョニーさん、確か昨年度も1位だったような。この人、歌以外に、他の事業もしているんでしたっけ???
長者番付の常連、ミレーヌもBercyでのコンサートの大成功、年末リリースされたDVDも売れまくって、ダイアモンドDVDが決定しているそうです。「3.28百万ユーロ」と言われても、数字に弱い私にはピンと来ません。しかし、実際に本人の懐に入ってくるお金はどのくらいなんでしょうね?
フレンチ・ラップの新星ディアムスは3位と大健闘。ベナバール、アナイスなどの若手がランクインしているのも、活気があっていいですね。でも、2006年のCD売り上げは昨年度と比べて、12%減なんだとか。
8位のヤニック・ノアは元テニス・プレイヤー。
そして9位にフランスの鉄腕アトム、-M-。2007年も活躍して欲しいッす。
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by marikzio | 2007-01-24 13:56 | French Music | Comments(2)

-MARIE ANTOINETTE- by Sofia Coppola
知ってるようで知らない、マリー・アントワネットの実物像。
ソフィア・コッポラが「どうしたら、歴史大作にはならない映画が創れるか」という意図で望んだ野心作。コッポラ版『マリー・アントワネット』は、まさにケーキのように甘美な夢物語。
写真を見た時、「ずいぶん、お茶目でオフビートなお姫様だなぁ」と思ったものですが、わずか14歳でヴェルサイユ宮殿に輿入れしたアントワネットはこんな感じだったのかも知れません。
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オーストリアの女帝、マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)は、末娘のアントワーヌ(キルスティン・ダンスト)をフランスの次期国王の元へ嫁がせることを決意します。当時のオーストリアはプロイセンの脅威から、フランスとの外交を深めようと画策しており、アントワーヌの婚礼はその一環としての政略結婚でした。
アントワーヌは14歳。天真爛漫、奔放に育った彼女は、まだ見ぬ未来の国王との出会いに胸をときめかす。
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愛犬とともに、長い道中の果て、馬車はフランスとの国境に辿り着きます。お世話係のノアイユ伯爵夫人を紹介され、オーストリア式?に夫人をハグするアントワーヌに、面食らうフランス王室。しかし、その直後、彼女はオーストリア時代の服や持ち物の一切合切を奪われ、愛犬までもが国境を越えることを拒否されてしまいます。
素っ裸で国境を踏み、フランスのドレスに身を包んで入国したプリンセス。名前までもがフランス流に改名され、これまでの人生を捨てることを余儀なくされるのです。

しかし、それはまだ序の口。ヴェルサイユでは、常識の域を超えた奇妙な流儀の数々が次々とアントワネットを襲います。
結婚の儀を終えた初夜。神父や国王やその他の貴族にぐるりと囲まれた中で床入れする花婿と花嫁。夫になったルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)は15歳。しかし、彼は妻の体に指一本触れぬまま、夜が明けてしまいます。
目覚めたアントワネット。王子の姿はなく、彼女の前には大勢の女性達の姿が。ノアイユ伯爵夫人によれば、王妃の寝室に入ることを許されているのは高い身分の女性達で、王妃はそれを拒絶することはできない。王妃の身の回りの世話をするのは、そのしかるべき身分の者たちで、王妃は一人で着替えをすることも許されない。いきなり大勢の女性達に寝起きばなを襲われ、彼女達の前で裸にされるアントワネット。
彼女の生活スケジュールは事細かに決められ、性生活までもが逐一チェックされることとなります。花嫁の一番重要な役割はあくまでも、国王の世継ぎを産むこと。それ以外に存在価値はない。お世継ぎがなければ、結婚解消ということだって有り得るのです。
しかし、地味で鈍くさいオーギュストはアントワネットに全く触れようともせず、月日ばかりが虚しく流れて行きます。

