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Sugarhigh "She's London"

Sugarhigh とは、本ブログでも度々登場している Ryan Molloy の別名義。
アルバム"She's London" は音楽プロデューサー、Andy Wrightとのコラボレーション作品。なんでライアンご本人が歌っているのに、わざわざ"Sugarhigh"なんて名乗るのか?と思いましたが、クレジットには、
「Sugarhigh are Ryan Molloy and Andy Wright」
と明記されていることから、Sugarhigh=ライアン・モロイ (アンディ・ライト・プロデュース)ではなく、ライアン・モロイ +アンディ・ライト=Sugarhigh という位置づけらしい。

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1 Don't Go
2 Let Me Know
3 You'll Always Remain
4 The World Does Not Deserve You
5 Love Me Like I Love You
6 Come Resonate
7 Broken Words
8 The Air I Breathe
9 People Move On
10 Make My Day
11 Come Back To Me

何だか意味不明のアルバム・タイトルがついてる上、収録曲も失恋ソングを思わせるようなタイトルのオンパレード。サウンドは、ちょっとソウル風味のR&B?時に宗教的であったり。要するにゴスペル。以前紹介した"Human"は派手さがないながら外へ向かう感じなのに対し、このアルバムはベクトルが内に向かっているというか。
実はこれ、2005年か2006年に作られたものらしくて、当時のライアンのビジュアルがこんな風。
Sugarhigh \"She\'s London\"_b0069502_21563843.jpg
当時の彼の心情というか、影響を受けていたものとか、如実に反映されているのでは?という気がします。「ライアン、君に何があったんだ?」といろいろ勘ぐりたくなります。それだけ内省的な色の濃い音楽。
でもでもでもっ!このアルバム、一聴に値します!ほとんど知られてないですが、隠れた名盤と言っていい作品だと思います。
トーン暗めで売れ筋ではないですが、作品のクオリティーはかなり高く、独自の世界観が聴く者を魅了。
1曲目の"Don't go"。これまた内向的なメロディーに女声ともとれるウルトラ・ファルセットボイスの絡みが絶妙。特にサビの部分のリフレインが鳥肌モノ。ここで一気にライアンの世界に引き込まれます。
続く"Let Me Know"。これめちゃくちゃクールな曲です。わざと音を曇らせた感じのギター、黒人音楽を意識したかのような曲展開、そして涼しげなライアンのボーカル、一気に盛り上げるオーケストラ。シンプルなようでいて、かなり緻密に作り込まれた曲。聴けば聴くほどに病みつきになりますよ。
4曲目の "The World Does Not Deserve You"、静謐なメロディー、まるでライアンの独白を聞いているようで、ちょっとドキドキしてしまう。これを聴いたら、もうアナタ、懺悔です。ザンゲ。
ゴスペルっぽい前半に対し、後半に入るとR&B寄りになって行きます。"Human"にも収録されている"Make my day"が別アレンジで歌われています。とは言っても、"Human"のリリースの方が後なのだから、Human版がリメイクなのですが、こちらがアコースティック調なのに対し、Sugarhighはファンクっぽい。自分はこの曲、大好きなのでこんな風に2パターン作られているのは嬉しい。どちらのアレンジも捨てがたいです。

Sugarhigh \"She\'s London\"_b0069502_22275147.jpgこの夏からずっと"Human"をしつこく聞き込み、自分の中でTiziにも迫る勢いのRyan。でも、いい加減、Frankie goes to Hollywood の夢からも醒めたい。そんな中で Sugarhighは彼のまた違う一面を見せてもらったというか。このアルバムを聴いてると、距離とか時間とか、そういう三次元的なものを超越した場所でライアンの魂に触れることが出来るような、そんな気にさせてくれる音楽です。こんな音楽まで作ってしまうライアン、かなりニクイ音楽センスの持ち主だなぁ、と思ってましたが、これを一緒に作ったアンディ・ライトが、かなり有名なミュージシャンで、数々の大物アーチストを手がけているみたいです。相手が大人物だからRyanの名義にならなかったのかなぁ?とも思いましたが、プロデュースではなく共同作品であることにこだわったのも、逆に興味深いですな。

