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-Le Heros de la famille- by Thierry Klifa

老舗キャバレー"青いオウム"のオーナー、ガブリエルは何の予告もなく自らの命を絶つ。
ガブリエルの遺言により、集結した家族。しかし、彼らの関係はあまりにも複雑に入り組んでいて...。

邦題『輝ける女たち』
監督 ティエリー・クリファ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール

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舞台はニース。
ガブリエル・スターン(クロード・ブラッスール)は女装芸人。ニッキー(ジェラール・ランヴァン)、シモーヌ(ミュウミュウ)とトリオを組んだ『ウサギは帽子の中』で一世を風靡。
幼い頃、アルジェリアから亡命したニッキーはガブリエルに拾われ、"青いオウム"で育てられました。ガブリエルとは父子と言っていいほどの信頼関係で結ばれ、今もマジシャンとして店の看板的存在。シモーヌはニッキーと幼馴染み。今は芸人生活から離れ、夫のアントワーヌと小さな酒屋を経営しています。
ガブリエルは結婚はしていませんでしたが、マリアンヌと二ノの"おじいちゃん"的存在でありました。

-Le Heros de la famille- by  Thierry Klifa_b0069502_22165790.jpgマリアンヌ(ジェラルディン・ペラス)はシモーヌの娘。パリで雑誌の編集者をしているというキャリア・ウーマンではありますが、結婚生活はほとんど破綻。しかし、ロシアからの養子縁組を希望している最中。実はこのマリアンヌ、父親はシモーヌの夫のアントワーヌではありません。シモーヌがニッキーとの一夜だけのラヴ・アフェアでこの世に生を授かった子どもなのです。
弟の二ノ・ベンサレムもパリ在住で会計士。彼には男子学生の恋人がいます。彼の母親はニッキーの元妻アリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)。マリアンヌと二ノは異母姉弟なのです。

ガブリエルの葬儀は城跡公園の上にある墓地でユダヤ式に行われます。その後、彼の遺言により"青いオウム"の相続権はマリアンヌと二ノの手に委ねられることが明らかに。
パリに拠点を置き、それぞれの生活があるマリアンヌと二ノにとって、キャバレーを継ぐなど晴天の霹靂。何の躊躇もなく、彼らは"青いオウム"の閉店を決断する。おじいちゃんの遺産だろうが、歴史が刻まれていようが、自分たちの人生はそんなものに関わるような余地はない。
一方、ガブリエルに拾われて以来、"青いオウム"で生きて来たニッキー。店の消失は自分のキャリアを失うことになる。しかも、ガブリエルはニッキーにはがらくた同然のものしか遺してくれなかったのです。彼の運命はいかに...!?
そこへ、元妻アリスも登場し、複雑な人間関係がますますややこしいことに。

"青いオウム"では、新人歌手レア・オコナー(エマニュエル・ベアール)の人気が高まっていました。"青いオウム"以外にもあちこちの高級ホテルで歌っているレア。
ニッキーはレアのことが気になっており、彼女の部屋にまで行ってしまうが、その夜、寝たフリをしてしまう。レアもまたワケあり物件であり、離婚歴があって、娘が遠いところに住んでいます。
NYへ渡り、ミュージカルの役を取ったものの、男性に夢中になって、仕事を放り出してしまったことも告白。後先考えず、目の前の愛に走ってしまう熱情的なところがまた男性にとってはたままらないかも知れませんね。何てったって、歩くフェロモン!映画の中では彼女が吹き替えに頼らずに生で歌ってます。ここが目玉。
-Le Heros de la famille- by  Thierry Klifa_b0069502_22172340.jpg