母、マリア・テレジアはお妃教育も不十分なままお嫁に行かせてしまった末娘が気がかりでならない。多感な年ごろに加え、人一倍好奇心が強い性格のアントワネット。母国の家庭的なロイヤル・ファミリーで育った彼女が形式だらけでストイックなフランス王室に適応できようか?しかも、どうやらオーギュストの間には性交渉がなく、彼女は本当の意味で妻となっていない。このままでは行く末が危うい。このままでは身の破滅。
「娘よ。どうして、若く魅力に溢れる貴方が国王をその気にさせられないのでしょうか?根気強く歩み寄るのです。しかし、決して相手に腹を立ててはいけません。」

b0069502_2255389.jpg厳格なようでいて、どこか堕落しているフランス王室。この体質を作ったのは「太陽王」ことルイ14世。「王室は国民に対して明確なものにしなくてはならない」という趣旨のもと、お妃の出産シーンを皆で見学するという、非道としかいいようのない習慣はあまりにも有名。
人々は貴族仲間の醜聞に興じ、ルイ15世(リップ・トーン)は愛人のデュ・バリー夫人(アーシア・アルジェント :ホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェントの娘!)と公然といちゃついている。いかがわしいデュ・バリー夫人にアントワネットは嫌悪感を表し、素っ気なく接しますが、それについても母マリア・テレジアからお小言が。
「今、デュ・バリー夫人を冷たくあしらうのは配慮に欠けた行為だと忠告します。彼女がルイ15世に告げ口すれば、貴方の立場は非情に微妙なものになるんですよ。」
未だ、お世継ぎを産んでいないというのが、アントワネットにとって最大の弱点。オーギュストの兄弟には次々、子供が誕生しているというのに、彼女は夫と心を通わすことさえできない。錠前作りが唯一の趣味で、夜になっても狩猟で疲れているからと言って、妻を拒む能無しぶり。(真性包茎だった、という説もあり)
窮地に立たされつつあるアントワネットはその現実から逃れるべく、ドレスを次々と新調し、ギャンブルにハマり、仮面姿でパリのパーティに出かけて行っては朝まで大騒ぎをするようになるのです...。

仮面舞踏会から朝帰りしたその日、オーギュストとアントワネットは、天然痘に冒されたルイ15世の崩御に直面することになります。そして、その瞬間、19歳の王と18歳の王妃が誕生するのです。
その後、アントワネット王妃は子宝に恵まれますが、浪費は月毎にかさみ、ただでさえ窮している国の財政がさらに逼迫して行きます。彼女にまつわる様々なゴシップが一人歩きし、それが国民感情を逆なでする。そして、世界は大きく変動しようとしていました。

本作品は、王室一家が、ヴェルサイユ宮殿を後にするところで終っています。
当然、次に来るものと思っていたコンシェルジュリーの場面やギロチンのラストシーンはなし。コッポラ女史はかび臭い文典の中の人物ではなく、人間味溢れた、等身大のマリー・アントワネットを描きたかったので、最後の部分は省いたみたいです。確かに、イノセントで愛すべき王妃が断頭台の霧と消えるシーンは胸が痛みます。ある意味ホッとしたとはいえ、でも、これじゃ、ヒロインの心の成長が伝わって来ませんでした
暴徒と化した民衆たちにヴェルサイユが襲撃された時に、アントワネットが彼らの前で深々と頭を下げた場面は印象に残りましたが、彼女は派手好きだったけれども、心根はとても良かったので、牢獄の中でも、人々に愛されたそうですよ。その辺のところを再現してもらいたかったな。

キラキラのドレス、甘そうなお菓子、スノップなパーティ、美麗な宮殿の残像ばかりが目に焼き付いて、あっと言う間に終ってしまった、という感じです。衣装は当時の雰囲気を大切にしつつも、鮮やかなピンク色とか今風の感覚を取り入れて斬新です。しかも、本物のヴェルサイユ宮殿やプチ・トリアノンでロケしてるのがいい!まさに、女の子の夢がいっぱい詰まった映画。私たちが子供の頃に思い描いたお姫様のイメージって、実はマリー・アントワネットから由来しているのかも知れません。
本作の中では、マリー・アントワネットが入浴するシーンがよく出て来ます(肌着着用で)。ヨーロッパ貴族って、入浴する習慣がなくて、体臭をカバーするため、香水が発達した、と聞いたことがあります。当時、フランスではムンムン系の強い香りが主流だったのに、マリー・アントワネットが軽めのフローラル系の香りを持ち込んだ、というお話もあるので、彼女は洗練されたセンスの持ち主だったのでしょうね。今のフランス女性がお洒落なのも、当時のファッションリーダーだった彼女の賜物なのではないでしょうか?
それにしても、ほんとに、ほんとに、これを観ている間は、メリーゴーランドのように楽しかったんですよ。突然、夢から醒めて、「?」という感じです。
コッポラの狙いがそれだと言えば、この作品は、そういう意味で成功したと言えるでしょう。

