2008年 05月 14日 ( 1 )

Helena Noguerra "Azul"
もう旬の話題ではなくなりましたが、今年1月、サルコジさんと結婚し、仏大統領夫人となったカルラ・ブルーニ。
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古今東西、というわけではありませんが、平安時代の日本で、宮仕えをする女官たちにとって皇帝の后になるというのは、女性として最高位なことでして、現代でも大統領とか総理大臣の奥様はファーストレディ、なんて呼ばれ方をしております。
カルラ・ブルーニはイタリアの有名な資産家出身。5歳でパリに移住し、90年代、"スーパー・モデル"としての名声を欲しいままにし、ミック・ジャガーやエリック・クラプトン、ドナルド・トランプなどの大物たちと浮き名を流しました。2001年には哲学者のラファエル・エントヴェンと略奪愛の末に結婚。そして、その後離婚。
2002年には、世界的大ヒットとなった "Quelqu'un m'a dit"で音楽デビュー。ジェーン・バーキンのような官能ボイスに世界は驚き、心酔しました。
派手でスキャンダラスなイメージを持たれがちなカルラですが、ほぼ全編自分で書いたというアコースティックな楽曲、それもクオリティーの高い歌をさらりと歌ってのける才能には目を見張りました。実は父親が作曲家、母がピアニスト、という音楽一家に生まれた彼女。そんな素質があっても不思議ではありません。美人でモデルというと頭の中は空っぽ、なんて人も少なくない世界なのに、美しさも知性も才能も与えられた極上の女というものはいるものなんだなぁ、と私は思ったわけです。

それなのに、それなのに、それなのに。
カルラほどの女がフランス史上、最も評判が悪いとされる(?)サルコジ大統領との2ショット写真が出回っている、と極東の日本にまで報道された時はガッカリしました。しかも、サルコジさんてば前夫人とも一度離婚して、またくっついて、そして結局別れて、という感じのお方ですから、よりによってそんな人を選んだ(選ばれた?)となれば、「もうちょっとインテリジェンスがある人だと思ったのに~」と評価を下げてしまった人、私だけではないと思います。しかも、2作目の"No promises"は前作に比べて凡庸と感じていただけに、尚更失望感を強めてしまいました。やっぱり、結局、バブル時代ちやほやされたモデルだったからね、という具合に。
ま、確かにファースト・レディとしての品格は充分あると思います。大統領夫人というのは、その国の第2の顔、と言ってもいいぐらいですから、「エレガントである」という点においては、外交的にも申し分ありません。導かれるように、なるべくしてなった、ということなのかも知れません。余談になりますが、カルラの本当の父親は母親の13歳年下の愛人なのだそうで、恋愛に対して奔放で情熱的な性格は血筋だったわけですね。姉で女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキとはちょっとタイプが違うと思ってたけど、異父姉妹だったわけだ。

....とまあ、まるで今日の記事の主題はカルラ・ブルーニ、と言わんばかりに長々と書いてしまいましたが、本日のお題はエレナちゃん。
ここらでようやく閑話休題なのよ。
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カルラ・ブルーニと同じように、これまたビジン☆ザ・美人のエレナ・ノゲラ。
ポルトガル系の移民でブリュッセル育ち。16歳の頃からファッション・モデルやTVショーのプレゼンターとして活動するなどの華やかな経歴はこれまでの過去ログでも語っています。
初のソロアルバム"PROJET:BIKINI"('98) のジャケ写は巨大な水槽の中で金魚と一緒に入っているビジュアルがあまりにも奇異で、彼女の脚がものすっつつつつつごく綺麗なのにも気づかなかったほどですが、なかなか癖になるサウンドで、今でもこの"ビキニ"が一番好きですね。でも、最新作の"Fraise Vanille"も聴き込むほどに味が出てきて、どれ、そろそろ他の作品も聴いてみようかな、ということでiTunes で購入したのがコレです。

b0069502_2294589.jpg"Azul"(2001)

