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節分
青森県出身の消しゴム版画家、故ナンシー関は生前の著書の中でこんなふうに語っていました。
「節分の時、殼つき落花生で豆まきをするのが普通だと思っていた。ところが、自分が東京に出てから、殼つき落花生を使うのは一般的ではなく、青森独特の習慣だと初めて知り、非常に悔しい気持ちになった。今まで常識とばかり思っていたのに、長年だまされてきたような気持ちになったものだ。」

関東なんかでは節分は普通の大豆なんかで豆まきをすると思うのですが、青森では殼つき落花生が一般的なのです。
ナンシーは高校を卒業し、東京の大学に進学するまで、それが当たり前だと信じていたようですが、marikzioは保育園に通っていた頃から気づいていました。(別に自慢ではありません。いや、ちょっとはエバりたいかも。)
だって、テレビの子ども番組ではみんな、裸のマメで「鬼はそと」してるのに、家に帰るとあるのは落花生だけ。なんで????ずっと疑問に思ってましたよ。
「marikzioだって普通のマメで豆まきやりたいよう。」
殼つき落花生で節分するというのが、いかにも地方的でダサい感じがしたものです。
だからと言って、なんでここの地域では落花生がポピュラーなのかは、糺したことはないのですが。

今となっては、どっちでもいいですね。(笑)
むしろ、殼つき落花生の方が豆まきしたあと、拾って食べるのに都合がいいかも。
あ、ひょっとして、こういう合理的な理由があって節分が近づくと、津軽地方のスーパーには落花生の袋が山積みになるのかも知れません。

大人になってから、豆まきなんてほとんどしたことがありません。
しかし、昨年は台風や大地震、津波など大規模な災害続き。加えて、今年の冬は超がつくほどの厳冬。記録的な豪雪で、無事に春まで乗り切れるのかも、危惧されるほど。いつもは可もなく不可もなく、なmarikzio家なんですが、ちょっとゴタゴタしたことがあって、今冬はまさに最悪です。

これは何が何でも鬼を追い出さなくては。
そんなことを真剣に考えるようになって、今日買って来ました。殼つき落花生を。
これで、冬の寒さと悪運を追い出し、福を呼び込むことができるといいのですが。

そ、その前に落花生の袋に手をつけてしまったりして...。トシの数分だけでも残さなくては。
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by marikzio | 2005-01-31 20:26 | n'importe quio! | Comments(3)

オフ・ブロードウェイ・ミュージカル -Tubes-
ニューヨーク滞在5日目の夜はBlue Man Groupによる「Tubes」。
文字通り、顔を始め全身の皮膚を青くした3人の男たちが繰り広げるパフォーマンス。
上演会場はいつものタイムズ・スクエア周辺のブロードウェイではなくグリニッチ・ヴィレッヂにあるアスター・プレイス劇場。
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アスター・プレイス劇場の内装は変わっていて、チューブの形をした柱や管など至る所に張り巡らされていました。
少し早めに行ったのですが、とても人気のある演目だそうで、すでに開演を待ち受ける若い人たちでいっぱい。日本人や韓国人などアジア系の人が多かったような。

このショウのチケットは人に頼んで取ってもらったのですが、私の席はポンチョ席でした。
『ポンチョ席』と言うのは最前列〜2、3列目までの席で、雨がっぱみたいなのが置かれています。「必ずこれを着て観てね」と会場係の女の子に私は言われました。「パフォーマンス中はステージから水とか食べ物とかいろんな物が飛んでくるから」というような説明を受けました。ひぇ〜、大変だ。何が飛び出すやら...。
そして各列に長い紙テープが1本ずつ配られます。今の時点では何に使うのかわからないのですが、「この紙は毎回再利用しています。」と書かれていました。
私の近くにはいかにもティーン・エイジャーなアメリカ人のうるさい男女のグループ。「Oh! I Love ポンチョ!」とはしゃぐ女の子。
開演前だと言うのに何だか憂うつ。う〜ん、何もこんな前の席で取ってくれなくても良かったのに。取り合えず透明のポンチョに袖を通し、フードを目深に被ってスタンバイ。
私の一つ置いて隣にちょっと太めだけど(いや、ちょっとじゃなくてかなり太め)、とてもハンサムな男の子がいたのだけれど、その太めハンサム君とその友人が会場のスタッフから何か話しかけられていました。英語だからよくわからなかったけど、何か頼みごとをしていたようです。ハンサム・デブ君とその友人はこれから始まるというのに会場からいなくなりました。

