柳に罪はないけれど...
2008年 08月 08日
別に、霊感がほとんどない人なので、実際に柳の木の下に何かを見つけたわけではありません。でも、とにかく、細くて垂れ下がった枝とか、木の幹の質感とか、とにかく全体的に漂う雰囲気がほんとに駄目なのです。絶対にその下を通りたくない、っていうか、もし道端に合ったら避けて通ったと思います。
小学校の時、校庭のずーっと奥に大きな柳の木がありました。それがもう怖くて怖くて、なるべくそっちの方を見ないようにしていました。それでも
弘前公園の敷地内の広場にも大っきな柳の木がありましたなぁ。
桜まつりの時期になると、その柳の木の下に陣取って酒盛りする人とか、楽しそうに走りまわる子どもとかいたけど、自分的には「絶対ダメ!」でした。よくあんなところで酒呑んだり、遊んだり出来るよなぁ、って不思議でなりませんでした。
でも、こんな私も今は大人だし、街で植えられている細くて可愛い柳は大丈夫なので、もう柳恐怖症は治まっただろうと思い、ネットで柳画像をググって見たら、ぞわわっわわわわわ と来てしまってやはり無理でした。やっぱり、子どもの頃に本能的に嫌っ!と思ったものは一生苦手なんですね。
ま、確かに「柳とユーレイ」は夏の怪談ですし、子どもの頃に見た『まんが日本昔ばなし』(古っ!)なんかで、そういう組み合わせが登場してたりしてトラウマになっているのかも知れません。
でも、昨日、こんなエッセイを見つけてしまいました。
『柳と幽霊』
これによると、柳は実は陰陽の世界では「陽」のエネルギーを持った木で、幽霊が放つ「陰」の気を中和させているのだとか。だから、昔は鬼門封じのために植えられていたとかで、「柳と幽霊」は例えば「さんまと大根おろし」みたいに、陰陽のバランスとして成り立った組み合わせであったわけですね。
いや~、これは意外でした。悲しげで陰の空気を持っていると思っていた柳の木が実は陽木だったなんて。
そう言えば、確かに柳の木の枝は強風になびくしなやかさを持ちながら、幹そのものは非常に強靱ですよね。昔から云う「柳腰」という言葉は女性のしなやかさを指す表現ですが、この他にも優美な容姿のことを柳に例える場合がありますね。
ちょい季節的な話題でもあるし、ちょっと今までの固定観念を揺るがされたお話なので、ここで紹介してみました。
皆さんは柳の木についてどんなイメージを持っていますか?