日本語公式サイト マリー・アントワネット
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by marikzio | 2007-01-22 22:06 | Movie | Comments(3)

聖なるお尻
皆さん、こんばんは!
この美しいお尻の持ち主は誰でしょう?
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答えは、皆さんもご存知のこの方、ミケランジェロ作、ダビデで〜す!
画質、めちゃ悪くてすみません。元ネガはインスタントカメラで撮影したものです。
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ちょっと横の角度から迫ってみました。
ダビデ、どこから見ても美しいプロポーションです。
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そして、これは現代の"聖なるおチリたち"。
14世紀ルネッサンスをそのまま体現しているようなイケメン双子モデル、カールソン・ツインズ。美の基準って普遍的なものなのねっ♡
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画像元 The Carlson Twins Official website

古都フィレンツェは、中世時代にタイムスリップさせてくれる街。
再び訪れる機会に恵まれますように。
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by marikzio | 2007-01-21 21:06 | いや〜ん、VACANCE | Comments(2)

KODAK誌によるルポタージュ
書きたい映画レビューもあるのに、しばらく更新が滞っておりました。
今、手がかかる仕事を片づけている、ということもあるけれど、日に日に悪化する"Avant Que L'ombre..."中毒のせいで、時間さえあれば、DVD視聴に走っている、というのもあります。

"AQL"のDVD+CDを入手してから早一ヶ月。しかし、未だに自分の中の『ミレーヌ見たい病』は鎮まりません。最初は「ダンサーとの絡みも少ないし、全体的に見所が少なめ」なんて内心思ってたりもしたのに、日を追う毎にリピート回数が増えて行ってます。
もちろん、全編140分、毎日見れるほど、時間が有り余っているわけではないので、好きな部分をつまんで見てる、という感じです。それでも軽く90分近くはあっと言う間に過ぎてしまいますね。
私の時間をじわじわ侵食するミレーヌ。恐るべし!

コダック社が出版している、映画&テレビマガジン「actions」#27で、『"AQL"コンサート撮影』のルポタージュが特集されています。
この冊子はネット上でもpdfファイルで配信されていて、ダウンロードすることができます。

kodack.com/action27
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私も「あとで電子辞書片手に読んでみよー♪」と思い、プリントアウトしました。プリントアウトしたまま、そのまま放置されているパターンが多いのですが...。

情報元 OPTISMISTIQUE.COM

さて、今日はソフィア・コッポラの新作、「マリー・アントワネット」の上映日ですねぃ。見に行かなくちゃ。
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by marikzio | 2007-01-20 12:56 | Mylene Farmer | Comments(4)

リバイバル作品だった"Jacquou le croquant"
劇場公開(於フランス)が前日に迫った『Jacquou le croquant』
実はこれ、過去のテレビシリーズ作品だったみたいです。
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画像元 Mylene Farmer et Vous より。
雑誌「Tele Star」からのキャプチャー。

テレビ版『Jacquou le croquant』は'69年製作。DVDも出ています。
原作は Le Royの「Jacquou le croquant」
子ども時代のジャクー役にÉric Damain : Jacquou Féral enfant
アダルト・ジャクーにDaniel Le Roy
ジャクーの敵役、NansacにClaude Cerval
という顔触れ。
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こうして見ると、かなり"時代"を感じさせます。
参考ページ Jacquou le croquant(television) Wikipedia

主役のDaniel Le Roy の当時の写真は古い作品のためかなかなか見つかりませんでした。
2007年版ジャクーは超イケメンなので、是非ゼヒ日本にも来て欲しいです!
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by marikzio | 2007-01-16 22:04 | Movie | Comments(0)

-Santa Sangre- by Alejandro Jodorowsky
これ、随分前に見た映画で、記憶も曖昧な部分が多いのですが...。
何てったって泣く子も黙るホドロフスキー作品、狂おしくも美しい究極のホラーとくれば、紹介しないわけにはいきません。