さて、いよいよ3人のBLUE MANの登場です。
b0069502_20363786.gif大きなドラム(太鼓?)みたいなのを叩く3人。そのドラムに蛍光色のドロドロした液体を注ぎ、すごい勢いで叩くとしぶきがあがって、彼らの顔や身体に蛍光色の液体がべったり。そこでどっと沸く会場。しらけるものではないけれど、別に腹を抱えて笑うほどでもないかな。
b0069502_20365424.gifこの演目はストーリーもなければ台詞もありません。奇妙な音楽にのせて奇妙な動きと表情をした3人の青い男たちが様々な芸を展開させていきます。私たちに言語のハンディはありません。笑いのツボは人によって違うので何とも言えませんが、見ていて退屈するというものではないです。

それにしても、この男たち、予想していた以上に不気味なのです。服装といい、ぬぼーっとした動作といい、何かする度にお互い顔を見合わせる表情といい、青い塗料の下にある顔立ちも全くわからなくて、ほんとに正体不明なのです。
そうしているうちにステージ上のモニターに、会場へ入ってくる先程のハンサム・デブ君とその友達が映し出されました。「Too Late!」とテロップが入っています。どうやら遅刻して入ってきた客の役を頼まれていたようです。

会場の中から観客を一人連れ出して、パフォーマンスに参加させたり、子どもの口の中に胃カメラを入れたり、彼らのオイタはとどまることを知りません。その間、ステージからいろんな物が飛んできて、それを頭から浴びることになりました。
会場からまた一人客を連れ出してバックステージへとさらって行きました。それをカメラが追い、その映像がステージのモニターに映し出されます。
バックステージに拉致された男の子はつなぎみたいな衣服を着せられ、逆さに吊られてしまいます。ペンキを体中に塗られ、大きな1枚の紙に体をぶつけられ、それによって紙に色や模様が着く、というような趣向でした。

b0069502_2161675.jpgそうこうしているうちにクライマックスが近づいてきて、3人の男たちの芸も最初の馬鹿馬鹿しいものからグレードアップして、見せ場がぐっと多くなります。この頃になるとすっかり私も惹きつけられて、ステージから目が離せなくなっていました。どんな風な芸なのか?と言われても具体的に説明できなくて、とにかくかっこイイとしか言うほかありません。想像を絶する、というかうぉぉ、やるじゃん!というか自分の語彙の貧弱さを情けなく思います。

圧巻なのはラスト!最初に座席に配られていた紙テープが後ろの席から洪水のようにぐわーっと押し寄せて来るのです。天井からも紙テープがジャンジャカ降りてきて、会場は紙テープの山、山、山...。私の席は前の方だったのですが、振り向いて後ろの席を見ると津波のように紙テープの大群がこちらに向かってくる様は壮観です。後ろの人たちはすでに紙テープの中に埋もれてしまっています。とうとう私まで紙テープの中に埋もれてしまいました。首から下は紙。頭にまで紙テープが積もっています。
嗚呼、こんな体験は初めて!すっかり度肝を抜かれ、観客は皆、高揚した色を顔に浮かべていました。ブルーマン、こんなふぁんたぁすてぃっく!な夜をありがとう!!!

会場にパンフレットはなかったけれど、CDやその他のグッズが売られていました。私はCDは買いませんでしたが、一番上の目の写真がプリントされたTシャツを購入。しかし未だに外に着て歩いたことはありません。
アジア系の女の子が嬉々としてブルーマンの一人と記念撮影をしていました。ステージの上でも間近でもやはり青い男は不気味だったので、私は写真を撮る気にはなれず、そのまま会場を後にしました。

BLUE MAN GROUPの公式サイト
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by marikzio | 2005-01-30 22:13 | marikzio、NYへ行く | Comments(2)

花びら餅
今日、花びら餅というお菓子を食する機会に恵まれました。

『花びら餅』とは二つ折りにした甘いお餅にいきなりゴボウがはさまっているもの。お正月に食べるお祝いのための食べ物です。
知っている人もいるかも知れませんが、ゴボウは男性、お餅=花びらは女性を象徴し、子孫繁栄の願いが込められているそうな。

