CHELSEA HOTEL に泊まりたい!
2006年 04月 11日
そのホテルの名はチェルシー。ニューヨーク、マンハッタンの西23丁目7番街と8番街の間に位置する煉瓦造りの古風な建物でその界隈はチェルシー地区とも言われています。創業は1884年。
道路の向かい側から撮ったのですが、大き過ぎて上手い具合に入りませんでした。ほんと下手なアングルですね。
"チェルシー・ホテル"と聞いて映画ファンの中にはピンと来る人もいるかも知れませんね。
私がこのホテルの存在を知ったのは映画「ナインハーフ」の一場面。
キム・ベイジンガー扮するヒロインが謎の恋人(ミッキー・ローク)に呼び出されて行ったのが、このホテルで、部屋の中には彼と見知らぬ娼婦が待っていた、という場面で使われていました。
"チェルシー・ホテル"なんていかにもありがちな名前なので、何処にでもあるような安宿なのだろうと思っていたのですが、元々はアパートでNYで活躍した有名な芸術家や音楽がたくさん住んでいた(そして現在も)所で有名で、いろんな映画に登場してもいる、知る人ぞ知る"名所"なのです。
アンディ・ウォーホール、ロバート・メイプルソープ、ボブ・ディラン、ジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリックス、という淙々たる顔触れ。そしてセックス・ピストルズのシド・ヴィシャスが恋人のナンシーを殺害した場所でもあります。
世界中の芸術家が集まり、出会いの場所でもあった、この赤い館のロビーにはロックバンドのグルーピーや売人や中毒者がうろつき、雑然とした雰囲気に溢れていたようです。
もう10年以上も前にテレビ番組で「チェルシー・ホテルの住人たち」と言ったようなものが紹介されていて、デブとヤセのゲイ作家コンビが一緒に暮らして執筆していたり、猫みたいな目張りと鼻、ヒゲを顔面に描いているエキセントリックな女性画家が大好きな猫たちと暮らしている場面とかが強烈で、「一度はこんなところに行ってみたい!!!」なんて思ったものです。要するにタダのミーハー精神なんですが。
また、リュック・ベッソンの『レオン』でも主人公のレオンが住んでいたアパートがここであり、イーサン・ホークは『チェルシー・ホテル』で初監督デビューを果たしています。
このように、今もなお、ここの建物に魅せられ、インスピレーションを受けているアーチストや作家は少なくないのです。
参考ページ
MIDNIGHT COCKTAIL / YuKio Matsuo「チェルシー・ホテル」
ニューヨーク・ロケ地ガイド 「チェルシー・ホテル」
看板を真下から。窓からロビーやフロントを覗くことができたのですが、ちょっとシュールな巨大馬の顔?みたいな絵が見えて、独特の空気感を放っていました。
と、まあこんな風に超有名人が集まった場所ではありますが、決して高級ホテルという感じではありません。ゴージャスな内装や設備を想像して行ったら、がっかりさせられるみたいですよ。
本来はアパートだった、というだけあって、キッチンがついて自炊もできる客室もあるみたいです。現在、建物の半分は長期滞在者が生活しているようです。ここは観光客にはあまり向かないけれど、煉瓦造りの建物やアパートが多く、落ち着いた雰囲気がとても素敵な所です。こんな所で作家活動しているなんてうらやましひ過ぎる。
私がNYに行こうとした時はHPもなかったので、ネットで予約を取ることができなかったのです。私はFAX機器も持ってないし、自分の英語力では電話予約なんて無理です...。
でもでもでもっ!
最近(っていつからなんだ?)、HPができたようで、ここから予約ができるようになりました。
これで長年の夢が叶うかも。Yeah!
公式HP The Hotel Chelsea
しかし、シングルでも195ドル(22,000円くらい)から、って結構高いなぁ。ミッドタウンでグランドセントラル・ステーション近くのホテルでも、もうちょっと安いところあったような。ま、ニューヨークの中じゃ普通かな?
もっと高いホテルはNYにいっぱいありますから。
>これで長年の夢が叶うかも。
てーことは、近々ぬーよーくにいらっしゃるおつもり?
でも、ポートマンが脚をブラブラさせていた、階段の手すりに自分も座ってみたいっ。
>てーことは、近々ぬーよーくにいらっしゃるおつもり?
さあ、それはどうかしら???