『サンタ・サングレ -聖なる血-』  アレハンドロ・ホドロフスキー
1989年 イタリア

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サーカス団で育った少年フェニックス。父はナイフ投げの名人、母はブランコ乗りの花形スター。
しかし、父は女癖が悪く、全身入れ墨女と怪しい雰囲気。オペラ歌手のような風貌の母コンチャは超がつくほどエキセントリック。異端宗教にハマって教祖のような活動をしているのです。

その異端教団というのが、「ある14才の少女がパオロ兄弟に襲われレイプされました。そして、その時、兄弟たちは女の子の両腕を切り落としてしまったので、彼女は血を流しながら息絶え、聖人となったのです。アーメン」というエピソードから発祥しているのです。
その教団が建てた教会の中には、おさげ髪にセーラー服姿の腕のない少女の像、彼女が流した"聖なる血"のお堀がありました。
で、その少女を讚える"聖人の歌"というのが、ラテン・アメリカ風の妙に明るく軽快なメロディー。スペイン語らしく、その歌の部分だけ字幕スーパーがなかったので、どんな歌詞なのかはわかりませんでした。で、コンチャが来ている制服が胸のところに2本の腕が絡まっている絵柄が描かれてあって、そこだけですでに怖い〜、怖い〜。
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そのヘンテコ教団に地元の人々から苦情が寄せられ、正統派のキリスト教神父ご一行様がやって来ます。このカルト教団の教会をうち壊してやる意向で。
その時、カルト教会では一人の女性がバプテスマを受けようとしている時でした。歓喜の態で、血の堀に身を沈める女性信者。「ホーリー・ブラッド!」声高らかに叫びます。
「ホーリー・ブラッド!」復唱するコンチャ達。
「これはペンキじゃないか」とキリスト教会の神父様。
「いいえ、これは聖なる血よ。我々の聖人が流した血。」
「いや、こんなのインチキだ。今から、この教会は解散だっ。」
そして、ブルドーザーがやって来て、教会の建物はコンチャ達の目の前で破壊されてしまいました。

こんな変な家庭に育ったものだから、フェニックスは内向的な少年に育ちます。
彼が唯一心を開いたのが玉乗り少女のアルマ。彼女には障害があって、口をきくことができません。彼女はフェニックスの前では白塗りのお化粧をして、彼に素顔を見せたことがない。言葉を話せないアルマは、ボディランゲージで彼にメッセージを伝えます。胸の前で蝶々のような仕草を作り、それが空に向かって飛び立つ場面を表現するアルマ。それは少年フェニックが抱える悲しみは、みんな消えてなくなっちゃうよ、と示唆する印象的なシーンです。

しかし、フェニックス一家の前に壊滅的な事件が起こりました。
これから空中ブランコに乗ろうとしているコンチャ。高いところに昇るので、サーカス一座のテントの様子がすべてお見通しの場所なのです。その時、自分の夫が例の全身入れ墨女とウフンアハン♥の最中であることを知ったコンチャ、すぐさま降りて行って、夫たちがいる小部屋へ駆けつけます。怒りで後先が見えなくなっていた彼女は夫の大事なところに硫酸をかけてしまいます。(ここのところ記憶が曖昧)
妻の仕打ちに逆上した夫はナイフで妻の両腕を切り落としてしまいました。空中を舞ったコンチャの腕が地面に落下し、鶏だったがカラスだったか、鳥たちがわーっと寄ってきて、血まみれの腕をついばむシーンが衝撃的でした。恐ろしいことをしてしまったことに気づいた夫は、そのナイフで自分の喉をかき切って、自らの命を絶つのです。
両親の一部始終を見てしまったフェニックス少年は、心神喪失状態となり、精神病院へ。
月日は流れ、彼は青年になっていました。
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精神病院で日々を過ごすも何の回復も進歩も見られないフェニックス。イエス・キリストのような風貌で、このまま自我の芽生えもなく、終ってしまうかに見えた彼の目に、突然輝きが灯りました。
病室の窓から外を見ると、そこには母、コンチャの姿があったのです。こちらを見つめ、息子に病院を抜け出すよう、誘いかける両腕のないコンチャ。フェニックスは奇跡的に牢屋のような病室を抜け出すことに成功します。そして、親子は感動の再会を果たすのです。