耳から聞く分にはきれいかも知れないけど、店頭で「花びら餅くださいな」って言うの、何だか気恥ずかしいです。メタファーが効き過ぎて。
そう思うの私だけかしら?(#^_^#)
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by marikzio | 2005-01-28 01:11 | n'importe quio! | Comments(2)

「殺人者の健康法」 アメリー・ノートン  柴田都志子訳
Bookカテゴリ第2弾はまたもや「畏れ慄いて」のアメリー・ノートン。
日本の企業でドジなOLだったベルギー女性がフランスで25歳の時に発表した文壇デビュー作、それが「Hygiene de L'assassin」(殺人者の健康法)でした。

83歳である世界的な大作家プレテスタ・タシュ。難病に冒され、死期が迫っているという噂が流れ、世界中のジャーナリストから単独インタビューの申し込みが殺到します。
22作の小説を発表し、ノーベル文学賞を受賞した、この作家は、しかし、多くの謎に満ちていました。肥満しきった体躯、その体に毛も生えておらず、声を除けば去勢された男の全てを備えていたという彼の異様な風貌。近代的なビルの1室に一人で暮らし、一日に二十本ものハバナ葉巻を吸い、朝から晩まで飽食に明け暮れていたおかげで、もう何年も前から歩行困難になっているような状態。そして、彼の書き溜められた作品は出版され続けているも、実は59歳の時に筆を折っていたのでした。

タシュに取材することを許されたのは一部の選ばれた記者たちでした。
しかし、その栄えある会見も当事者にとっては震え上がるようなおぞましい時間にしかなりませんでした。車椅子に座った、怪物のような巨体。食べ物に異常な執着心を示し、次々と浴びせる辛辣でグロテスクな毒舌の数々。記者は次第に気がおかしくなるような恐怖と吐き気を覚え、ほうほうのていで逃げ出します。
作家の前に次々と野心と緊張感を持った取材者がやってくるのですが、強引に論破され、あるいは途中からいきなり追い出されるなどして彼の前を無残に退散して行くことになるのです。

ある日、一人のマドモアゼルがやって来ました。他のジャーナリストと同じ権利を認められて彼のもとへ参上した若手記者。彼女は老作家の毒舌に微動だにせず、それどころか互角に激しい舌戦を繰り広げます。
タシュの発表作品を全部読んでいた、この女性記者は彼の未完の小説の謎に言及し、そこから「自分は童貞だ」と公言しているこの老作家の隠された秘密を徐々に炙り出して行くことになるのですが...。

対話形式で展開されていくサスペンス。それにしても何というボキャブラリー。強烈な毒を含んだ台詞が洪水のように紡ぎ出されて、これを25歳にして書き上げたとは圧巻です。当時のフランス文学界に激震が走ったというのもまさに納得。
しかし、最初の迫力満点な緊迫感にしては肝心の作家の秘密のエピソードがいかにもありがち、というかありきたりな感じもしました。大人になることを拒んだ歪んだ性愛。帯のコピーにある「一度読んだら忘れられない怖い話」というのはちょっと大げさな気がしなくもない。
されど、おそるべし、ノートン。ベストセラー作家としてのオーラはこの時すでに確立されていたのです。
ちなみに、この作品は戯曲化され、上演されています。
日本では翻訳されている作品が少ないけれど、彼女には多くの著書があり、新作が出るたびにベストセラーになっています。

以前このブログでも取り上げた歌手RoBERTをヒロインのモデルにした「Robert des nom propres 」、私、原著を持っています。日本語版は出ていません。
仏辞書プチ・ロワイヤルを片手に何とか読んでみようと挑戦したのですが、長らくほったらかしになっています。
ヒロインの母親は19才で妊娠し、父親になるはずだった男性と生まれてくる子どもの名前のつけ方を巡って口論になり、それがきっかけで夫を銃殺してしまう。そして自分も刑務所の中で出産した後、シーツで首つり自殺を図ります。取り残された赤ん坊は姉夫婦に引き取られ、バレリーナを目指すよう養育されるが...と、こんな内容だったように思います。
あのロベールにそんな壮絶な出生の秘密があったかどうかはわかりませんが、かなり目茶苦茶な内容のような気がします。(汗)
日本語訳出ないかなぁ。出ないでしょうねぇ。
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by marikzio | 2005-01-27 23:22 | Book | Comments(0)

