9月のパリ行きのエアチケットをJTBのウェブサイトで検索したのが5月の連休の後。GWばりの大型連休、ってことで、エール・フランスや日系の直行便はすでにリクエスト扱いになってました。
「値段が手頃で確実にとれるチケットを」
ロシア系でありながら直行便、しかも割安な便がいくつかあったものの、やっぱり不安だった私の目に止まったのがスイス航空。税抜きで13万円ぐらいでした。「連休中にこれは安いっ!」というわけでとりあえずゲット。もし行けなくなったら、キャンセルすればいい。


しかし、私は乗り換え便、というのを使ったことがありません。直行便なら手荷物の事故はほとんどありませんが、乗り換え便で荷物が目的地に着いてなかった、という話はよく聞きますよね。
そういう場合は、滞在先のホテルに連絡してくれるみたいですが、今回の私の旅は初日にパリ泊した次の朝はブリュッセルに移動なんだから何かとややこしい。
「ま、その時はその時っ。とりあえず、スイスなんて入国したことないし、チューリッヒ空港でチーズ・フォンデュなんて食べれるかも知れない」なんてゴキゲンなことを考えていた私。
しかし、実際は、出国間際に海外仕様の携帯(docomo)を購入し、不慣れな新機種に悪戦苦闘したりしているうちに、コーヒー1杯飲むこともなくチェックインすることになりました。
スイス航空の食事は不味くはないけど、今ひとつ華がありませんでしたね。「フライト中にもらうチョコレートが美味しい♪」なんてコメントもネットのどこかにありましたが、ごく普通のチョコでした。
そもそも、成田発のフライトの食事なんて、結局どこの航空会社であっても日本の企業が日本の工場で作ってるんですよね。おやつにSoyjoyが出て来た時はさすがにガッカリしました。


初めて見るチューリッヒ空港、「これぞ、スイッツランドよ〜〜〜」とばかりにスイス色(アルプスとかハイジとか)を全面に出してるのかと思いましたが、いわゆる小綺麗なヨーロッパの空港って感じでしたね。ま、当たり前か。
ごく普通のカフェがあるだけで、チーズ・フォンデュなんてありゃしねえ。
ゲートからゲートへモノレールで移動したりして、帰りは乗り換えに45分しかなくて間に合うのか不安になってしまいました。
そして、帰国日の朝。
パリのホテルからロワシー空港まで行くのに、タクシーを使おうとホテルのコンシェルジュに頼むと、「できれば昨日のうちに言って欲しかった。いきなり朝言われても、なかなか来てもらえなかったりするからね。いいかい、次回は前の日に予約しておいた方がいいよ」とやんわり言われてしまいました。
ああ、そういうもんだったのか。今までそういうことを言われたことはなかったのに。そう言えば確かに3年前にパリに来た時も、早朝にタクシーを頼んで、コンシェルジュさんが困った顔をしてました...。
しかも、私と来たら、スイス航空がどのターミナル発なのか確認するのを忘れていました。と、言うより、私が買ったチケットは現地受け取りのEチケットで、成田では行きのチケットを発行してくれたものの、帰りのチケットはくれなかったので、どこのターミナルか確認しようがなかったのですね。
ガイドブックには「ターミナル2」とありましたが、2007年版だったので、情報としては古いし。
運転手さんに「どこのターミナルか確認してない」という趣旨のことを伝えると、彼はアンチョコみたなものを取り出して、それを見て「ターミナル1」と確認。よかった、用意周到な運転手さんで。
さて、無事にターミナル1に辿り着き、スイス航空のチェックイン・カウンターも見つけることが出来ました。フライトは午前11時だから、ちょうど2時間前のチェックインにぎりぎり間に合った。早速、列に並んでると、係員の人が私が手にしているチケット購入決算書をネットから印刷したものを見て、「この便はまだ受け付けてないから」と言いました。え?もうすぐ2時間切ろうとしてるのにまだチェックインできないの?
掲示板を見たら、自分が乗る便は遅延にもなっていません。
「変なの」と思い、15分ほど待って、再び並び、カウンターの女性に書類を渡すと何やら事務所らしきところに電話をかけてやりとりした後、「あんたはまだ」と再びつっかえされました。え〜〜〜、まだなの???