しかしながら、本作品は自主制作作品で、しかも今のところダウンロード販売のみです。
激しくプッシュしておきながら、CDそのものは入手困難なのは申し訳ないです。作品自体はとてもいいものだけに、日が当たらないのは実に残念。

Aerowave Online store Sugar Hight "She's London"

"Human"もダウンロード販売から、ハード・コピー盤としてリリースされることになったので、これもいずれはそうなるのか?と期待していましたが、11月に行われたRyan のライブ@madame jojo's で自主製作盤CDが会場にて特別販売。
16日と19日の夜のために渡英した Kotoさん が、現地購入したものを私に送ってくださいました。このCDは今のところDress Circle のサイトでも販売されていないので、これを入手出来るのはライアンのコンサートに行った人だけ。
貴重なものをありがとうございます。016.gif

Kotoさんはライブの模様をご自身のブログで投稿されています。動画も画像もたっぷりで内容が濃い!是非とも生ライアンの魅力に触れてみてくださいな。
私はライブ中にこんなに喋りまくるMCを初めて見ました。ハプニングやミスがあっても爆笑の渦で包んでしまう彼の明るさに脱帽。そしてライアン節はやっぱええな〜と思うのでした。

ロンドン旅行~Ryan Molloy LIVE 16/11/09 ~

ロンドン旅行~Ryan Molloy LIVE 19/11/09 part1~

ロンドン旅行~Ryan Molloy LIVE 19/11/09 part2~
Commented by Koto at 2009-12-16 00:11 x
marikzioさん、こんばんは!さっそく見に来ました!!
私は曲の感想等書くのが苦手なので(汗)「そうそう♪」とうなずきながら読ませていただきました。これだけのものが世に出回らないのはとても悲しいです(TдT)一緒に布教活動がんばりましょう(笑)
Commented by brown_pot at 2009-12-16 01:05
marikzioさん、こんばんは。
ここまでプッシュされてなお、聴きたい気持ちが芽生えない人がいるでしょうか・・・いや、いないでしょう・・・
Commented by marikzio at 2009-12-16 11:30
Kotoさん、こんにちは。
Ryan、あまりメジャーになり過ぎて欲しくない反面、才能あるし、すごく努力もしてると思うので、やはり報われて欲しいですよね。
見る目のある人にはちゃんと評価されてると思うのですが。

とにかく私らも地道に布教活動を続けて行くしかない!?
Commented by marikzio at 2009-12-16 11:34
brown_potさん、こんにちは。
すみません、つ、つい熱が入ってしまいました(笑)。完全に感情移入でございます。
でも、作品としての出来はいいと思います。もっと世に出て欲しい~。
ライアンもいろいろ苦労して、ささやかながら自主制作盤出してるのかなぁ。くぅ~、泣ける。
せめて、iTunes store で買えるようになればいいのに。あれに登録するのも結構お金かかるんでしょうね、きっと。
Commented by brown_pot at 2009-12-17 01:42
marikzioさん、再びこんばんは。
なかなか次の段階にコマを進めることができず、勝手にもやもやしておりますぅ〜(笑)。
FGTHでのライアンの姿など見ていると、やはり大舞台のフロントも充分こなせるポテンシャルを備えているな、この人は・・・と、いつも感じるのですよね。いつか彼自身の世界を大きなステージで表現してほしいです。今後のライアンに大注目しています。
Commented by marikzio at 2009-12-17 16:17
brown_potさん、こんにちは。
Kotoさんの、あの写真、グレンさんもイギリス紳士って感じで素敵ですよねぇ。実は私、ライアンの次にグレンさんが気になってます。(と、煽る)
ライアン、ルックスと才能に恵まれてるわりには、メジャーになるチャンスがあまり掴めてないというか。確かにFGTHで知名度は上がりましたけど。

でも、明るくて人脈のある人だから、きっと大きな波が来るはず。これからも見守って行きましょう。
by marikzio | 2009-12-10 21:46 | Other Music | Comments(6)

marikzio=mahのブログにようこそ。私の好きな音楽や映画を紹介しています。


by marikzio
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