コンチャとフェニックスは再び芸人として生きることを選びます。
しかし、今のコンチャには腕がないのでブランコには乗れない。しかし、もともとオペラ歌手志望だったので、彼女は歌を歌うことになりました。コンチャが歌う、その後ろでフェニックスは彼女の手となったのです。二人羽織のように母の背後に隠れ、踊るフェニックス。もうその手、腕はフェニックス自身のものではない。その手の動きはすべて母の意志に委ねられ、彼は透明人間のようになって行く。
「聖人の歌ぐらい覚えてよ!」
フェニックスをたしなめるコンチャ。二人はピアノの前に座り、コンチャの代わりに鍵盤を叩くフェニックス。その二人の様子を見つめているのは例の聖少女の像。
フェニックスは女達から誘われるようになりますが、二人きりで合う時、必ず母親が現れるのです。母はフェニックスにその女を殺すように命じます。フェニックスの手はもはや自分の手ではなくなっているので、母の命令に背くことができない。手は母の言うがままにナイフを握り、女の心臓に的中させるのです。
そうやって、次々と殺人を犯していくフェニックス。

一方、大人の女性へと成長していたアルマ。
相変わらず口はきけませんが、フェニックスが何かに取り憑かれ、女達を殺害しているのを知って、何とか正気に戻してあげたいと考えます。
アルマはコンチャとフェニックスの部屋に忍び込み(このへん記憶が曖昧)、ベッドで寝ているコンチャを見つけ、シーツの中を覗いて衝撃の事実を知るのです。
実は、フェニックスが母親だと思い込んでいたのは両腕のない少女の像でした。コンチャはフェニックスの想像の産物に過ぎなかったのですが、その妄想コンチャに魂を支配され、フェニックスは自分が自分でなくなっていたのでした。
「これは、僕の手だ。」両手を空中にかざすフェニックス。数台ものパトカーが駆けつけて、フェニックスをアルマを取り囲む。
「oh,my hands!」
喜びに顔を輝かせ、警官達の前で両手を上げるフェニックスとアルマ。もう自分の心を狂わせるものは何もない。これは僕の手なんだ、という実感を噛みしめながら。

画像元のページ
レビューは外国語なので、読めませんでしたが、とにかく写真がいっぱい。この映画の雰囲気がわかると思うので、是非とも覗いてみてくださいな。

アレハンドロ・ホドロフスキーについて
イタリアの映画作家。知る人ぞ知る、カルト・ムービーの巨匠。彼の作品の中でも特に有名なのが、『エル・トポ』と『ホーリー・マウンテン』。
私も、この2作は観たのですが、あまりに難解というか、アヴァンギャルド過ぎて、全く楽しめませんでした。当時大学生だった自分には早過ぎたのかも知れません。
『サンタ・サングレ』はホドロフスキー曰く、「初めて観客のために創った作品」だったそうで、比較的わかりやすく、一般的に受け入れやすかったと思います。この映画のテーマが「マザコン青年のトラウマからの開放」と言ったシンプルなものだったし。
とは言っても、これまでに見たことがないような鮮烈映像、予測のつかない展開に、これを見てから2、3日は魂抜かれたようになっていました。恐るべしホラーの傑作です。

You Tube で動画の一部が流れてないものか、検索して見たところ、一件だけアップされてました。
コンチャ母さんが舞台で歌うシーンです。その後ろにフェニックスが見え隠れしてます。
ショーが終ったところで、セーラー服姿の女性が「ねぇ〜ん、ワタシと後でいいことしな〜い?」と誘惑してくるのですが...。

You Tube
Santa Sangre - The Creation of the World

あと、日本向けに『ホドロフスキー3部作DVD』が発売されていたようで、その宣伝用トレーラーも紹介されていました。

You Tube
Alexandro Jodorowsky Japanese Trailer

単品でお買い求めもできます。よろしかったら、どうぞ♪
サンタ・サングレ 聖なる血
アクセル・ホドロフスキー / / エスピーオー
ISBN : B00009CHBY
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by marikzio | 2007-01-13 12:42 | Movie | Comments(0)