キャバレーが舞台とあって、ポロリもあります。踊り子さん達のコーチ役にヴァレリー・ルメルシエ。大きな鳥籠の中でプレイするシーンもありますが、もちろん彼女のポロリはありません。(ホッ)
正直、映画を見ただけでは、登場人物のつながりがよくわからず、公式サイトの相関図で確認した私です。ガブリエルとシモーヌは親子だと思ってました。カトリーヌ・ドヌーヴはガブリエルの元妻か愛人だと思って見てましたが、ニッキーと関係があることが後でわかりました。
キャバレーの地下は売春窟になっていることがわかり、二ノの母アリスがそこで客をとっていたことがわかって、自分の父親はニッキーではなく、客だったのではないかと疑う場面もあったりします。アリスとニノ親子は疎遠な関係になっていましたが、どういう理由でそうなったのかは、わからなくなりました。
「ささいな感情のすれ違いで離ればなれになっていた家族が、老人の死をきっかけに自分達が抱えている問題や人間関係を見直して行く」というストーリーなんですが、「だからそれで?」という気がしないでもない。ベアールの歌もいいけど、やっぱエロいシーンやポロリが欲しかったわね。(爆)
マリアンヌ役のジェラルディン・ペラス、本編中ずっとZAZIEに見えて仕方ありませんでした。私だけでしょうか?最後に華やかなヘア・メイクで歌も披露しています。ここで、「あ、やっぱりZAZIEじゃない」と思いました。(笑)
二ノ役のミヒャエル・コーエンは、お尻がキュートでした。ジェラルディンとともに、また別な作品でお会いしたいものです。
劇中で登場する墓地、自分がニースに行って城跡公園に昇った時に、頭上に見えました。お墓なので気後れして敷地には入らなかったけど、後に映画のロケになるんだったら、覗いてくれば良かったなぁ。あと、プロムナード・デザングレが見れて懐かしかったです。やっぱ南仏はいいッスね。

Official site "Le Heros de la famille"

日本語サイト 『輝ける女たち』
Commented by Rimbeau at 2007-08-02 21:54 x
marikzioさんも登場人物のつながりに戸惑われたのですね。
私も何が何だかわかんなくって、最後の方でなんとなくわかってきて
HP見て、ようやくスッキリ!ってな具合でした。

>お尻がキュートでした。

やはり、チェック済でしたのねん♪

>本編中ずっとZAZIE

私はそうは思わなかったのですが、言われてみれば
雰囲気は似ているかも・・・・?

ベアールのすっぴんシーンがありましたが
ソバカスだらけですが、やっぱカワイイですね!!!
Commented by marikzio at 2007-08-03 10:22
私は最後までガブリエルとシモーヌが親子だと思い込んでましたよ。
フランス女性は紫外線対策にあまり気を遣わないと聞いたことありますが、ソバカスがチャームポイントみたいになってる人もいますよね。
私もベアールのすっぴんが可愛いと思いました。

>やはり、チェック済でしたのねん♪
窓辺で花火を見上げる時の後ろ姿がステチでした♥
Commented by かるろす まこう at 2007-08-03 15:54 x
♪さぁ~らりとしたぁ~う~めぇ~しゅ・・・じゃないですけどドロドロ地獄図にならないところがフランス映画。
私はニノが本当にアリスとニッキーの子どもなのか最後まで疑ってしまいました。
あっアリスと客の子とは思ってませんでしたので、念のため。
キャバレーの地下のシーンですが、もう私、笑いそうになってしまいました。
だってあのドヌーヴ様の画・・・映画『○顔』(丸顔ではありません・・・最近ドヌーヴ様がふっくらされてるからといって・笑)のワン・シーンじゃござぁ~ませんこと?
思わず、あの後のシーン、てかったコートを着てらしたので“そのコートいいわねぇ~彼氏とデートするのに借りたいんだけどダメかしら?”って言いたくなりました。
あの後『○顔』のパロディが展開するかと心配してしまいましたよ(笑)。
Commented by marikzio at 2007-08-03 18:34
私、『○顔』、まだ見てないんですよ。
でも、あの絵には笑いました。地下に秘密クラブがあるというのもギャグかと思いましたが。やっぱり、ドヌーヴ様と言えば、『○顔』を見なくちゃ、始まらないかしら?
by marikzio | 2007-08-01 22:20 | Movie | Comments(4)

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