-LES AMANTS CRIMINELS- by Francois ozon
b0069502_21385979.jpg1999年、フランス。邦題「クリミナル・ラヴァーズ」

夜の高校。クラスメイトのサイードがいるシャワー室に踏み入れるアリス(ナターシャ・レニェ)。日頃からアリスにご執心だったサイードは彼女に誘われるままに床のタイルに転がります。
床で抱き合う二人の背後にそっと現れるリュック(ジェレミー・レニェ)。サイードの肩越しに弟と目線を合わせ、合図を送るアリス。リュックはナイフを取り出し、姉のクラスメイトの背中を動かなくなるまで切りつけるのでした。
血まみれのバスルーム。包んだ死体を車のトランクの中へ運び、森の中に死体を隠すために、二人は逃避行の旅へと出かけます。

途中、通りかかった宝石店を襲い、金品をせしめたあと、ホームセンターでお菓子を万引きしたり、土を掘るための道具を仕入れる姉弟。二人は共犯なのですが、どちらかと言うとわがままな姉のアリスが主導権を握り、気弱な弟のリュックが仕方なく言いなりになっている、という主従関係。
道に迷いながらも何とか山中に辿り着き、殺害したサイードを埋めて隠しますが、またもや道がわからなくなり、乗って来た車までも見失ってしまうのでした。

路頭に迷う二人。しかし、リュックは幸運にも男がたった一人で住んでいる古びた山小屋を発見します。すぐさま姉の所に戻り、「あの男の家から食べ物を盗んでこよう」と持ちかけます。彼らは男の小屋に忍び込み、テーブルにあった水と食べ物に喰らいつくのですが、森の男(ミキ・マノイロヴィッチ)に見つかってしまいます。
男に捉えられた二人は地下室へと閉じこめられ、なんと、その部屋には二人が埋めたハズのサイードの死体が横たわっているではありませんか。
二人の運命はいかに...!?

「これって、ホラー?」
いいえ。これはフランスの奇才、フランソワ・オゾンによる現代版「ヘンゼルとグレーテル」。お伽話をモチーフにした殺人と逃避行に走る現代カップルの物語。
アリスとリュックは姉弟ですが、二人は近親相姦な関係。「自分に欲情したから、サイードを殺そう」という姉の突拍子もない申し出に抵抗していたリュックですが、学校で姉にキスするサイードに嫉妬心が燃え上がって犯行を決意するのです。
お菓子の家には住んでいないけれど、森の中で暮らす男は死体を口にし、弟のリュックにばかり関心を持ちます。

「8人の女たち」や「スイミング・プール」で今や商業的成功を収め、映画好きの間ではすっかり名前が通っているフランソワ・オゾンの初期〜中期にあたる作品。
当時はこのようなエグい(死語)作風で、「知る人ぞ、知る」という存在でした。この映画監督を知っていることを自慢したい、でも「こんな趣味があったのか」と思われそうで憚られる、そんな感じでしょうか。
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主演のナターシャ・レニェ、「天使が見た夢」という映画に出演し、金持ちの放蕩息子に弄ばれ、自殺してしまう、という役どころで幸薄い美少女のイメージがありました。今回も破滅的なキャラクターなんですが。
「8人の女たち」のオーディションも受けていたみたいです。結局は「スイミング・プール」のリュドヴィーヌ・サニェに決まってしまったけれど、またオゾン作品に顔を出して欲しいものです。
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by marikzio | 2005-01-25 22:39 | Movie | Comments(2)

コリアン系のネイルサロン
30丁目付近の5番街から6番街の間を歩いていると、ハングル文字の看板がやたら目につきます。窓にハングル文字が書かれている建物も目立ちます。そう、ここはコリアン・タウン。
竹内玲子著の「笑うニューヨーク DYNAMITES」によるとこのコリアン・タウンはコリアン・レストランやクラブ、コリアン・スーパーがひしめき合い、しかもコリアン・カラオケボックスがいっぱい立ち並んでいる地帯だそうです。NYに居ながらにして本格的な韓国料理や焼き肉が食べられ、しかも日本にいる時と同じようにガンガン歌いまくることができるというある意味ディープなスポットらしいのです。