"BIKINI"に続く第2弾アルバム。
プロデュースはカトリーヌ。
発売当時は「ボサノヴァ中心のサウンド」と聞いていたので、なんか興ざめして触手が伸びませんでした。決してボサノヴァが苦手、というわけではないのですが、1stの不思議系エレクトリック・サウンドが好きだったので、下手に洗練され、まとまり過ぎちゃってる音というのが敷居が高く感じたのですね。


最初のトラックは、シングルにもなってる"Morrer Nos Seus Braços"
タイトルもポルトガル語だし、いかにも気怠く大人風味なメロディー。"BIKINI"の頃より艶気を増したエレナちゃんの声、カトリーヌさんのコーラス。自分がこれを聞いてると精一杯背伸びして気取ってるような感じがして、しっくり来ない。
いわゆるお洒落サウンドなのだ、と思ってたら、このPVにはビックリ!
大胆でありながら、イノセントな表情のエレナちゃん。この映像で曲のイメージ変わってしまいました。ちらちら現れるエレナちゃんの美しい手足にハラハラ、ドキドキ。ヤラれましたわ。

You Tube Helena Noguerra - Morrer Nos Seus Bracos (De Phazz Remix)

でも、2曲目に続く"Île amoureuse"の方が好みでしょうか。挑発するような1曲目と一転、メランコリックな旋律に惹かれます。
3曲目の"Vida Nuncá Tera Fim"はちょい牧歌的、5曲目の"Esse Lugar"はユラユラした感じがプールの底にいるような気分。
よくよく聴いてみると、一見ソツがないジャジー・サウンドも細部にいろんな仕掛けがあって、ちゃんと独自の世界があるのですね。何度か聴いてると新しい発見があって、これもなかなか面白いアルバムです。
自分にとって一番ストライクだったのは"Vai Meu Amor"。これ、映画で流れるようなドラマチックなメロディー。聴いてるだけで、頭の中にイメージが立ち上るというか、そんな力のある楽曲です。どことなくエロチックな感じがあるのもいい。
そう、私がエレナ・ノゲラの歌で時々ハッとさせられるのは、知性の中に秘められたエロスがふとした瞬間に顔を覗かせる時ですね。(こう書くとまるでおじさんみたい)
姉リオはちょっと舌足らずな甘ったるい声であっけらかんと過激な歌詞を歌ったりするけれど、エレナの声はハスキーがかっていながら、とてもフェミニン。見つめられただけで吸い込まれそうな色香があります。
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このフォトはリオのイメージを踏襲してるかな?でも、可愛い〜053.gif
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これは映画「Dans Paris」(2006) の中の1コマですね。
こんなシーンがあったとは...005.gif お相手はルイ・ガレル君?

...と、まあ、時々、おおっ!というようなことをやってのけちゃうエレナなんですが(やっぱり姉ゆずり?)、音楽に対する姿勢はとても真面目で、とことんやらなければ気が済まない職人気質なのでは?と思います。
そして、奇をてらった現代的なものより、アコースティックなものの方が自分には似合っている、ということを知ってる人だと思います。ボッサも音楽ジャンルとしては定番のものだし、最新作では映画音楽の大古典、レズヴァ二に挑戦しています。この徹底ぶり。そういう点ではカルラ・ブルー二にも共通していますね。カルラの "No Promises" のリリックはイギリスの古典詩ですし。エレナもカルラも天性の華やかさがあるので、演出は出来るだけシンプルな方がその美しさが引き立つのだと思います。カルラももうちょっとミュージシャンとして成長して行くのだと思ったのになぁ。(またこれからもCDを出すかも知れないのに、もう勝手に歌手引退を決めつけている)
エレナちゃんには、芸術家肌なところを失わず、これからも着実にキャリアを積んで行って欲しいですね。
そして、是非とも来日して、その美女オーラを拝ませて欲しい〜!(渇望)
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Helena Noguerra MY SPACE
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by marikzio | 2008-05-14 22:40 | French Music | Comments(5)


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