"Jacquou le croquant"、もうすぐ封切り!
映画『Jacquou le croquant(じゃくー・る・くろかん)』が1月17日、本国フランスで公開となります。

監督 Laurent Boutonnat (ろーらん・ぶとな)
主演 Gaspard Ulliel (ぎゃすぱー・うりえる)
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本作はミュージシャンであり、映像作家でもあるローラン・ブトナの三作目の映画。主役のギャスパー・ウリエルはオドレィ・トトゥと共演した『ロング・エンゲージメント』がまだ記憶に新しい、若手人気俳優で日本にもファンが増殖中。
タイトルにもある"Jacquou"(ジャクー)は登場人物の名前。"croquant"(くろかん)は辞書によると、「田舎者、粗野な男」という蔑称の他に、「アンリ4世、ルイ14世時代に一揆を起こした農民」とあるので、後者の方ではないかと思います。実在の人物なのかも知れません。
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日本で配給されるという予定はなく、公式サイトもフランス語なので、詳しいところはよく解らないのですが、「権力者たちに両親を奪われ、孤児となった少年ジャクー。青年となった彼が農民たちとともに立ち上がる」という感じの内容なのでしょうか?

公式サイト Jacquou le croquant

Laurent Boutonnat について
監督のローラン・ブトナなんですが、ミレーヌ・ファルメール・ファンの間ではお馴染の人物ですね。彼はミレーヌ作品の作曲を担当し、初期の頃には彼女のヴィデオ・クリップを手がけていました。
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もともとは恋人同士であったブトナとミレーヌ。ブトナの紡ぎ出す退廃的で甘美なメロディーと、まるで大河ドラマのように壮大で度肝を抜く映像世界によってミレーヌ・ファルメールは大スターになったと言っていいでしょう。そして、ブトナにとってもミレーヌは運命のピグマリオン。恋愛関係は破綻しても、仕事上の相性はこれ以上ないぐらいの最強コンビなので、今でもブトナは彼女に楽曲を提供し、"Avant Que L'ombre... Tour"でもミレーヌとともにステージ・コンセプトを手がけています。
そういうわけで、その存在はミレーヌには欠かすことが出来ないほどの最重要人物なのです。

ブトナはミレーヌを起用して映画を創っています。
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『Giorgino』 (1994)

閉塞的な昔の農村を舞台に、ミレーヌは白痴の少女役。3時間弱にわたる大作でしたが、興行的には大失敗だったそうです。
この頃、ミレーヌ人気が落ち目になっていた時期で、「ミレーヌはダサい」と言われ始めていたせいもあったかも知れませんが、やはり商業性より独自の世界観を追及し過ぎた内容に敗因があると思います。事実、寛容なファンの間でもこの映画は苦手だという意見も多く、映画を見ている時間も拷問に近いようなものだったかも知れません。(言いすぎ?)
先日、M...IN FRANCEさんで中古のDVDを見かけましたが、1万数千円だったので、すぐに棚に戻してしまいました。

「Jacquou〜」にミレーヌは出演していませんが、サントラには参加して歌っています。

"Devant Soi..."(目の前に)
ここ←で全編聴くことができます。

情報元 Rimbeauさんのブログ Devant Soi 追記

今回は成功して欲しいですね。
ビジュアルも音楽も心惹かれるものを感じます。日本にも配給にならないかなぁ?
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by marikzio | 2007-01-11 19:30 | Movie | Comments(2)

ウィンチェスター夫人のミステリー・ハウス
カリフォルニア州にあるサンホゼ市。シリコンバレーの首都としても知られる大都市ですが、この街の隠れた観光スポット、ウィンチェスター家のミステリー・ハウスの存在をご存知ですか?