私は韓国料理にもカラオケにも興味ありませんでしたが、一つだけやってみたいことがありました。
それはネイルサロン。職業上、滅多にマニキュアも爪の手入れもすることのない私ですが、ガイドブックで「ニューヨーカーは指先のお洒落にとても気を使っていて、週に1回はサロンでお手入れをしています。完全予約制の高級サロンから、お手頃な値段でサービスしてくれる庶民的な所までネイルサロンが数多く点在しています。」と紹介されてあり、特に韓国系のお店は値段も安くて気軽に入りやすい、ということだったので、たまには爪のお手入れでもしてもらおうと思ったわけです。

ネイルサロンはすぐに見つかりました。結構こぎれいで広々とした店内。
中に入ると、受付のカウンターに瀬川瑛子風のおばさんがいました。
愛嬌たっぷりの瀬川瑛子似おばさんは、「マニキュア?」と巻き舌だけど、訛りの強い発音で私に聞きました。
「いえす、まにきゅあ、ぷりーず。」

カウンターのすぐ横にマニキュアのボトルがいっぱい並んだ棚があって、そこから自分が塗りたい色を選びます。私は何故かライト・ブルーを選びました。今思うと無難なピンクでも良かったかな、と思うのですが、その時は自分があまりしないような色を選びたかったのです。
店員は皆左胸のあたりにネームプレートをつけていて、私の担当はソンミという女性でした。ソンミと向かい合って座り、まず指先をぬるま湯に浸します。手のひらを軽くマッサージしてもらったあと、爪の甘皮を軽く削ります。私の爪はいつも短めなのですが、ヤスリでスクエア・カットに仕上げてもらいました。
ソンミの仕事はてきぱきしているけれど、どこか乱暴。むすっと作業をこなしていて、ちょっと無愛想な感じです。
マニキュアの下地?みたいな透明の液を塗ってもらったあとで(ちょっと記憶が定かでないんですが)、ぶっきらぼうに「Pay first!」と言いました。
片手はマニキュア中だったので、もう一方の手でバックの中からサイフをさぐり、紙幣を取り出しました。12ドルくらいだったでしょうか。
「先に払え」って言うんならさー、韓製瀬川瑛子の所で言って欲しいわよねっ。施術が始まったところで、バックかき回してお財布捜すの結構大変なんだけど。ブツブツ。
マニキュア中、後ろを通る店員が私の椅子が少々邪魔だったらしくて、「excuse me!」と声をかけたのですが、少しボーッとして気づきませんでした。
するとソンミの奴が私に注意を促してくれたのはいいのですが、「アンタ、英語わかんないのっ」みたいなことを言って、ますます感じ悪いオンナなのでした。
私の隣に座ったのは見目麗しい若い男性。んまぁ、こんな男の人までがサロンで爪のお手入れをしているなんて、NYの人ってほんとお洒落なのねっ。(はぁと)

マニキュア終了後、別の席へ案内されました。顕微鏡みたいな形の爪ドライヤー?みたいな機械の下に自分の両手を置くと、ゴ・ゴーと風が出てきます。その風が冷たい。ドライヤーなのになんで温風じゃないの?(涙)
ソンミに放置された私は爪が乾くまでの間改めて店内を見回しました。
カウンターのメニューにはマニキュアだけじゃなく、マッサージとか顔エステとかいろんなメニューがあるのに気がつきました。
カウンターの奥にも席があって、そこで白人女性が肩のマッサージを受けています。私は肩凝り症なので、これも面白そうだなぁ、と思いました。しかし、韓国人のマッサージって乱暴そうで悲鳴を上げたりしないかちょっと怖いです。

こうして爪を真っ青にして、私はネイルサロンを後にしました。
日本のいたれり尽くせりのサービスに慣れた者にとっては、雑で愛想がないような気がしましたが、やはりそこがコリアン、そこがニューヨーク。
こういうギャップも楽しまなくては。それなりに満足♪
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by marikzio | 2005-01-24 20:09 | marikzio、NYへ行く | Comments(2)

