Mylene Farmer 2nd single "QI"
2005年 06月 19日
シングルジャケットを撮影したのはモデル出身でもあるファッション・フォトグラファー、Ellen Von Unwerth。
左の写真はマキシシングルのジャケット。
ガーターベルトという極めて古典的な小道具を用いた表現。やはり、ガーター・ベルトはフェチズムの永遠なる象徴なのでしょうか?
「すべてはガーターベルトから始まった」
by 龍多美子
なんちゃって。
話題作りに余念のないミレーヌ。
これまでにもハーブ・リッツ(エイズで死去)や"Avant que L'ombre...”ではドミニク・イセルマンなどの売れっ子フォトグラファーを起用して、インパクトのあるヴィジュアルを発表してきましたが、私にとっては、ベスト盤"Les Mots"(2001年)でコラボレートした、Ellen Von Enwerth(えれん・ぼん・あんあーす)の写真が一番強烈でした。
エレン女史は1954年、ドイツ生まれ。
20歳の時にモデルとなり、パリの大手エージェンシー"エリート"に所属して活躍します。
モデル引退後は写真家として華麗なる転身を遂げ、"ヴォーグ"、"フェイス"、"アリーナ"などの雑誌に作品を発表。
ブランドの広告では"ゲス?"、"キャサリン・ハムネット"、"リプレイ・ジーンズ"などが有名。
"LesMots"(レ・モ)では、どぎついメイクとポルノ女優のような出で立ちで世間を仰天させたミレーヌ。この、目を疑うような写真を撮ったのがエレンだったのです。
レ・モの豪華ブックレットは写真集のように、エレンの撮り下ろしフォトがいっぱい。官能的と言うよりも、あざといまでに挑発的、限りなくお下劣。でも、カッコいい。
ページをめくる度にぞくぞくするほど刺激的。
もう、ミレーヌ様なら、何だっていい。ついて行きます、何処までも、そう思ったファンは私だけではなかったと思います。
当時、ミレーヌ40歳。
マドンナに憧れていたというミレーヌ、おそらくレ・モの時はマドンナ的なイメージをコンセプトに、エレン女史と話を進めていたのではないでしょうか?
今回のアルバムは「影のある美しい女性」をテーマにしているような感じだから、前回にくらべると刺激は控えめ。(笑)
でも"F**ck them all"のジャケットがいまひとつだったので、このぐらいのセクシーさは欲しいですよね。
エレンの写真を見ていて、私は「この人ってレズビアンなのかな?」と思ってしまいました。
視点とか、女体に対する感覚がどこか男性的でいて、かつ「いかにもオンナが撮りました」的な匂いがプンプン漂う密度の濃い作品たち。
撮影現場はどんな感じだったのでしょうか?二人の熟女の火花が散り、ぶつかり合う、そんなエキサイティングな仕事場であったに違いありません。(私の希望)
自分も撮られる側にいて、これまでにも多くのセクシーな女性達にカメラを向けて来た、アンアース。彼女にとっても、ミレーヌは最高の被写体であったと、そう、思いたいものです。
画像元
Ame-Stram-Gram.com
OPTIMISTIQUE.COM
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