1862年、大富豪ウィリアム・ウィンチェスターと結婚したサラ。1866年に娘アニーが生まれますが、生後6週間後に難病にかかって死んでしまいます。1881年には夫を結核で失うことになった夫人は、ある霊媒師に「娘と夫が死んだのはこの家に恨みを持つ人々の霊が取り憑いているからだ。」と告げられます。
ウィンチェスター家はライフル銃製造で莫大な財を築いた家系。
「ウィンチェスター製の銃で殺された人々の魂があなたの屋敷に集まって来ている。あなたが殺されないためには、昼も夜も家を建築し続けることだ」と言われてしまった彼女は、その日から屋敷の増改築に着手します。その工事は24時間、真夜中も途切れることなく続けられました。夫人が82歳で亡くなるまでの38年間、一日も休まずに増殖し続けたサラの家は"ウィンチェスター家のミステリー・ハウス"と呼ばれるようになりました...。
私がこの不思議な大邸宅の存在を知ったのは、中学生ぐらいの時。テレビで「世界のミステリー」というような特集番組で紹介されたのを見た時だったと思います。
「こんな無駄に大きな家におばあさんが一人で暮らしてるなんて、不気味じゃなかったのかな?」と率直に思ったものですが、よく考えたら、住み込みで働くメイドさんもいただろうし、大工や職人がトンテンカンテンする音が真夜中も中断されることなく続いていたんですよね。職人さんたちは時間制だったのかな?
しかし、遺産だけで38年間、これだけの人々にお給料を払えたというのも信じられまっせん。

38年間、増改築を続けた夫人の大邸宅は部屋数160、窓数が1万ヶ所、950ヶ所のドア、暖炉47ヶ所、煙突が17ヶ所、キッチンが6ヶ所etc...。写真を見ると、無計画にひたすら工事を続けていたせいか、四方八方に棟が迷路のように伸びていて、全体的にアンバランスで奇怪な印象を受けます。どうせなら設計のしっかりした絢爛豪華な建築物を創ればいいのに。38年間という気の遠くなるような年月とそれにかかった費用を考えたら、さぞかしスケールの大きいものになっていたはず。
西洋では不吉とされる13という数字に夫人は特にこだわり、13段ある階段、13のバスルーム、13本の椰子の木など、いたるところに13の数にちなんだものが見られるそうです。天井に突き当たるだけの階段、開くと壁しかないドアとかもあちこちにあって、ネタ切れで作るものに困っていたのが伺えます。
夫人は屋敷のあちこちにのぞき穴とか秘密の小部屋を作ってメイドがきちんと仕事をこなしているか隠れて監視するのを趣味にしていたりとか、自分がどこの部屋にいるのかを知らせるために、インターホン?みたいな設備を導入したりと当時としてはなかなかのハイテク環境だったらしい。また、家中があちこち入り組んで迷路みたいになっているのは、自分を殺しに来た霊魂を迷わせる目的もあったとか。

夫人は真夜中に交霊術とか、いろいろ奇妙な発明をして余生を送ったみたいです。それにしても、こんなことが38年間も続いたなんて、誰も止める人がいなかったのかしらん?
銃で殺された人の魂や遺族の心を鎮めるために慰霊塔を作るとかした方が、建設的だと思わなかったのかしらん?
14世紀フィレンツェの名門メディチ家は自分が金融業で富を得たことに罪悪感を感じて、その罪の意識を払拭するために、孤児院などに莫大な寄付を投じたり、芸術家たちのパトロネージュに費やしたことがきっかけで、ルネサンスが興ったのですよ。サラ夫人も、もうちょっと目先を変えていたら、アメリカの歴史も変わっていたかも知れません。
その霊媒師さんも霊媒師さんですよね。まぁ、結果的に彼女は82歳まで生きたのだから、霊媒師の教えに従った甲斐があったとも言えますね。

ウィンチェスター家のミステリー・ハウスは見学することができ、サンフランシスコからも直行バスが出ているそうです。しかし、ゲイの街、サンフランシスコにあまり興味を掻き立てられないし、さすがの私も一人であんな屋敷をうろつきたくないです。迷子にでもなったら発狂しちゃいそうです。
しかし、公式サイトを見たら、見学者はガイドつきでグループ毎に行動することになってるらしい。だよねぇ、そうだよねぇ。
でも、「最初11人いたはずなのに、戻って来たら10人しかいない」なんてこと、ありそうな感じしませんか?

参考ページ asahi.com:住まい 『世界のビックリハウス!』
ミステリー・ハウスの公式サイト Winchester Mistery House Home Page
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by marikzio | 2007-01-10 22:17 | いや〜ん、VACANCE | Comments(0)


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