ブロードウェイ・ミュージカル -CHICAGO-
2003年、アカデミー賞最優秀賞など数々の賞をさらったミュージカル映画「シカゴ」。日本でも公開され、話題になったので知っている人は多いと思います。
私もこの「シカゴ」だけは何が何でも観たいと思い、かつNY滞在中、観劇した中で一番だと思いました。
故ボブ・フォッシーによるかっこいい振付けと出演者のセクシーな衣装。何と言ってもアヴァンギャルド、何と言ってもクール。まさに大人のための極上エンターティメントであって、こんな所に子どもなんかを連れて入って欲しくありません。

殺人を犯したヴェルマとロキシー。すでにスターだったヴェルマに憧れていたロキシーは自分も有名になることを夢見ていたのに、愛人を殺してしまいます。やり手弁護士ビリー・フリンはロキシーのために正当防衛のストーリーをでっち上げ、報道機関に大々的にアピール。その策略が見事に当たり、彼女は一躍時の人となるのでした。
ロキシーの名声と幸運にあやかりたいと思ったヴェルマ、自分と一緒に組んでみないか、とロキシーに持ちかけるのですが...。

ハチャメチャなストーリー展開。舞台が刑務所なのに、出演している女性陣は目のやり場に困るようなアミアミ・透け透けコスチューム。極め付けはストーリーに関係ないのにいっぱい出てくる男たち...。
でも、イイんです。毒の笑いがあって、お色気があって、一度観たら、もう一回観たくなる。「シカゴ」は圧倒的にリピート率の高い演目なのではないでしょうか?
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「シカゴ」の舞台はちょっと変わっています。ふつーオーケストラ陣は舞台の下にあって、観客から見えないようになっていますが、ステージの真ん中にある階段で堂々と演奏し、その前でダンサー達が踊っている、という趣向です。
(そう言えば「キャバレー」もオーケストラが舞台装置の上で演奏し、演奏者も皆セクシーな衣装でした)
映画ではキャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じていたヴェルマはCaroline O'connor(上の写真の左から2番目の女性)がプレイしていました。レニー・セルヴィガーが演じたロキシー役はCharlotte D'amboise(ここに写真はないけれど)。とっても綺麗な人でした。途中で台詞を度忘れしたのか、「あらっ、嫌だわ。ディナー抜きで練習してたのよ。」なんて咄嗟にジョークが出たりして可愛いかったです。
カッコいい出演者が総ぞろいの中、人が良過ぎて間抜けなロキシーの夫がいい味を出していました。妻に浮気され、利用され、嘘も満足につけずに彼女に罵倒されるエイモス。そんな彼が自分のふがいなさを嘆いて歌う場面は哀しくも可笑しいのです。
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ただ、ちょっと残念だったのは、滞在4日目とあって、疲れがたまり、途中でうとうとしてしまったこと。ま、これは「シカゴ」に限ったことじゃないんですが。
今度NYでリピートする時はまだパワーが余っている1日か2日目にぶつけなければ。

「CHICAGO」の公式サイト
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by marikzio | 2005-01-20 22:16 | marikzio、NYへ行く | Comments(0)

Solidarit Asie
b0069502_18353965.jpgかねてから気になっていた、Gerald De Palmasの"Un Homme Sans Racines''をmarikzio御用達のamazon.frで買うことにしました。
しかし、個人輸入とあって郵送料が安くなく、CD1枚じゃ勿体ない。
他に何かないものかとサイト内を物色したところ、これが目に止まりました。→

UNIVERSAL FRANCEがスマトラ沖地震・津波被災者支援のために企画した特別編集アルバム "SOLIDALITE ASIE"。1月18日にリリースされたばかりです。
ザジー、ガルー、フローラン・バニー、ヴァネッサ・パラディ等の曲が全22曲収められています。我らがミレーヌ・ファルメールも"Rever''を提供。

連日テレビで報道されるショッキングな津波映像や沈痛な表情で家族を捜し回る人々の姿。行方不明者の捜索作業は難航し、取り残された子どもたちの未来さえもが不透明な状況であります。
私は恥ずかしながらまだドラえもん募金にしか協力していなかったので、大好きな音楽を通してこの支援事業に微力ながら参加してみようと考えました。
名前と顔は知ってたけど、歌は聴いたことがない、という人が大半ですので、また新しい音楽に出会えたらいいなと思っています。
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by marikzio | 2005-01-19 18:04 | French Music | Comments(0)