再び列を外れてもうしばらく待とうと思いましたが、ひょっとして印刷用紙でなくちゃんとチケットに変えなくては受け入れてもらえないのかも?と思い、今度はチェックイン・カウンターではなくスイス航空のカウンターに行きました。「これ、チケットに変えなきゃ行けないの?」
カウンターのおばさんは私の書類を一瞥すると「あんた英語わかる?」
「あ、フランス語なら少し」
「あのね、あんたエール・フランスに変えた方がいいわ。だって、この飛行機は今メンテナンスの関係で遅れるし、エール・フランスならあんた乗り換えしなくていいんだもの。その方がいいでしょ」とフランス語でまくしたてました。
「ええっ、でも、私はスイス航空で予約してるの」
「そんなことはわかってるわよ。でも、とにかく、あっち(スイス航空)は駄目なのよ。あんたはエール・フランスにしなさい。ターミナル2よ。」
「こ、こっちは1ですよね...」
「そうよ、あっちに行けばターミナル2行きのナントカがあるわ。そして、ターミナル2に行ったら、このカウンターに行って」と、紙に何やら書き込むおばさん。
う〜ん。11時発のはずが13:30発になってしまった。でも、直行便なので、結果的に1時間しかロスがない。ま、時間はたっぷりあることだし、何とかなるでしょ。
そう思った瞬間、ある年配のフランス人夫婦が割り込んで来ました。
「すいません。私たちも同じような状況でして」
そして旦那さんの方がカウンターのおばさんと少しやり取りした後、私の方を向いて言いました。「君は英語が話せるかな?」
「ふ、フランス語なら少し」
「とにかく、私たちもこれからターミナル2に行くから一緒に行きましょ」と奥さん。
「うわぁ、ありがとうございます」
その夫婦は、リヨンへバカンスに出かけるのですが、リヨン行きのTGVがターミナル2から出るのだとか。
「私は日本から来ました。パリとブリュッセルを訪れました。」と片言の会話を交わしながら、ターミナル1から3を結ぶモノレールに乗りました。
「自分たちは13:00出発だから、急いでないんだよ」とおじさん。
ターミナル2に着くと、カウンターのおばさんがメモ書きしたエール・フランスのカウンターへ3人で。
おじさんが、私がどうしてエール・フランスに廻される状況になったかを説明してくれていました。
「この女性はね、そんなにフランス語が話せないから、私たちがちょっと助けてやってるんだ」みたいなことを言っているような。
「まぁ、親切ね」とエール・フランス側の係員。
とにかく、事は無事に上手く運んだようで、仏人夫婦は「良い旅を!」と言って去って行きました。
こうして、私はラッキーにもエール・フランスの直行便で帰ることになりました。しかし、なんとチェックインの時に「スーツケース重過ぎ!」と言われてしまいました。
え?そんな買い物なんてしてないし、出発前とそんなに変わらんと思うんだけど。確かに、タクシーの運ちゃんに「重いねぇ、これ」と言われてしまいましたが、出国する時は何も言われなかったし。これって、超過料金払わなきゃいけないのかなぁ?
「3キロオーバーね。これで減らしてください」と簡素な袋を渡されました。
な、なにっ、これ???スーツケースから3キロ分出した物はここで没収されちゃうの!?え〜〜〜、そんなの困るっうううう。動揺の色を隠せなかった私、相手の話す英語が一瞬わけわからなくなりました。
「リッスンッ!」諭すようにカウンターの女性は言いました。
「とにかく、スーツケースを3キロ分軽くするのよ。いいわね」
カウンターから少し離れたところでスーツケースを倒し、鍵を開けにかかった私。見ると、私の周りには日本人観光客がいて、同様にスーツケースをこじ開けています。
「そんなたいして重いもんなんてないんだけどな」という声が聞こえて来ました。同感、同感。今までもっと買い物しても「重すぎ」なんて言われたことなかったのに、最近のエール・フランスは制限が厳しくなったのかな。
心を落ち着け、没収されてもいいものはどれか?と考えました。
日本から持ってきた3冊のガイドブック。これはもういらんやろ。ボロボロになったショートブーツ。これは歩いている途中に片方の踵の部分が取れてしまったので、もう要りません。それからヨーロッパ仕様の変電器。今回の旅では使いませんでした。
再びカウンターへ。スーツケースの重さは3キロきっかり減っていました。「よし、OK!」
袋に入れた3キロ分の荷物は没収されるのかと思いましたが、手荷物にしろ、ということらしい。
とりあえず、ようやくチェックインを済ませた後、ゲート前にあるマッサージ・サロンできれいなお姉さんに「マニキュアして行きませんか?」と声をかけられました。マニキュアよりもマッサージしてもらいたかったので、リフレクソロジーのケアを30分受けました。うたた寝するぐらい気持ち良かったので、お姉さんに「眠っちゃいました」と言いました。
気づけば、搭乗時刻ぎりぎりだったので、猛ダッシュでゲートへ。
搭乗開始が12:50だったのに、13:00になっても13:30を過ぎても案内がありません。「もうしばらくお待ち下さい」とだけです。ミレーヌのコンサート並みに待たされ、飛行機に乗り込んだのは14:30頃。そこから更に延々と待たされ、ようやく出発したのは13:30過ぎでした。当初の予定が11:00発だったので、これは大幅な遅延です。いくら直行便とは言え、明日の朝帰国して、11:59発の八戸行きの新幹線に間に合わないかも知れません。何と言ってもシルバーウィークの最終日。新幹線は満員に違いありませんから、それを逃すと、立ち席で帰らなければなりません。時差ボケと疲れの溜まった体で立ちんぼの5時間...。想像しただけでゾーッとしました。
機内では行きと比べて食事の質が高かったし、シャンペンも頂いたけど、果たして、何時に成田に着くのかフライト中、気が気でありません。
結局、成田国際空港に到着したのは9:45。入国審査の列に並び、バゲージ・クレームで自分のスーツケースが出て来るのを待っていたら、10:20過ぎてました。
荷物を受け取ってすぐ、クロネコヤマトの宅配サービスカウンターへ。宅配の手続きを済ませた後、JRのカウンターに行ったら、ちょうど10:45発の成田エキスプレスに乗ることが出来ました。特急で東京まではちょうど1時間。11:45に東京駅にいるとしたら、何とか間に合う!
命懸け(?)で駅の構内を走り抜け、新幹線に乗り込んだ2分後に列車は動いていました。分刻みのスケジュールでもちゃんと乗り継ぎ出来てしまう日本の交通網の水準の高さを実感できた瞬間でもあります。
ふぅ〜〜。かくして、濃くて短い私の弾丸ツアーは終わったのでした。
★お知らせ★
11月に受ける秋期仏検試験準備のため、当分の間、ブログをお休みいたします。拙ブログを読んでくれている皆さん、またしばらく留守にいたしますが、再開後もよろしくお願いいたします。