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Château de Versailles

4度目のパリにして、実はまだヴェルサイユ宮殿に行ったことがありませんでした。
団体ツアーなら必ずと言っていいほど組まれている定番中の定番スポットなのですが、私はツアーを利用しないでパリ旅行してたので、パリ郊外まで行くのは億劫でなかなか足が向きませんでした。
でも、やっぱりフランスを語るのにヴェルサイユ宮殿は外せないでしょう。
アニメ『シュバリエ』でもヴェルサイユ宮殿が登場するし、ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』はオール宮廷でのロケ。
よし、今度こそヴェルサイユ訪問をキメよう。

ところが自分の足で現地に行くというのが思ったより困難なようなのです。
一般にはパリ郊外を走るRERのC5号線で30分程度で行けることになっていますが、このRERというのがストや工事で止まってしまうことがよくあると言う。しかも雰囲気的にあまり良くなくてトラブルもあるとか。
そのうえ超有名スポットのヴェルサイユのこと、無事に現地に着いても、ピーク時にはチケット売り場で2時間待ちというのも珍しくないらしい...。
現地でモン・サン・ミッシェル行きが決まった時点でヴェルサイユはまた今度にしよう、と思い直しました。あちこち見て廻るのも有意義だけど、大好きなパリを満喫する時間も削りたくない。
ところが、モン・サン・ミッシェル観光のガイドさんの一言で私の心は揺らぎます。
「今、ヴェルサイユに行った方が絶対お得ですよ。鏡の回廊の修復工事も終わったし、純銀製の家具も展示されてるんです。」
これを聞いて、私は「よし、明日ヴェルサイユに行って来よう」と決めたわけです。

ヴェルサイユ観光のポイントは...
「アクセス・ルートを2つ以上押さえておいて、何かあっても臨機応変に対応出来るようにしておく」
「入場チケットは現地に行く前に入手しておく。往復切符+入場チケットがセットになったコンビ券フォルフェ・ヴェルサイユが便利」
「団体ツアーの関係で混雑し始めるのが9時半頃なので、9時頃には着いておきたい」
「宮殿や歴史的背景について予習をして行く。何の予備知識もないと見ても何が何だかわからない」
「各言語対応のオーディオ・ガイドを有料で貸し出している」
etc...


参考ページ : [フランス・ツーリズム旅行情報局]
ヴェルサイユ宮殿基本ナビ

私はコンビ券どころが入場チケットも入手していませんでしたが、とりあえず早めに行けばなんとかなるだろう、ということで8時にホテルを出ました。
心配していたストも工事もなく、RER線であっさりヴェルサイユに到着してしまいました。宮殿はヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅からあるいて10分程度。
「感動の記念撮影を」と思いましたが、前庭は工事中でど真ん中に大きなクレーン車が居座ってたので写真は撮りませんでした。
並ばずにチケットを購入し、エントランスへ。日本語のオーディオ・ガイドを6ユーロで借りました。
宮殿内に入ったら、あちこち写真を撮ってやろうと思ってましたが、特別展示は撮影禁止のようでした。
ガイドさんが言っていた純銀製の椅子や机は素晴らしく、まさに一見ならぬ二見、三見の価値がありました。なんでこんな高価な貴金属で大きな調度品を作ったのかというと、宮殿内を飾り立てて、自分の権力の大きさをひけらかす目的のほかに、財政困難になった時に溶かしてお金に換えられる、という用途があったからと言われています。
事実、玉座など多くの銀細工が溶かされていたそうだし、今ここで私たちが拝ませてもらっているのは、その憂き目を逃れて生き残ったものなのだそうです。フランス革命から220余年、数世紀を経て錆び付きもせず、今もなお我々の前で輝くその姿は感動的です。
オーディオ・ガイドに導かれるままに「豊穣の間」、「ヴィーナスの間」、「戦争の間」など進んで行きましたが、ついに"あの場所"へ到達!
この宮殿のハイライトとでも言うべき「鏡の回廊」です。ここではみんな自由に記念撮影してました。
Château de Versailles_b0069502_2220258.jpg

お約束の動画です♪
鏡の中に私の姿がちょこっとだけ登場してます。



回廊の奥は玉座でござい〜♪
Château de Versailles_b0069502_22234878.jpg

このオブジェ、本物ではございません。写真というか絵でした...。
Château de Versailles_b0069502_2221158.jpg

「国王の寝室」
フラッシュをたけなかったので、あまり綺麗に撮れませんでした。「鏡の回廊」以外に撮影したのはここだけです。
Château de Versailles_b0069502_22313731.jpg

「王妃の寝室」は豪華ながらもモダンでどこか可愛らしい。マリー・アントワネットは派手で浪費好きだったと伝えられていますが趣味は洗練されてて素敵な女性だったと思います。フランスの貴族女がエレガントでお洒落になったのもオーストリア出身の彼女の功績が大きかったのではないでしょうか。隠しドアがちょっとだけ開かれてあって、革命が勃発した時はここから逃げようとしたのでしょうね。
王と王妃が食事をした「大膳式の間」は思ったより小さくて意外でした。
ほとんど駆け足気味のヴェルサイユ見学でしたが、今度フランスに来た時は一日がかりでゆっくり見て行きたいですね。
Château de Versailles_b0069502_19355395.jpg

ブリュージュ、モン・サン・ミッシェル、そしてヴェルサイユ宮殿と今回のおバカンス紀行のハイライト部分はこれでおしまいです。
この後はパリの残り汁的記事が少し続きます。"残り汁的"と言っても、いいダシ出てるものもあります。(←なんじゃそりゃ???)
もうしばらく、私の旅話にお付き合いくださいませ。
Commented by Bill McCreary at 2008-01-31 01:52 x
またコメントOKとのことなので、少し書いてみます。
>このRERというのがストや工事で止まってしまうことがよくあると言う。しかも雰囲気的にあまり良くなくてトラブルもあるとか。
私が乗ったときは、トルコ人の男性が「自分は亡命者だ、金をくれ」みたいなチラシをくばっていました。私の見た限りでは、あげている人はいなかったですけど。

>ほとんど駆け足気味のヴェルサイユ見学でしたが、今度フランスに来た時は一日がかりでゆっくり見て行きたいですね。
私の知人もパリに行ってヴェルサイユに行かなかったそうですけど、やはり行った方がいいと思います。鏡の間や庭にはやはり感動しました。あと、私が行ったときは暑さに閉口したのと、ちょうどツール・ド・フランスの関係者が大勢いたのが印象に残っています。また、ヴェルサイユとは何の関係もないけど、ツタンカーメンの格好をした大道芸人がいて、彼に1ユーロだかあげたらうやうやしく頭をさげたのが忘れられません。

フランスも、いろいろ見るところのある国です。
Commented by marikzio at 2008-01-31 20:25
Bill McCreary さん、こんばんは。
今までなかなか行けてなかったヴェルサイユですが、やっと訪れることが出来ました。
「これぞコテコテの宮廷文化」なるものを堪能出来て良かったです。ヨーロッパはどこも見所満載ですね。

by marikzio | 2008-01-24 19:37 | Parisからのエクスカーション | Comments(2)

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