短編映画 -Yamamoto San- by Alain Corneau
以前このブログでも紹介したフランス映画「Stupeur et Tremblements」(邦題『畏れ慄いて』)のDVDにボーナストラックとして収録されていたCourt-metrage(短編映画)、「Yamamoto San」を紹介したいと思います。
タイトルから推察されるとおり、登場人物は日本人男性。ヨーロッパ旅行中のツアー団体からはぐれた冴えない日本のオッサンがヒッチハイクをするお話です。

宿泊先へと向かう日本のツアー客を乗せたバス。旅行中だというのにスーツ姿の男性が目立って車内はどこかちぐはぐな雰囲気。車内のBGMは何故かパフィーの"AI NO SHIRUSHI''。
到着地が近づいたところで女性添乗員が音楽を止めてアナウンスします。
「まもなく予定地に着きます。見学後、ホテルに到着。PM8:30に夕食、9:00にフレンチ・カンカンを見に参ります。ホテルに帰った後は自由ですが、朝はミュンヘンに向かう予定ですので、AM4:30に起床してください。」

さて、外はすっかり暗くなっていました。建物から次々と姿を現し、バスへと向かう旅行客。彼らの後ろを添乗員が歩いていきます。それから一人遅れて男性が出てきました。皆のあとをついて行こうとしたのですが、暗がりで足下が見えなかったのか何故か植え込みの茂みの中へ倒れ込んでしまいました。
そうしているうちにバスが出発してしまいました。途方に暮れた彼は一人で見知らぬ夜の道を歩き出します。

朝がやって来ました。早朝サイクリングをしている男の人が草むらの茂みの脇に自転車を止めて、用事を済ませようとしました。
そこへ木の間からいきなり姿を現した謎の日本人男にびっくりして、そのまま自転車に乗って逃走してしまいました。
道端に立ちすくむ日本人。通り過ぎるサイクリング親子に力なく手を振りました。

駐車場にある公衆トイレを利用したあと彼は、一台の大型トレーラーのドアを叩きます。運転席には一人のちょっとがっちりめの女性。
彼は女性ドライバーにメモみたいなのを渡し、フランスに戻りたいことを伝えます。
女性「あなた一人なの?」(フランス語)
日本人男性「自分はフランスからやってきました」(たどたどしいフランス語)
女性「じゃあ、乗って。(車の)前をまわってこっち」
ボディランゲージを交えて彼に指示します。
助手席に乗り込む日本人。彼の風貌はボサボサ頭で目が大きく、毎日袖を通しているようなくたびれたジャケットとスラックス姿です。
「私はルイザ、る・い・ざ。あなたは?」
「マサシ・ヤマモト、ヤマモト・マサシ」
音楽をかけるルイザ。スペインのポピュラー・ミュージックらしい。
「まにふぃっく」とベタなフランス語でコメントするヤマモトさん。
「疲れてるなら、後ろで休んでもいいのよ。」ルイザはカーテンで運転席と仕切られた後ろの荷台を指します。
ヤマモトさんは律義に靴を脱いで、後ろの仮眠エリアへ。荷台の中は写真がいっぱい貼ってありました。
しばらくしてからルイザは道端にトレーラーを止めます。運転席の窓のブラインド?を下げ、車内を暗くしました。カーテンからは荷台で横になっているヤマモトさんの足が見えています。
自分も荷台の中へ入っていくルイザ。ヤマモトさんの足が反応するようにピンと伸びます.....。

トランクス姿で助手席でくつろぐヤマモトさん。
道路で警官に車を止めるように指示され、ルイザはこの写真の日本人男性を知らないか?と尋ねられます。
「知らないわ、ごめんなさい。」答えるルイザ。ヤマモトさんはその間、シートの下に身を屈めて息を殺していました。

トレーラーは更に走ります。
ただっぴろい広場の横に車は止まりました。スッポンポンで車を降りるヤマモトさんと黒いワンピース姿のルイザ。
二人はキャッキャッ歓声を上げながら広場を走り回るのでした。

お・し・ま・い♪
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by marikzio | 2005-01-18 22:19 | Movie | Comments(0)

メトロポリタン美術館
メトロ86th駅を降りた私は、アッパー・イースト・サイド5番街へと向かいました。最初にグッゲンハイム美術館を目指し、それから世界の4大美術館のひとつでアメリカ最大の美術館であるメトロポリタン美術館へハシゴしようと考えていたのです。

セントラル・パークの入り口に突き当たり、そこから北方向へ進路を変え、少し歩いた所に白くて巻き貝みたいな変わった建物が見えてくるハズでした。
ところが、現れたのは威風堂々としたかっこいー建物、メトロポリタン美術館でした。方向を間違えていたのです。海外に出てもmarikzioの方向音痴は健在である。
順序が逆になっちゃったけど、ま、いいか。

写真にある垂れ幕を見ると、今日は何とRichard Avedonの特別展があるようです。
故リチャード・アヴェドン。有名なファッション・フォトグラファー。スーパー・モデルや世界のセレブリティが彼の被写体となり、私も何度か雑誌等で彼の作品を見ています。衝撃的でエロチックな作品も多かったから、こんなエキシヴィジョンにぶつかるなんて得した気分。いそいそとエントランスをくぐり抜けました。
アヴェドンの展示はそれなりに満足。見目麗しいモデルみたいな青年がフルヌードで(もち無修正)、赤面な作品もあったりしたけど、スノッブ有名人の写真ばっかりってなんか重みがないのです。雑誌で見た方がインパクトあったりして。そこがやっぱりファッション・フォトグラファーなんですね。
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世界4大美術館とあって膨大な所蔵量。これをすべて見て回るには1日を費やしてしまいます。効率よく自分が見たいと思う個所をあらかじめチェックし、プランを立ててから臨むのが基本ですが、ズボラな私がそんなマメなことをするはずがありません。行き当たりバッタリ、気の向くままに歩きました。
ジャック・ルイ・ダヴィッドの「ソクラテスの死」やモネやルノアール、ゴッホなど教科書なんかでお馴染の絵画と感動的ご対面を果たしましたが、数が多すぎてパンフレットを見ても記憶にない作品がいっぱいでした。(汗)
やっぱりねぇ、歴史的にも名高い美術品に触れるには、こちらもそれなりの予習がないとねぇ。それに1回行っただけじゃ記憶に残りません。折角いいものを見ても無意識のうちにスルーしてしまうんですね。
エジプト展のブースは面白かったです。
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パリのルーブル美術館でもそうでしたが、このMetでも見事に私は迷子になりました。歩いても歩いても同じ個所に出てしまって堂々めぐりなのです。

「日本美術」のブースは仁王様や不動明王、そして仏像みたいなのがいっぱい展示されていて生粋日本人にとってはちょっと不気味な場所でした。
「いやーっ、こんな所に居たくない」って思うとますます気持ちが焦ってしまいます。
パンフレットの地図と部屋番号を見比べたりしていると、浅黒いアジア系の係員がどうしたの?と話しかけてきました。この人、こんなコワイところに一日中いて嫌じゃないのかしら?と思いながら「ふっ、ふぇあ・あむ・あい?」(ここは何処?)と聞きました。
「ジャパニーズ・コーナーだよ。君だって日本人だろ?」それから「アノ〜、ワタシ、ニホンゴデ、ハナシテイイデスカ?」と日本語にスイッチしました。
私がとりあえず出口を捜しています、と言うと親切な係員は日本語で説明してくれました。この人日本マニアだったのね。だからこんな気味悪い美術品のそばで平気でいられるんだ。

メトロポリタン美術館、もと宮殿だったルーブル美術館に較べたらいまいち華がないわっ、などと思いましたが、映画なんかでメトロポリタン美術館が映し出されたりすると、「お〜、やっぱカッコいい」なんて思ってしまいます。

「仏像気持ち悪い」と言ってジャパニース展示には見向きもしなかった私ですが、このメトロポリタンには幻と言われているすごい日本の美術品が所蔵されている、と一昨年のNHKの特集番組で紹介されていました。私ったらなんて勿体ないことをしたんだ、と反省することしきりでした。
海外に渡ってしまった日本の貴重な財産って結構多いみたいですよ。海外の美術館で日本の展示に出会ったら、私みたいにスルーしないでちゃんと観て行きましょう。

Richard Avedonの公式サイト
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by marikzio | 2005-01-17 23:11 | marikzio、NYへ行く | Comments(0)


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